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8月25日(日)

  • アメリカは食べる。――アメリカ食文化の謎をめぐる旅
  • 『アメリカは食べる。――アメリカ食文化の謎をめぐる旅』
    東 理夫
    作品社
    4,180円(税込)
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    honto

 5時起床。録画しておいた「ドキュメント矢沢永吉」を観る。世代がズレているからか矢沢永吉の曲はほとんど聴いたことがないのだけれど、レコーディングシーンのあまりのかっこよさにしびれる。

 DAZNでリバプール対アーセナルを観戦。こんなに差があるのかと愕然としつつ、コンビニに読売新聞を買いに行く。『市場界隈』橋本倫史さんの著者インタビューが掲載されている。

 娘をアルバイト先に送り届け、妻と息子とイオンへ。新学期を前に穴が空きボロボロになっていた息子の通学シューズを新調する。やけにダサい靴を選ぶと思ったら、校則で靴の8割が白でなければいけないという。ならば白くてカッコいいスニーカーを作れば、日本中の中学生が買って大ヒットするということか。

 鈴木透『食の実験場アメリカ』(中公新書)を読み終えたら、どうしても東理夫『アメリカは食べる。』(作品社)が読みたくなり、都内に出て、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。ついでに気になっていた加須屋誠『地獄めぐり』(講談社現代新書)も一緒に買う。

 夕方、ランニング。息子と一緒に走るも膝が痛いというのですぐに帰宅させ、改めて一人、「Barakan Beat」を聴きながらランニング。明らかに空気が爽やかになっている。どうやら夏も終わったようだ。10キロ。

 シャワーを浴びて、娘を迎えに行き、本日のお勤め終了。あとはマンチェスターシティとボーンマウスの試合を観るだけと待ち構えていたら寝落ちしてしまう。

8月24日(土)

  • 本人に訊く 壱 よろしく懐旧篇 (集英社文庫)
  • 『本人に訊く 壱 よろしく懐旧篇 (集英社文庫)』
    椎名 誠,目黒 考二
    集英社
    770円(税込)
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 息子と妻を高校の説明会に送ってからランニング。幾分涼しいかと思い久方ぶりの20キロランに挑むも途中から気温がぐんぐん上がり最後はバテバテ。それでも体力がゼロに近づくまで走るのはたいそう気持ちいい。

 相変わらず父親の調子が悪く、原因不明のめまいに襲われている。困ったもんだと「定年 めまい」で検索してみると検索結果がずらずらと出てきたので、やっぱり多いのかと記事を見てみたら、なんとこちらは父親である夫の症状ではなく、妻の方が具合悪くなる話であった。

 要するに夫が定年して毎日家にいることに耐えられず、妻がめまいや頭痛を発症するというのだ。その病名はなんと「夫源病」。

 あんまりではないかとさらに記事を読んでみると妻が定年後の夫の行動でイライラするものの第1位がテレビばかり見ていることで、2位がソファにずっと横になって過ごしていることと書かれていて慄く。

 なぜなら私の目下の夢は、仕事をやめて、日がな一日ソファに横になり、DAZNでプレミアリーグを見続けることなのである。慄きながらさらに記事を読み進めると、迷惑をかけるから元気なうちにしておくことの一番に蔵書の整理が挙げられている。父親の病気のことなど忘れ、しばし自分の末路について考える。

 椎名誠、目黒考二『本人に訊く(壱)』(集英社文庫)読了。

8月23日(金)

 雨。気圧のせいか、それとも昨日とあるところでたいへん不愉快なことを言われたせいか、気持ちがどんどん塞いでいく。

 北上ラジオ、第7回をアップ。今回の推薦本は、加納朋子『いつかの岸辺に跳ねていく』(幻冬舎)。

 夜、病院に行って、痛風の薬をもらい、それから埼スタへ。まさかの敗北。さらなるブルー。J2の文字が頭に浮かぶ。

8月22日(木)

『働くわたし』の見本を持って取次店さん廻り。出かけるのがいつもより15分遅かったせいか、東五軒町のバス停であわやこれ一本逃したら次の取次店さんの締切時間に間に合わないギリギリの状態に。久しぶりに冷や汗をかく。

