第163回「直木賞」は馳星周『少年と犬』、同「芥川賞」は「首里の馬」と「破局」

文=新文化編集部

7月15日、第163回「直木三十五賞」に馳星周『少年と犬』(文藝春秋)が、同「芥川龍之介賞」に高山羽根子「首里の馬」(「新潮」3月号掲載)と遠野遥「破局」(「文藝」夏季号掲載)が選ばれた。文藝春秋は『少年と犬』の8万部(4刷)増刷を決定。累計発行部数は9万5000部に達する。

同日、馳氏は故郷の北海道・浦河町からZOOMを通じて記者会見に対応。「直木賞」で7回目の候補作になった今回、周囲には「『落選しても落ち込むのだけはやめて』と言っていた」という。受賞の連絡をうけて、地元の人々は「みんな、僕がG1レースに勝ったかのように喜んでくれている」と笑顔を見せた。

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会場ではソーシャルディスタンスに配慮

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