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    <title>帰ってきた炎の営業日誌</title>
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    <title>3月17日（水）</title>
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    <published>2010-03-18T03:35:41Z</published>
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    <summary>　通勤読書は＜ブラディ・ドール＞シリーズ第６巻『黙約』北方謙三（角川文庫）。　４...</summary>
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        <![CDATA[　通勤読書は＜ブラディ・ドール＞シリーズ第６巻『黙約』北方謙三（角川文庫）。<br /><br />　４巻『秋霜』、５巻『黒銹』と物語としてかなり安定していたので、その気で読んでいたら、いきなりものすごい展開に突入し、ひっくり返る。マジかよ、謙三！　電車のなかで泣く。<br />　小説の登場人物が死んで、こんなショックを受けるのは久しぶりだ。<br /><br />　中央線立川などを営業していると、顔見知りの営業マンがふたり、引継ぎで挨拶していた。<br /><br />　引継ぎ......。私の人生では、出世と同じくらい縁の遠い話題である。<br />　<br />　夜は、助っ人の送別会。<br />　当然ながら一年ごとに卒業する助っ人学生とは１歳づつ年が離れていくわけで、もはやすっかり娘や息子を見るような気分。<br /><br />　うちの娘は２２歳のときいったい何をしているんだろうか。 ]]>
        
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    <title>3月16日（火）</title>
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    <published>2010-03-18T03:32:23Z</published>
    <updated>2010-03-18T03:33:10Z</updated>

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        <![CDATA[　通勤読書は＜ブラディ・ドール＞シリーズ第５巻『黒銹』北方謙三（角川文庫）。<br />　途中で本を読み終えてしまう恐怖心から、残りの巻はすべて購入した。そのうち２冊をいつもカバンのなかに入れている。<br /><br />「本の雑誌」で連載していただいている、はらだみずきさんから「サッカー・ストーリーズ」の新原稿が届き、誰よりも早く読める喜びをかみしめつつ、堪能。素晴らしい。早く本にして、営業したい。サッカー小説史上はもちろん、すべての小説のなかでも傑作になること間違いなし。<br /><br />　営業は相変わらず低空飛行。<br />　それでも廻らなければのがこの仕事のつらいところだが、上昇するきっかけが意外と営業先にあったりするから面白い。総武線を営業。<br /><br />　船橋のときわ書房Uさんが、まもなく出る道尾秀介の新刊『光媒の花』（集英社）の素晴らしさを滔々と語っておられた。<br /><br />　夜は早く帰って、ランニング。<br />　８キロ。<br />　気分がだいぶ軽くなる。 ]]>
        
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    <title>3月15日（月）</title>
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    <published>2010-03-18T03:22:50Z</published>
    <updated>2010-03-18T03:23:57Z</updated>

    <summary>　通勤読書は＜ブラディ・ドール＞シリーズ第4巻『秋霜』北方謙三（角川文庫）。　た...</summary>
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        <![CDATA[　通勤読書は＜ブラディ・ドール＞シリーズ第4巻『秋霜』北方謙三（角川文庫）。<br />　たいていのシリーズ物はその主人公が物語の語り手となって話が進むのだが、この＜ブラディードール＞シリーズは、毎回新たな登場人物が語り手となり、主要登場人物が背景となる。今作では中年の画家が主人公となり、何かを手に入れ、何かを喪失していく。もはや横綱相撲の安定感。<br /><br />　季節のせいか、本屋大賞のせいか、浦和レッズのせいか、気分がぱっとしない。<br />　営業もイマイチうまくいかず、モヤモヤな日々。<br />　こういうときはじっと機が熟すのを待つしかない。<br /><br />　夕方、太田和彦さんのところを訪問し、単行本の打ち合わせ。<br />　こちらはスッキリした状況となり、そのまま池林房へ。実は太田さんと酒を飲むのは初めてで、たいそう緊張しつつ生ビール、ハイボール、レモンハイと飲んでいたのだが、とても気さくな酒で、すっかり楽しい気分。肴にとったハマグリのお吸い物が美味。<br /><br />　池林房をあとにすると、太田さんが『居酒屋百名山』の出版記念パーティーの案内状を届けるというので、私もゴールデン街の<a href="http://aisa.ne.jp/jafa/shinya+1.html">日本冒険小説協会公認酒場「深夜＋１」</a>へ。噂には聞いていたが、入ったのは初めて。<br /><br />　腰にガンベルトをした二枚目のマスターと太田さんは映画の話。<br />　私はハイボールとチョコ。終電になる前にお店を出る。 ]]>
        
