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「DIVE!!」
【講談社】
森絵都
本体 950円
2000/04
ISBN-4062101920
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>> 本やタウン
今井 義男
評価:AA
読んでいて気恥ずかしい。自分の過去を振り返っても等身大で考えられる部分はまったくなかった。主人公にもさほど魅力がない。むしろ、弟の弘也やクラブメイトの陵にシンパシーを感じた。一芸に秀でる者の内面なんて所詮凡人には理解が及ばないということなのか。いや、どうもそうではないような気がする。多感な少年時代に<何か>を見つけられたかどうか、そのために<それ以外のすべて>を犠牲にできたかどうか。答えは言わずもがなである。ともすれば知季を無味無臭に思えるのは、私自身が<何か>を選ぶことも超える努力もしなかったからだ。流されるほうが楽だったしね。読み終わる寸前にやっとそれがわかった。途端にレプリカントのようだった知季の脈動が伝わってきた。早く続きが読みたい。
原平 随了
評価:B
ダイビングでオリンピックを目指す少年が主人公の人気〈スポ根〉マンガのノベライズ……ではない。れっきとした、オリジナルの児童文学作品である。しかし、そんな印象を受けるのは確か。読んでいて、ダイビングのシーンが絵として鮮やかに浮かんでくるし、迷ったり、ケンカしたり、失恋したりしながら、少しずつ成長していく少年達の様子が実に生き生きと捉えられている。スポーツとしてはマイナーな〈飛び込み〉という競技が舞台設定に奥行きを与えているし、颯爽と登場する美人コーチや、ライバルの出現、不可能としか思えない超絶技への挑戦……など、ストーリー展開は波乱に満ちていて、ワクワク、ドキドキ、第二巻が待ち遠しくてならない。そこでふと気づくのだが、どの部分も、おもしろさの質が極めてマンガ的なのだ。ここでいう〈マンガ的〉とは、もちろん、褒め言葉である。ただ、物語が、ここまできっちりと〈少年スポ根マンガ〉の枠に収まってしまっているというのは、どうなんだろうか。抜群にうまい作家であるということがとてもよく判るだけに、何だか釈然としない気分が残る。児童文学がマンガをライバル視したり、競い合ったりする必要なんて全くないと思うのだが……。
小園江 和之
評価:B
主人公の坂井知季はダイビングというマイナーな競技にあけくれる中学生。彼が所属するダイビングクラブは存続の危機をむかえており、そこに突然あらわれた美貌の助っ人コーチ麻木夏陽子は知季がダイヤの原石だと指摘する。しかし、自分の価値について実感できない知季は、なぜ飛びつづけるのか? の自問に答えが出せないまま、それでも夏陽子に引きずられるように特訓を続け……とまあ、いわゆる青春スポ根小説のフォームなんだが、そこは森絵都さんで、本文から抜粋された腰巻の文章は日本の少年たちをとりまく環境の息苦しさをきっちりとぶちまけている。 ただ、主人公の素質があまりにも完璧すぎて、んなもんほんとかいな、などと運動神経零号機でへそ曲がりのあたしゃ思ってしまうのだ。だからやっかみも含めてAはやらんのだ。
松本 真美
評価:B
無垢でまっすぐで底知れぬ才能を秘めているらしい主人公に、天才肌のライバル、そして型破りなコーチの出てくるスポコン物語--とくりゃあ、一見、手垢にまみれた世界みたいだが、登場人物ひとりひとりの姿と心理がとても生き生きと描かれているので心地よく読めた。特に主人公の描き方は好み。「放課後の練習でくたくたになった中学生を待たせても化粧の手はぬかない。ここだ、この女の信用ならないのはこういうところだ」あたりの描写が秀逸だと思う。お決まりの展開のようで意外と先が読めない…というか、薄々展開がわかってもそれが全く欠点に感じられないのは作者の力だと思った。続きが楽しみ。
中川 大一
評価:C
少年の主人公がいて、目指すものがあって、ライバルがいて、見守ってくれる人がいて、挫折して、立ち上がり、恋にやぶれ、また立ち直る。少年は一見ダメなやつに見えるけど、実はすごい才能を隠し持っている。こりゃ漫画ですな。いや、けなしているわけじゃない。文字だけで漫画のようなクリアな世界を作り上げ、漫画のような速度で読ませる、これはすごい技だ。そういや、飛沫(しぶき)とか夏陽子(かよこ)、未羽(みう)という名前の付け方もコミックっぽい。あえて一つ言うなら、こういう世界に百パーセント没入するには、私は少々年をくいすぎてる。十代、二十代の若い読者には文句なくすすめます。この作品は続き物で、11月に第2巻が出るそうだ。最後まで読みたいし、そん時ちゃんと課題図書にしてくださいね、浜本さん。
唐木 幸子
評価:C
この著者の作品を読んだのは初めてである。
若干、NHKの中学生向けドラマを見ている感じがしないでもないが、『サインはV』(古い!)のように汗が飛び散ることはないし悪者も出てこないので気分は爽快。本書で得た知識のおかげでシドニーオリンピックでは飛込競技を興味深く見られそうだ。
難を言うなら、会話がとても多いが台詞調だし、劇画でも、もう少し展開が複雑で、敵あり困難ありだろう。話が余りに美しすぎて主人公も類型的に感じる。ライバルの年上のダイバーや弟や去ってしまう彼女など、各登場人物の存在の必然性も曖昧だ。
これらの疑問は皆、秋に刊行されるという第2部(ファンなら待ち切れないだろう)において急転するのだろうか。私も乗りかかった舟なので早く読んでしまいたい。
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