 午後、会社に戻り、北海道新聞の著者インタビューに応じていた北上次郎さんと「北上ラジオ」を収録。

8月21日(水)

  • 交通誘導員ヨレヨレ日記――当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます
  • 『交通誘導員ヨレヨレ日記――当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます』
    柏耕一
    フォレスト出版
    1,430円(税込)
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 息子を高校のサッカー部体験練習会に送ってから出社。本日向かった高校のサッカー部も強豪校でもないのに部員100名を越えるらしく、もはや埼玉県の男子高校生の半分がサッカー部員なのではないかという気がしてくる。

 8月の新刊『働くわたし』の初回注文締め作業。事務の浜田が不在のため、自分でデータを引っ張り出し、資料作成。

 柏耕一『交通誘導員ヨレヨレ日記』(三五館シンシャ)読了。
 いわゆる体験ルポでなく、そこできちんと働いている人の悲喜こもごもなのがいい。

8月20日(火)

  • 私の浅草 (暮しの手帖エッセイライブラリー)
  • 『私の浅草 (暮しの手帖エッセイライブラリー)』
    沢村貞子,花森安治
    暮しの手帖社
    1,540円(税込)
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 雨。駅まで妻を車で送った後、カッパを着て自転車で駅まで向かい出社。通勤読書は、沢村貞子『私の浅草』(暮しの手帖社)。

 本日も事務の浜田が夏休みのため、搬入日を通達する張り紙を作成。浜田に変わってできる範囲の事務仕事をしているのだけど、事務仕事というのは家事に似ており、その大変さが身に沁みる。

 本の雑誌スッキリ隊の申し込みフォーム作成文章を作っていると、スッキリグリーンの岡島さんがやってくる。次回のスッキリ作戦の打ち合わせ。その後、矢部さんの本の目次作成、コラムの執筆依頼。助っ人アルバイトの鈴木先輩が作ってきた「本のちらし」の記事にダメ出し。根本的に考え直す。

 午後、隙を見て営業にでかける。紀伊國屋書店新宿本店さんで行われている「天下一叙述トーナメント」フェアが愛と工夫に溢れていて感動する。

 夜、B社のKさんができあがったばかりの本を持って訪ねてくる。パワフルに働いている人に会うとパワーをもらえる。

8月19日(月)

  • 交通誘導員ヨレヨレ日記――当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます
  • 『交通誘導員ヨレヨレ日記――当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます』
    柏耕一
    フォレスト出版
    1,430円(税込)
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 心なしか涼しい。

 事務の浜田が本日より夏休み。なので電話注文に編集部が出る可能性も高く、出社早々、搬入日を通達する張り紙を作成。出版社にとってもっとも大切なことは搬入日と在庫(確認)なのである。

IMG_8759.jpg



 昨日、何気なくツイートした柏耕一『交通誘導員ヨレヨレ日記』(三五館シンシャ)の三八広告がまさかのバズりで、リツイートやいいねの通知がやまず。ぐぐぐぐ、自社本でないのが歯がゆい。歯がゆすぎて歯が抜けそうだと思っていたら、その三五館シンシャの代表中野氏が、バズりの御礼にやってくる。なんて折り目正しい人なのだろうか。

 もはや一日中会社にいることができる身体ではないので、午後、八木書店さん、丸善丸の内本店さんに直納で向かう。店頭で棚や平台を眺めているうちに、「売れる本が作りてぇええええ!!!」と叫びそうになる。魂の叫び。でも、作り方がわからないんだよ、お母さん。

 加納朋子『いつかの岸辺に跳ねていく』(幻冬舎)読了。泣く。

8月11日(日)

  • 那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断
  • 『那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断』
    阿部 幹雄
    山と渓谷社
    1,760円(税込)
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 娘をアルバイト先に送り、妻と息子と実家に届いた桃をもらいにいく。母親お気に入りのとんかつ屋「とんQ」で昼食。息子がどんぶり飯を何度もお代わりする。

 夕方、幾分気温の下がった中、ランニングへ。久しぶりに10キロを越えるラン。疲労が心地よい。シャワーを浴びて、娘を迎えにいき、本日の任務終了。

 クーラーの下で『那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断』阿部幹雄(山と渓谷社)読了。

8月10日(土)