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    <title>3月12日（金）</title>
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    <published>2010-03-16T01:22:36Z</published>
    <updated>2010-03-16T01:23:15Z</updated>

    <summary>　不吉なメールが私の携帯に届いたのは、２月の初旬だった。「椎名さんが杉江さんを探...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　不吉なメールが私の携帯に届いたのは、２月の初旬だった。<br /><br />「椎名さんが杉江さんを探してました。５時には戻ると伝えました」<br /><br />　送り主は、事務の浜田であるが、そのとき私は横浜におり、時間は４時を過ぎていた。まだまだ訪問しなければならない書店さんが何軒もあったし、直帰する気まんまんだった。５時に戻る？　誰がそんなこと言った？<br /><br />　しかし戻らなければならない、なります、なれ、なろ、なろ。<br />　椎名さんが私に用があるなんてそうあることではない。かつてあったときは「明日暇か？　沖縄に行くぞ」と突然言われた。はじめたばかりの浮き球△ベースの大会に急遽連れ出された。今回は何だ？　今度は北か、北海道か？<br /><br />　会社に戻ると４時５６分だった。セーフ。<br />　私が戻ると同時に浜田は内線をまわし、杉江帰社の報告をする。<br />　トイレに行きたかったが、すぐに椎名さんがやってきた。<br />　でかい、怖い。<br />　いつでもそう感じる。<br /><br />「おお、悪いなあ」<br />「いえ......」<br />「あのなあ、俺、ここんとこいっぱい本が出てるじゃんか」<br />「はい、はい」<br />「それでさあ、各出版社が書店でサイン会とかトークショーをやってくれないかって言ってきてるわけさ」<br />「はい、はい」<br />「そうなんだけどさあ、一社で引き受けたらそこの本しか売れないじゃんか」<br />「はい、はい」<br />「返事は一度でいい」<br />「......」<br />「......」<br />「あっ、はい」<br />　一瞬殺されるかと思ったが、椎名さんはすぐに優しい表情に戻った。<br /><br />「それでなあ、著者にとってはどれも大事な本なわけよ。だから全部一緒にできないかと思っているわけさ」<br />「は......い」<br />「合同慰霊祭ってあるじゃん」<br />「ははは」<br />「面白いだろ？」<br /><br />　私は、この会社に入って１３年過ぎているわけで、それは椎名さんとの付き合いの長さでもある。その間に気づいたのであるが、椎名さんの「面白いだろ？」は、危険なのだ。沖縄に突然連れて行かれたときも八丈島に流されたときもいつもはじめは「面白いだろ？」であった。<br /><br />　そういえば本の雑誌社に勤める前に働いていた会社には「敬称三段活用」というのがあった。<br />　いつもは先輩から「すぎえ」と呼ばれているのが、突然「すぎえくん」と「君付け」で呼ばれる。それはたいてい書類仕事などを頼まれるときだった。たまに「すぎえちゃん」と呼ばれるときがあった。そのときは危険度５０％で、土日の休日出勤を意味していた。そしてもっと危険なのが「すぎえさん」と呼ばれるときで、これはもう間違いなく長期出張を意味していた。<br /><br />　そのちゃん付け同様に危険なのが、椎名さんの「面白いだろ？」なのであるが、ほんとうに面白そうだから困る。<br />　５冊同時期刊行の合同慰霊祭だって？　面白いじゃないか。<br />　気づいたら私は笑っていた。<br /><br />　そこからの椎名さんの指示は簡潔にして、明瞭であった。その合同慰霊祭をやらせてくれる書店さんを探してきて欲しい。時期は２月末から３月中旬。できれば都内で２軒ほど。<br /><br />　走った。私はすぐさま走った。そして二つ返事で了解してくれたのが、銀座の教文館さんと池袋のジュンク堂さんだった。<br />　椎名さんに報告すると「早いな」と褒められた。早いのは私の得意とするところだ。<br /><br />　そのトーク＆サイン会の第一弾が本日ジュンク堂池袋店で行われた。<br />　大盛況に終わったのであるが、最後に片付けをしていると、同様に手伝いにきていた浜本と浜田が同時に声を上げた。<br />「いっぱい本が売れたけど、うちの本ないんだ」<br /><br />　そうなのである。本の雑誌社からの新刊はしばらく先なのである。<br /><br /><br />------------------------------------<br />椎名誠のトーク＆サイン会！<br />いっぺんにたくさん本が出てしまいました。<br />だからトーク＆サイン会。<br />「本の力・写真の夢」<br />開催日時：3月19日（金）18時30分開始（17時30分開場）<br />会場：教文館９階ホール<br />参加方法：教文館にて店頭・電話ご予約受付中。<br />入場料：1000円（税込）<br />問い合わせ先：教文館<br />〒104-0061 東京都中央区銀座４ー５ー１<br />電話：03-3561-8447<br /><br /> ]]>
        
