JPO・渡辺専務理事、「来年はマーケットイン元年」

文=新文化編集部

日本出版インフラセンター(JPO)の出版情報登録センター(JPRO)は来年3月10日、書店・図書館などプロ向けの書誌情報データベースサイト「Books PRO」を開設する。

登録料は、従来のJPROにおける1点1000円の価格設定を据え置く。現在、「NOCS7」や「TONETS-V」との連携を進めており、出版社の発注サイトと連携することも検討中。

書誌情報の推奨入力日は発売予定日の60日前。来年2月3日に入力受付を開始する。

また、同サイトでは独自の検索用ジャンルである「JPROジャンル」、小学館が開発した「ためし読み」機能、プロ向けに開発中の画像を登録できる「サンプル画像登録機能」を実装する。販促情報も、「重版」「メディア化」などのタイプ別に登録することで、利用者は情報のタイプやジャンル別に絞り込んで閲覧できる。

12月16日に出版クラブビル(東京・千代田区)で開催した説明会で渡辺政信専務理事は、「出版社が本づくりにかけるプロダクトアウトの精神を守るため、これらマーケットインへの取組みをご理解頂きたい。来年は出版界にとってマーケットイン元年になるだろう」と述べた。

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