 中尊寺金色堂、厳美渓、秋保大滝とめぐって二泊三日の観光ツアーも終わり、新白河駅より新幹線に乗車。

 観光旅行というのは水を見るものなのかと驚くほど水に関わるスポットばかり回ったツアーであった。しかし溜まっていようが、流れていようが、落ちていようが、水は水でしかないわけで、ああ湖だなあ、ああ渓谷だなあ、ああ滝だなあと思うだけで、驚くようなことはひとつもない。隠し持っていた宮田珠己『ニッポン47都道府県正直観光案内』を添乗員さんに渡し、4人合計317歳に同行する旅行を無事終える。

 両親とは大宮駅で別れ、東浦和駅に着くと、花火大会を終えた帰宅客でごった返しており、あっという間に旅の気分は霧散する。

8月9日(金)

 観光ツアー二日目。奥入瀬渓流を散策。31年前、高校の修学旅行でも来ているのだが、そのときのことをまったく思い出せない。その後、乙女の像、遊覧船とめぐるが、こちらも31年前に見たり乗ったりしているはずなのだけれど、記憶のかけらすら残っておらず。私は本当に存在していたのだろうか。

 午後、宿に戻り、ランニング。歩道にたくさんのトンボが羽を休めており、私が走るとその止まっていたトンボが一斉に飛び立ち、足にバチバチとあたってくる。

 夜、お預かりしていた原稿を読み終える。あまりに素晴らしく興奮のまま著者へ夜中に書いたラブレターのような感想を送ってしまう。

8月8日(木)

 春先から謎のめまい病に侵されている父親とどうしても旅行に行きたいという母親の願いを叶えるべく、母親と母親の高校の同級生が申し込んでいた二泊三日の観光ツアーに介護添乗員として同行する。

 82歳、80歳、79歳、76歳と4人合計317歳の面倒をみられるのだろうかと不安を抱えながら出発したのだが、病を抱えた父親の調子もすこぶるよく、皆、私がいる必要もなかったのではないかと思うほど元気ハツラツであっちへふらふらこっちへふらふらそのまま三途の川を渡ってしまいそうな勢いなのであった。

 向かった先は十和田湖なのだがその途中に見た岩手山があまりに美しく、夜は元デザイナーで和田誠さんや篠山紀信さんとともにライトパブリシティで働いていたおじさんよりいろいろ話を伺い、なかなか有意義な時間となる。

8月5日(月)

  • 街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方
  • 『街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方』
    田中佳祐,竹田信弥
    雷鳥社
    1,760円(税込)
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 夏期講習で隣町の塾へ向かう息子とともに駅へ向かい、駅で互いのホームにわかれる。すでに私より身長が3センチほど高く、体格も立派。頼もしい。一刻も早く役割を交代して欲しい。

 出社早々、あまりの暑さにアタマにきて、机の周りを片付ける。なにもかも捨てる。捨てまくる。ときめくかどうかなんて知ったこっちゃない。

 さっぱりして、内澤旬子さんとバーニーズニューヨークの鴨田さんの対談をまとめる。

 昼はG社のA社長と共栄堂でポークカレー。その後、「kanda coffee H/M」でお茶。

 午後、待望の、とある原稿をお預かりする。原稿を預かるという重みでクラクラする。原稿はお預かりするものだ。そして原稿とは人生だ。だから人生を預かっているということだ。

 ブックファースト新宿店さんで行なう北上次郎さんと鏡明さんと大森望さんのトークイベントの受付がスタート。企画しておきながら、自らが最も拝聴したいイベントだ。

 田中佳祐著/竹田信弥構成『街灯りとしての本屋』(雷鳥社)読了。本屋になりたいという人はたくさんいるのだ。

8月4日(日)

 午前中、すでに30度を軽く越えるなか7キロラン。その後、シャワーを浴びて二度寝で休息。

 午後2時、すなわち最も暑い時間に家を出、自転車を走らせ埼玉スタジアムへ。自転車のタイヤが溶けるのではないかと心配になる。もちろん私も埼玉スタジアムに着く頃には三分の二ほど溶けている。