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    <title>3月11日（木）</title>
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    <published>2010-03-16T01:20:30Z</published>
    <updated>2010-03-16T01:20:53Z</updated>

    <summary>　やめられない、とまらない＜ブラッディー・ドール＞シリーズ。　第３巻『肉迫』読了...</summary>
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        <![CDATA[　やめられない、とまらない＜ブラッディー・ドール＞シリーズ。<br />　第３巻『肉迫』読了。二部構成になっているのだが、後半部分では、いわくつきの土地を巡ってフロリダ帰りの主人公の娘が攫われてしまう。それだけで私の胸は押しつぶされそうになる。娘に何かあったら許さんぞ。ああ、娘を小説に使うのは禁止してくれないか。<br /><br />　11時、本屋大賞の副賞図書カード１０万円をスポンサードしていただいている日本図書普及（株）を訪問。スケジュールの確認など。<br /><br />　昼食に飛び込んだ中華料理屋が、空調設備の故障で妙に煙い。霧の中でチャーハンを食べていると、けたたましい音をたてて非常ベルが鳴り出す。店員さんも止める方法がわからず、そのまま黙って食い続ける。<br /><br />　神保町に移動したが、まだ昼時で書店は混雑。しばらく古本屋をぶらつきワゴンを覗いていると、「がらんどう」で、遠藤ケイの『雑想小舎便り』（中公文庫）を発見（300円）。房総半島で自給自足の暮らしをはじめた頃の画文集。欲しかったのだ。<br /><br />　落ち着き出した書店を回る。<br />　東京堂書店ふくろう店は、３月から書肆アクセス→東京堂書店３階で地方出版物やリトルプレスを温かい目線で販売してきた畠中さんが担当となる。<br />「まだぜんぜんダメダメだし、そもそもわたしがダメダメで、こんな広いお店をやったことがなかったから、雑誌もコミックもはじめてなんです。だから雑誌の付録付けもはじめてで、同僚に迷惑ばっかりかけちゃって」<br /><br />　そういいながらも豆本の素晴らしいフェアが行われていたり、交流の深い石田千さんの選書した棚もある。あっ！　とびっくりしたのは、現在日本最高のフリーペーパーと名高い北九州市発行の「雲のうえ」があることだ。「毎号、配布させていただいているんですよ」とのことで、当然１部いただいて帰る。<br />　畠中さんはおそらく、じわじわとお店を発展させていくだろう。楽しみだ。<br /><br />　３時になったので、新橋にある「WEB本の雑誌」のシステム会社を訪問。<br />　４月に大々的なリニューアルが行われるそうで、その打ち合わせ。WEB関係は、刻々と状況が変化して行くので大変だ。<br /><br />　私は、やっぱり本がいい。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>3月10日（水）</title>
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    <published>2010-03-16T01:18:47Z</published>
    <updated>2010-03-16T01:19:05Z</updated>

