この度、イギリスを拠点とする出版社「MACK」よりイタリア人フォトグラファー、ルイジ・ギッリの作品集「THE MAP AND THE TERRITORY」が刊行されました。本書は、イタリアのカラー写真のパイオニアとして知られる作者の初期作品に焦点を当て、現在ヨーロッパの美術館3箇所にて今年から来年にかけて巡回する同名展覧会の公式図録です。近年、ルイジ・ギッリの活動を日本でも目にする機会が増え、2014年には作者の写真理論をまとめた「写真講義」が日本語訳され刊行(みすず書房)、昨年はタカ・イシイギャラリーにて日本で初めての個展も開催されました。
本イベントでは、「THE MAP AND THE TERRITORY」に収録されている作者の初期作品の紹介を中心に、作者の作品の魅力をより深く知っていくために編集者の河内タカさんをゲストに、ルイジ・ギッリに関するレクチャートークを開催いたします。
実験性溢れる作品群が当時のアートシーンとどのように結びついて生まれていたのかなどルイジ・ギッリの作品制作の根底に迫ります。
「現在、東京都写真美術館で行われている『たのしむ、まなぶ、イントゥ・ザ・ピクチャー』というコレクション展の最後の部屋にルイジ・ギッリの代表作とも謳われている画家ジョルジュ・モランディのアトリエを撮った作品が展示してある。その色彩の美しさと研ぎ澄まされ具合は実に惚れ惚れするほどで、それくらいギッリの写真は彼にしか出せない独特なものなのである。そのギッリが20代の終わりから約10年間に渡って撮り貯めていたものがテーマ別に編集されているのが今回MACKから刊行された作品集『The Map and The Territory』である。その内容は驚くほど密度が濃く知的であり、80年代以降のアートとしての写真の動向を予言するかのような実験性に溢れたものばかりで、しかもこれが今の時代に撮られたものと差し出されてもなんの違和感も覚えないほど現代的な要素が感じられるのである。ウォーカー・エヴァンス、コンセプチュアル・アート、ニューバウハウス、タイポロジーなどなど、当時のギッリが欧米の最先端の芸術や写真の動向にどっぷり浸りながら、独自に取り組んでいた作品から様々な示唆や可能性を感じ取ることができるのではないだろうか 」- 河内タカ
開催日時 | 2018年8月2日 (木)19:00~ |
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会場 | 青山ブックセンター本店 |
参加方法 | 当店ホームページからオンラインクレジット決済、店頭にて引換券のご購入 書籍「THE MAP AND THE TERRITORY」8,424円(税込)ご購入でご参加頂けます。※発送はいたしません。 |
入場料 | 8,424円(税込) or 1,080円(税込) |
定員 | 50名様 |
関連URL | http://www.aoyamabc.jp/event/themapandtheterritory/ |
問い合わせ先 | 電話 03-5485-5511 |