 かつてはヨーロッパのシーズンに合わせた秋春制の移行に反対だったが、さすがにこうも毎夏激暑が続くとやる方も観る方も命がけになってしまうので、Jリーグは9月開幕でいいのではなかろうか。まあ勝ち進んだ時の天皇杯の凍えるような寒さもつらいんだけど。

 その埼玉スタジアムではサポーターとクラブが協力し合い、開門前に一旦日陰となるスタジアム内のコンコースを開放し、避難を呼びかけてる。ルールに縛られず素晴らしい対応。おかげで日射病にも熱中症にもならずに観戦。

 しかしそんな苦労は関係なく試合開始2分で失点し、その後も簡単に追加点を許してしまう。これはクソ試合になるかもと覚悟するもどうにか持ち直し、隣で観戦する息子が「前半に1点返そうぜ!」との叫び声におされるように、前半ロスタイムに浦和のエース・興梠慎三がゴールを決める。

 後半に入ると明らかにレッズのペースになるもなかなかゴール決まらず。70分までにゴールが決まれば勝てる、いや80分でも逆転できる、85分でもまだまだ可能性はあると暑さも忘れて飛び跳ねていたら、ヨーロッパを経験し一皮も二皮もむけた関根貴大がロスタイムにゴールネットを揺らし、2試合連続でギリギリの引き分け。いったい今年は何点ロスタイムに決めるのやら。興奮し過ぎてまた肋骨を折らないよう気をつける。

 家に帰り、息子と風呂に入って、8時間ぶりのクーラーの下、DAZNで再観戦。観戦仲間のS君が試合後に呟いていたが、「この暑さの中、中三日でこの結果は十分なのでは」。

8月3日(土)

  • 食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書)
  • 『食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書)』
    鈴木 透
    中央公論新社
    968円(税込)
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 近所の高校の説明会に息子と妻を車で送る。途中、予想外の渋滞に巻き込まれ若干の遅刻。息子は高校でもサッカーをやるつもりなのだけれど、高校選手権にも出場しているこの高校はサッカー部員が240人もいるそうだ。240分の11の割り算もできない息子はレギュラーどころか入学も厳しいだろう。

 昼前に娘をアルバイト先に送り、息子と妻を高校まで迎えに行き、息子は塾へ、私と妻は買い物にいく。昼食に汗を拭いながら赤城食品の「上州赤城うどん」を茹で、キリッと冷やしてざるうどんにして食す。うまい。

 クーラーの下、鈴木透『食の実験場アメリカ』(中公新書)を読んで過ごす。非常に面白く、ページをめくる手がとまらない。

 夕刻、ランニング。夏場のランニングは、回数はそのまま、しかし距離を減らし、日陰を走るのがコツ。ここで走ること自体を中断しまうと秋になっても再開しなくなってしまう。

 夜、娘を迎えに行く。本日の送迎終了。22時に就寝。

8月2日(金)

 昼、矢部潤子さん来社。「書店員矢部順子に訊く」の書籍化に向けての打ち合わせとインタビューを撮り下ろす。

 息子のチームはPKで敗北したらしい。息子は出場叶わず、これにて中学校の部活も引退。

 塾から帰ってきた息子が「父ちゃん、試合に出られなかったよぉ」と嘘泣きしているが、それが本当の涙だというのはわかっている。33年前の夏、私も最後の県大会に出られず、そしてそのことがいまだに悔しく心に深く刻まれているのだ。私以上にずっと努力していた息子にとっては苦しい夏となったことだろう。

「ここでサッカーやめたら父ちゃんと一緒になるぞ」と声をかけると、「おれ、高校でもやるよ。高校で絶対レギュラー獲るよ」と涙を拭う。

8月1日(木)

 代休をとって、息子の中学最後の大会を観に与野八王子グラウンドへ。それにしても猛烈な暑さ。途中給水タイムをとっているものの、この中でサッカーをやるのは地獄というか危険極まりないのでは...と思っていたら雷が鳴り出し、ゲリラ豪雨がやってきて試合中断。そしてそのまま試合終了。1対0で息子の中学校が勝ったものの、まだ後半10分ほど残っていたので相手チームがかわいそう。息子も残念ならが出番なし。

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