    <summary>「本の雑誌」４月号搬入。　綾瀬の良文堂書店では、一足先に「出版営業ガチンコ対決」...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[「本の雑誌」４月号搬入。<br /><br />　綾瀬の良文堂書店では、一足先に「出版営業ガチンコ対決」と「新書ガチンコ」のフェアが始まっており、その様子をうかがいにいく。同様のフェアが３月末より、松戸店と増床リニューアルの八千代台店で行われる。お店によって若干違うのだが、私が綾瀬店で出品しているのは『SF本の雑誌』と『スットコランド日記』。店長Iさんに話を伺うと「SFはこの辺では弱いかと思ったが売れている」とのこと。SF者はどこにでも潜んでいるのだ。<br /><br />　その足で、新松戸や柏を営業。<br />　夜は、松戸の「生つくね元屋」にて良文堂のTさんやほかの書店さん、出版社を交えて酒。<br />　生ビール、生グレープフルーツサワー×４。ここのやきとりは美味しく、特に一日限定８本の白レバーは、ほっぺが落ちるが我々が頼んだときには4本しかなく、私の口には入らなかった。残念。 ]]>
        
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    <title>3月9日（火）</title>
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    <published>2010-03-16T01:16:54Z</published>
    <updated>2010-03-16T01:17:10Z</updated>

    <summary>　ランニングを始めてから天気予報が無性に気になるようになった。　いつ走れるか、い...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　ランニングを始めてから天気予報が無性に気になるようになった。<br />　いつ走れるか、いつもそればかり考えている。<br />　今夜は雪になるようなので、朝５時半に起きて走る。<br />　春を控え日の出の時刻が早くなったので、朝も長い距離走れるのがうれしい。<br /><br />　通勤読書は、当然の＜ブラッディー・ドール＞シリーズ第２巻『碑銘』（角川文庫）。<br />　１巻の『さらば荒野』も十分面白かったのだが、表現のところどころわかりづらい部分もあった。それがどうしたことか、この２巻からびっくりするほどのリーダビリティーで、まるで映画を見ているように物語が進む。これは後に東えりかさんと話をしていて判明したのだが、『さらば荒野』と『碑銘』の出版には４年も間が空いているそうだ。その間に北方謙三という作家は猛烈に伸びたのだろう。しかしここまで劇的に変わるものだろうか。恐るべし北方謙三。<br /><br />　一日中、社内にこもって、新刊チラシとDM作成。<br />　<br />　予報通り、夕方から雪となる。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>３月8日（月）</title>
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    <published>2010-03-11T10:08:05Z</published>
    <updated>2010-03-11T10:08:35Z</updated>

