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└2001年5月
「深爪」
【朝日新聞社】
中山可穂
本体 1,500円
2000/08
ISBN-4022575271
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原平 随了
評価:C
あまりにも激しく、あまりにも性急な恋愛小説なので、読んでいて、息苦しい。一旦好きになると、もう、待ったなし、行き着くところまで一気に昇りつめてしまうというのは、やはり、同じ性同士の恋愛だから?しかし、そもそも、未知なる存在である相手を、互いに手探りで確認し合う過程が、あるいは確認し合えないということが、恋愛小説の最大のテーマだと思うのだけれど、そんな部分をすっ飛ばして、勝手にどんどん盛り上がられても、読者としては困惑するばかりだ。そういうわけで、最後の夫の章で、ようやく、少しだけ救われた気がするのだが、これってやっぱり、この恋愛に偏見を持っているせいなんでしょうかね? ああ、それなのに、濃厚な性愛描写の部分で、ちょっと興奮しちゃいました。
小園江 和之
評価:C
まず書名を見て笑った。いや本書にはなんにも関係ないんだけど、むかし野沢直子の『ふかづめ』というレコードを買ったことを思い出したからだ(行数かせぎだなこりゃ)。ええと、二歳の息子がいる夫婦の妻がバイセクシャルで、その妻が女性の愛人をつくって家を出てしまい、残された夫は子供の世話をしていくうちに自分の中に母性というか「おんな」の部分があることに気付いて女装までするようになるという、なんだかややこしい話を妻の愛人、妻、夫の視点から順に語らせていくもの。勝手にやったらよかんべな、ってのが正直な感想なんだが「ホモは見たくもないがレズなら見てみたい、一度でいいからそこに自分もまじりたいと、男はみんな思っている」っていうのは違うと思うぞ。単に私が枯れかけてるだけかもしらんが。
松本 真美
評価:D
タイトルが妙に色っぽいが、私は視野が狭いからか、この手の性愛ぶりにどうも腰が引けて、ゆえにかろうじて感情移入できたのはマツキヨの章だけだった。映像化されたら大江千里あたりに演って欲しい、別にファンじゃないけど。私はビアンのけと想像力がないからか、吹雪はとことんわからん女だった。「大人がこんなんじゃ子どもがかわいそう」なんて良識派ぶるわけじゃないが、嵐はすごく不憫。偏見だが、なんだか、障害や無理解がある分、同性間の恋愛は異性間のそれより純粋だ、と声高に叫ばれてるみたいで、恋愛の純粋さはすべからく覚悟の量で決まると思う私にはちょっとうるさい話だった。
石井 英和
評価:C
「こんなにも人を想う私!」そんな思い入れで出来上がった濃厚な空気がペ−ジの間からム−ッと吹き寄せて来る。「レズもの」のようだが、実は、男とか女とかは問題ではないな。「こんなにも想っている私」と入れ込み、そんな自分に陶酔しきる事。その種の妄想告白の書なのだ、これは。だったら口出しする余地はないじゃないか。人間、百人寄れば百種類の特殊事情があるのだから。と納得しかけたのだが。が。「思い入れ」の封入ばかりでは書ききれなかった終章の「魔王」においては、物語は一瞬にして空疎な書き割りのなかの紙人形の舞いと化してしまう。その状態のまま、話を無理やり「希望」に向けて終わらせるのは、いくらなんでも無茶だ。
中川 大一
評価:C
一つ一つの話しは何やらスカスカしていて、シナリオのト書きのような、物語の粗筋のような。でも、3篇の連作を読みとおすと、同じエピソードが視点を変えて語られ、話しに深みが増してくる。半透明のセロハンを重ねていくと、だんだん色が濃くなっていくように。この本はあっという間に読めた(スティーヴン・キングとえらい違いや)。それは、文章がうまくて一気に進んだのだという気もするし、味が薄くて物足りなかったせいだとも思う。どっちも正直な感想だ。それにしても、深爪って、そういうことでしたか! 女性で爪の短い人って、ギタリスト(弦をちゃんと押さえられるようにね)くらいしか連想できなかったけど、まるで違いましたね。ビアン系という言葉も初耳。みなさん、これだけで何のことか分かりますか?
唐木 幸子
評価:B
展開が早いし、書きようによってはドロドロするだろう修羅場も乾燥したタッチで表現されているので読みやすい。愛人、妻、夫のそれぞれの立場で語られる構成も、三角関係の本音が交錯していて面白い。しかし、3歳という可愛い盛りの子供と優しく真面目な夫を捨て去るほどの女同士の愛情って、、、かなわんなーというのが実感だ。
子供を持つ前なら、こんな世界もあるのかなと思ったかも知れないが、私、3歳の娘がいて保育園と職場を走り回る毎日なので、愛人と抱き合っていて保育園への迎えも仕事の予定もすっかり忘れて、気が付いたら朝!というのは、なんぼなんでも、あなた。
唯一、登場人物の中ではまともそうで息子を抱えてひとりで頑張る夫には好感を持ったので、女装はして欲しくなかったなあ。
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