全国学力テスト2年連続トップ! 秋田県躍進の秘密はたったこれだけ。
「学年x10分」ほどの時間、家庭でノートを開くだけのシンプル学習法。

 子供に学力をつけさせたい。というのは保護者なら誰でも思うこと。しかし強制的に机に向かわせるだけでは、かえって勉強嫌いになってしまうことがある。強制されるのと、自主的に勉強するのとでは、学習効果も大きな違いが出てこよう。
 本書は、「学習する習慣」を第一に、学校と家庭の取り組みにより大きく成果をあげた秋田式の学習法を紹介する。 
 40数年前の文部科学省(旧 文部省)の小学生全国学力テストで、全国でも40番台と低迷していた秋田県。教師、家庭が一丸となって学力向上に取り組んだ結果、平成19年度、20年度と秋田県が2年連続でトップに輝いた。ところが秋田県は、首都圏と比べて塾に通う小学生はかなり少ない。また、大々的な教育改革に取り組んだわけでもないし、「口うるさく勉強、勉強」と追い立てたわけでもない。
 ……それでは秋田県の躍進の秘密は一体どこにあるのだろうか? 
 本書の編集班が、秋田県の教育事情を取材するなかで着目したのが「家庭学習ノート」による学校と家庭の取り組みだった。1年生なら10分。3年生なら30分程度。毎日、「学年x10分」ほど家でノートを開き、絵日記や、漢字練習、観察日記、計算問題など、各生徒が自由なテーマでノートに学習していく。それを、保護者と教師が毎日目を通す。たったこれだけの学習法だ。
 「家庭学習ノート」のメリットは、学習する習慣が身につくことが上げられるが、ほかに様々なメリットがある。見てもらうことが前提のノートだから、プレゼンテーション力がつく。また、暗記、詰め込み学習とちがって個性、創造性も養われる。毎日、小さなハードルをクリアしていくことで自信もついていく……。また、毎日ノートを見ることで、子供とのコミュニケーションも図ることができる。
 全国でも「家庭学習ノート」を導入しているところは多い。しかしすべての地域で秋田県のように成功しているわけではないようだ。
効果を上げるためには、「家庭学習ノート」のメリットをよく理解し、学校と家庭が連携して、子供をやる気にさせる。……そんなバックアップする体制がどうしても欠かせないようである。本書では、低学年から高学年までの実にバラエティーにとんだ「家庭学習ノート」の実例と、成果を上げるための秋田県の現場教師に取材した10か条を紹介。
 また地域に導入されていなくても、各家庭で自主的に「家庭学習ノート」を取り入れる方法をアドバイスしている。
 子供への「学習する習慣」そのものをプレゼントすること。それが受験だけでなく子供の人生にどれだけ役立つか計り知れない。