    <summary>　北方謙三さんの秘書を長年勤め、現在は書評家として活躍されている東えりかさんから...</summary>
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        <![CDATA[　北方謙三さんの秘書を長年勤め、現在は書評家として活躍されている東えりかさんから「うちのボスの本で、とにかく"ブラッディ・ドール"シリーズは読んで欲しいのよ」と言われたのは、私が『三国志』や『楊家将』で遅すぎる北方謙三デビューをした頃だから何年も前だ。<br /><br />　その言葉が頭のどこかに引っかかっていたのと、久しぶりにハードボイルドを読みたい気分になったので購入したのが"ブラッディ・ドール"シリーズの第１巻『さらば、荒野』 (角川文庫）。<br /><br />　これがもうめちゃくちゃ面白くて、久しぶりに出社前に笹塚駅前エクセルシオールカフェに飛び込み、始業開始時間ギリギリまで読みたかったのだが、本日はそんな時間はなく、鏡明著『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』の見本を持って、取次店廻り。<br /><br />　この本、A５判変型で４４８頁もあるもんだから１冊がなんと５４０グラム。見本出しには１３冊が必要だから、私の肩には７キロの荷物と通常の営業カバンがのし掛かってくるのである。<br /><br />　持ってられるか......というわけで、目黒さんが置いていったカートに載せて、ゴロゴロと引いていく。<br /><br />　毎年、怒涛の新刊ラッシュとなる３月だから、当然ながら取次店の窓口も混んでいるかと思ったが、そうでもなかった。<br /><br />　しかし取引している印刷会社は、始まって以来の印刷量で、土日も関係なく機械を回していると言っていた。ピークはこれからか。<br /><br />　N社、T社、TA社、O社と回った後、地方小出版流通センターへ。担当のKさんとお話した後、以前から気になっていた『島--瀬戸内海をあるく〈第1集〉1999‐2002』斎藤潤（みずのわ出版）を見せていただく。斎藤潤氏は光文社新書の『日本《島旅》紀行』以来追いかけている書き手なのである。良さそうな本だったので、給料が出たら買おう。<br /><br />　帰り際、『さらば、荒野』の残りページが２０ページほどになっていたので、ブックファースト新宿店に寄って、２巻目にあたる『碑銘』（角川文庫）を買う。一安心。 ]]>
        
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    <title>3月6日（土）</title>
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    <published>2010-03-08T08:02:05Z</published>
    <updated>2010-03-08T08:59:10Z</updated>

    <summary>　これまで営業日誌と名付けておきながら、浦和レッズの試合があると突然「サッカー日...</summary>
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        <![CDATA[　これまで営業日誌と名付けておきながら、浦和レッズの試合があると突然「サッカー日誌」なんていうものを割り込ませてきたのだが、今年からここではサッカーのことは書かないことにした。なぜなら「散歩の達人」という雑誌から「浦和レッズ応援記」という連載の依頼が届いたからだ。<br /><br />　浦和レッズと散歩というものを無理矢理関連づけてみようと三日三晩考えたのであるがまったく見当がつかない。見当はつかないが、浦和レッズを見に行くことが仕事になるのであれば、これは妻や子供に大手を振ってサッカーを見に行けるようになるではないかと引き受けることにしたのである。<br /><br />　というわけで、ここでサッカーのことを書くと、「散歩の達人」に書くネタがなくなりそうなので、私と浦和レッズの関係に興味のある方は、ぜひとも「散歩の達人」を読んでいただきたい。いないと思うけど。<br /><br />それはそうと、大宮アルディージャの2番、塚本泰史。頑張れ！！ <br /><br />]]>
        
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    <title>３月５日（金）</title>
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    <published>2010-03-08T08:00:41Z</published>
    <updated>2010-03-08T08:43:15Z</updated>

    <summary>　通勤読書は中村うさぎの『狂人失格』中村うさぎ（太田出版）。　自己を探求し続ける...</summary>
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        <![CDATA[　通勤読書は中村うさぎの『狂人失格』中村うさぎ（太田出版）。<br />　自己を探求し続ける中村うさぎ、今度はネット界で有名な狂った女性を自分の鏡像のように感じ、彼女を馬鹿にしている人間に復讐しようと考える。しかし中村うさぎが考えていた以上にその女性は狂っており、たいへんな騒動を起こすのであった。<br />　ここまで来ると中村うさぎも含めて、狂人なのか病人なのかよくわからなくなってくる。<br /><br />　１２日搬入の新刊『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』の初回注文〆作業。<br />　「本の雑誌」５月号の特集「○秘新作」のゲラが出来上がったので、約７０人の作家さんにメールやらFAXやら郵便やらでお届けする。この企画、３年目に突入したのであるが、相変わらず私一人でやっており、気がふれそうである。アドレナリンを大量放出しながら、どうにか夕方には終える。<br /><br />　夜、１４０BのAさんが江さんの単行本の打ち合わせでやってくる。その後、笹塚「牛角」へ。にこやかに話している私たちであったであったが、明日は鹿島スタジアムで敵対する関係であり、心の底では赤く燃える炭のように熱いのであった。 ]]>
        
