自分が栄華を極められるなら、壊滅的な終末〈大洪水〉が来ようとも構わないとするような資本家たちの態度をマルクスは「大洪水よ、我が亡き後に来たれ!」と表現しました。子未来を豊かなものにしたければ、そして今すでに起こりつつある苦境を変えていくのであれば、私たちは「大洪水の前に」、そうした態度や動きに立ち向かう想像力を身につけなければいけません。
史上最年少、日本人初のドイッチャー記念賞受賞の斎藤幸平氏の日本初の単著『大洪水の前に』刊行を記念し、近年はデヴィッド・グレーバーの大著『負債論』の翻訳などでご活躍の酒井隆史さんをゲストに迎え、資本主義社会の理解からポストキャピタリズムへ、そしていまの私たちの「ブルシット・ジョブ(クソしょうもない仕事。D・グレーバーの新刊(未邦訳)タイトルでもある)」からの解放へ。私たちはどのように思考し、何をすることが可能なのかをお話頂きます。
【プロフィール】
・酒井隆史(さかい・たかし)
大阪府立大学教授。1965年生まれ。著書に『自由論―現在性の系譜学』(青土社、2001年)、『通天閣 新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)、『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)、訳書にデヴィッド・グレーバー『負債論―貨幣と暴力の5000年』(以文社、2016年)等。
・斎藤幸平(さいとう・こうへい)
大阪市立大学経済学研究科現代経済専攻准教授。1987年生まれ。 日本MEGA編集委員会編集委員。 著書にNatur gegen Kapital: Marx' O[※Oのウムラウト]kologie in seiner unvollendeten Kritik des Kapitalismus, Campus, 2016、 共著に『労働と思想』(堀之内出版、2015年)等。 編著にMarx-Engels-Gesamtausgabe, II. Abteilung Band 18, De Gruyter, 2019. 2018年、ドイッチャー記念賞を受賞。
開催日時 | 2019年4月25日(木) 19:00~21:00(開場18:30) |
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会場 | 梅田 蔦屋書店 4thラウンジ(ルクアイーレ9階) |
参加方法 | 関連URLホームページよりお申込みください。 |
入場料 | 1,500円(税込) |
定員 | 80名 |
関連URL | https://store.tsite.jp/umeda/event/humanities/5594-1926240324.html |
問い合わせ先 | umeda_event@ccc.co.jp |