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    <title>3月４日（木）</title>
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    <published>2010-03-08T07:59:28Z</published>
    <updated>2010-03-08T07:59:40Z</updated>

    <summary>　昼、業界紙「新文化」を退職されたIさんと食事。何か面白いことができないか話し合...</summary>
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        <![CDATA[　昼、業界紙「新文化」を退職されたIさんと食事。何か面白いことができないか話し合うが、同じように書店に興味を持っていても微妙に方向が違うのが面白い。<br /><br />　午後、高野秀行さんがサハラマラソンから帰国したので旅の話を聞きにいく。 ]]>
        
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    <title>3月3日（水）</title>
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    <published>2010-03-08T07:57:48Z</published>
    <updated>2010-03-09T00:50:27Z</updated>

    <summary>　ほとんど一睡もしないまま朝イチで出社。　携帯にメモしておいた企画データを会社の...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　ほとんど一睡もしないまま朝イチで出社。<br />　携帯にメモしておいた企画データを会社のメールに飛ばし、会議資料を作成。<br /><br />　会議は無事終了。私がいちばんやりたかった特集企画が通る。<br />　その後、新入りの単行本編集者ミヤサトと単行本の打ち合わせ。こちらも一読惚れしていた企画が、単行本にできることが決まり、思わず昼から乾杯したい気分になる。<br /><br />　昨夜の本屋大賞の会議の事後処理をしてから、営業へ。<br /><br />　最近とみに感じるのは売り場の若い書店員さんたちの不安というか自信のなさだ。彼ら彼女らは入社時点でバブルはとっくに崩壊しており、その影響で多くの会社はリストラをした後に入ってきてわけだ。だから仕事を教わる時間も相手もいないまま現場に放り出されている。<br /><br />　かつてであれば書店員というのは入社３年ぐらい先輩社員に徹底的に基本を植え付けられ、それこそ平台だって触らさせてもらえないような世界だった。たとえ平台に触れたとしても翌朝にはすべて変えられていたりした。その基本が、今、失われようとしている。どうにか伝える方法はないのだろうか。<br /><br />　ちなみに先日、私がもっとも尊敬するベテラン書店員さんのひとりに「書店員の仕事の基本」を尋ねたところ、「棚整理！」と断言された。その方は「それ以外に書店員の仕事ってないんじゃない？」とまで言っていた。 ]]>
        
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    <title>3月２日（火）</title>
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    <published>2010-03-08T07:56:02Z</published>
    <updated>2010-03-08T08:05:39Z</updated>

    <summary>　昼、水道橋のとんかついもやに向かうが１時過ぎなのに行列。待つほどの時間はなく、...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　昼、水道橋のとんかついもやに向かうが１時過ぎなのに行列。待つほどの時間はなく、とぼとぼとすぐ近くにあったラーメン屋「エイト」に飛び込む。野菜炒め定食。そういえばこのお店は生まれて初めて行ったコンサート、ジェネシスの武道館公演の後に立ち寄ったのだ。あれは中学校の卒業式の日で、かれこれ２３年が過ぎたということだ。<br /><br />　お茶の水の丸善を訪問し、担当者のYさん、N店長さんとお話。明日発売のダン・ブラウン著『ロスト・シンボル（上下）』（角川書店）が、バックヤードに保管されていた。こちらは全国一斉発売をうたう協定が業界内で結ばれており、明日まで店頭に出してはいけないのである。<br /><br />　その後、茗荷谷の名店・ブックスアイが、初の支店を根津にオープンさせたのでさっそく訪問。Kさんがにこやかな笑顔で迎えてくれたのだが、その笑顔の向こうにはさっそく雑誌を購入していく女性が多数。根津は書店の隙間スポットだっただけに、町の人々に喜ばれる存在になるだろう。「まだまだ恥ずかしい棚だから」と話すKさんであったが、そこかしこにこだわりの本が置かれていた。<br /><br />　そのまま千駄木に移動し、「本の雑誌」５月号から連載をお願いしている内澤旬子さんと打ち合わせ。<br />　内澤さんより一足先に待ち合わせの喫茶店に着いたのだが、私がひとり席に座っていると、隣のテーブルにまるでプロレスラーのような男性がやってきた。その個性たるやまさに『おやじがき--絶滅危惧種中年男性図鑑』（にんげん出版）にぴったりで、高野さんはじめどうしてエンタメノンフ作家はネタが近寄ってくるんだろうかと考えていると内澤さんがやってきた。<br /><br />　内澤さんは「あんまり寒くて眼鏡が曇っちゃった」と言いながら眼鏡を外した瞬間、私の隣に座るその圧倒的な存在感のおっさんを見つけ、目が釘付けであった。釘付けになる気持ちもよくわかるのだが、あんまり見つめるのもまずかろう。心配していると大きなテーブルが空き、大きなおっさんはそちらに席を移動し、ほっとする。<br /><br />　内澤さんとの打ち合わせの後、駆け足で会社に戻り、今度は本屋大賞の会議に向かう。<br />　この時期はさすがに忙しい。もろもろの議論を終えたのが２２時半。家に着いたのは２３時半。このまま眠りたいところだが、明日は「本の雑誌」の企画会議のため資料を作り出す。<br /><br />　企画というのは明日会議だからと言って、一夜漬けのように考え出して突然浮かぶものではなく、毎日２４時間アンテナをたて続けていると、唐突に引っかかってくるものだ。だから私は常にノートや携帯に思いついたことをメモしており、ひとまずそれらをすべて大きな紙に書き出す。その思いつきを種としていくつかの特集案と連載、単発の企画を練る。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>3月1日（月）</title>
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    <published>2010-03-02T01:21:14Z</published>
    <updated>2010-03-02T01:21:48Z</updated>

    <summary>　以前も書いたかもしれないが、前田司郎の小説の素晴らしいところは、人間が２４時間...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　以前も書いたかもしれないが、前田司郎の小説の素晴らしいところは、人間が２４時間のうち１６時間起きていたとして、そのうちまともなことを考えているのはおそらく１０％ぐらいであろう。それ以外の時間は、ろくなことを考えていないか、考えていたとしても考えをやめた瞬間に考えていたことも忘れてしまうようなことか、まったく何も考えてないかのどれかだ。その無意識と半意識とでも呼べばいいような状態の意識を表現するのが猛烈にうまいのである。あっ、俺、電車に乗っているときこんなこと考えているかも......と思わされることしきりだ。<br /><br />　最新刊『逆に１４歳』（新潮社）でもその才能はいかんなく発揮されており、特に今作の主人公は余命１４年ぐらいと自分たちで考えている老人たちで、そのふたりが奇妙な同居生活をするものだから、その半意識のぼけっぷりがたまらないのでる。しかしおかしくて笑っていると、突然真剣なことを言ってきたりするから危険である。まるで高野秀行や宮田珠己のエンタメノンフを読んでいるような感じである。<br /><br />　同時収録のシナリオ「お買い物」を読んでいて気づいたのだが、前田司郎の本職は劇団の作・演出家で、そうすると小説で書いているような意識下のことは、自分で表現することができないのである。そこは役者の演技がものをいうわけで、なるほどだからこそ前田司郎は小説を書くのかと思った。<br /><br />『誰かが手を、握っているような気がしてならない』（講談社）『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』（幻冬舎）で少しわかりにくい方面に進んでしまったかと心配していたのだが、今作はハッキリ言って傑作である。半意識の描き方はもちろん、どちらの作品も最後の幕引きが非常にうまいのだ。前田司郎の才能はとどまるところを知らない。<br /><br />★　　　★　　　★<br /><br />　朝、会社に行こうとすると娘から声をかけられる。<br />「パパ、今日、３年生最後の学習発表会なんだ。パパ来られるよね」<br /><br />　うん、と言いたいところだったのだが、本日は本屋大賞〆切の週明けで、ファックス投票の打ち込みをしないといけないのだ。また「本の雑誌」５月号の特集「○秘新作」の〆切明けで、こちらも作家さんからの原稿に返事を書いたりしなければならない。だからどう考えても１時半の学習発表会には参加できないわけで、首を縦に振ることはできなかった。娘は「わかったよ」と言って、階段を駆け上がっていった。<br /><br />　会社に着くとやはり大量のFAXとメールがあり、私は意識をシャットダウンし、一心不乱に仕事をこなす。ふと顔を上げたとき、娘の学習発表会が始まる時間であった。<br /><br />　夜、妻からメールが届く。<br />「発表会の後の懇親会で、先生から褒められたよ。読書マラソンは全校生徒でトップなんだって。あと校内ランニングも３年生でいちばん走っているんだって。」<br /><br />　本とランニング。私とまったく同じではないか。ということは......。その答えは妻からのメールに書かれていた。<br /><br />「あんたが勉強すれば娘も勉強するんじゃない？」 ]]>
        
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    <title>2月27日（土）</title>
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    <published>2010-03-02T01:19:39Z</published>
    <updated>2010-03-02T01:20:10Z</updated>

    <summary>　DVDレコーダーが壊れたので、上新電機へ持っていく。購入したとき値引きに値引き...</summary>
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        <name>本の雑誌社</name>
        
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        <![CDATA[　DVDレコーダーが壊れたので、上新電機へ持っていく。購入したとき値引きに値引き５年保証はいらないと伝えたのだが、「ハードディスクレコーダーは壊れやすいから絶対入っておいたほうがいい。じゃあいいです、その分ポイントを上乗せしますから入ってください」と言ってくれた店員さんに感謝。無料で修理してもらえるとのこと。<br /><br />　自宅に帰って塩焼きそばを作る。３食入っているのだが、妻、娘、息子の３人でこれではまったく足りない。昨日の残りご飯があったので、チャーハンを追加。娘はそれでも足りない様子で、パンを食べていた。どんなウンコをしているのやら。<br /><br />　雨がやんだのでランニング。１０キロ走ってシャワーを浴び、都庁へ向かう。<br />　本日は『放っておいても明日は来る』に登場した屋久島の怪人・野々山富雄さんの結婚パーティなのだ。会場は駒沢大学探検部、東京農大探検部の面々でいっぱい。私が知っているのは同じく「あすくる」メンバーの旅行会社の乱暴者・金沢昇太さんのみ。頼みの綱だった高野秀行さんは、海外遠征中で欠席。会途中、和光大学探検部OGの母娘が、ミャンマーの少数民族の踊りを披露。それがあまりに素晴らしく、つい涙腺が緩んでしまった。<br /><br />　金沢さんと新宿で別れたのち、新宿をブック・クルージング。<br />　私がいま最も注目している若手作家ふたりの新作が出ていたので購入。<br /><br />『逆に１４歳』前田司郎（新潮社）<br />『南の子供が夜いくところ』（角川書店）<br /><br />　それ以外に購入したのは<br />『グレートジャーニー　人類５万キロの旅２』関野吉晴（角川文庫）<br />『崩れ』幸田文（講談社文庫）<br />『さらば、荒野』北方謙三（角川文庫）<br />『眠狂四郎無頼控（一）』柴田錬三郎（新潮文庫）<br /><br />　である。 ]]>
        
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