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【幻冬舎】
永嶋恵美
本体 1,700円
2000/09
ISBN-4344000153
今井 義男
評価:E
今月のラインアップで最も期待したのがこの本だった。帯の推薦文と惹句がその理由だ。<ネット>と<ひきこもり>。出自の怪しげなトラウマやアダルト・チルドレンよりも身近で現実的なテーマである。無自覚にネットに絡め取られるのも、他者との関わりから背を向けてひきこもるのも、薬物依存のように後戻りがしにくそうで怖い。後味の悪さは覚悟していた。予想通り最悪だった。ただし、別の意味で。この作品から現代社会が孕む病理を読み取るのは少々困難である。ネットの魔力など何も描かれてはいなかった。ひきこもりに付きものの閉塞感やあせりさえも伝わって来ない。それらの事象は、筋運びのための書割りにしか過ぎなかった。羊頭を掲げて狗肉を売るとはこのことだ。
小園江 和之
評価:D
まず腰巻の推薦文につられないように。ネット云々はあくまで小道具でしかないし、今どきのネットユーザーなら先刻御承知のことしか出てこないので、その辺りを期待すると外されると思う。ストーリイは単純。ところどころにハッとするような言葉があって斬り込まれる予感がしながらも、今ひとつ踏み込みが浅く切っ先が届かない感じ。脇役の描かれかたがあまりにも類型的に過ぎるせいなのかなあ。主役を際立たせるための方策なのかもしれないけど、専業主婦がこんなにアホばっかしって設定はちょっと。それとさんざん暗く引っ張っといて最後はちょちょいと明るめにまとめちゃうのも、なあ。でも頻繁に視点がかわるのにサクサク読めるし、筆達者だとは思う。次作が出れば読んでみたい。
松本 真美
評価:C
読み終わった直後はかなりいいセンだと思ったのだが、時間が過ぎたら、みるみる印象が稀薄になった。ネットを媒介としてコミュニケーションや犯罪が構築されるという、いかにも現代な、今後の小説のひとつのエポックメーキング的な世界だとは思う。構成は緻密だし、展開に説得力はあるし、登場人物も、ヒロインの夫以外はよく描かれていると思うし。でも魅力的じゃなかった。なぜだろう? よくできた小説と心に響く小説は違うってことか。感情のぶれや飢餓感にもきちんと相応の「理由」が述べられていて、それは「自分だけの特別を探していた」だったりするのだが、そのあまりの明確さが逆に感情のリアリティを削いだ気がする。 一箇所、納得出来ない所あり。逃亡中の病院でのヒロインへの呼びかけ。おかしくないかな。タイトルも懲りすぎて逆に伝わらない気がした。
石井 英和
評価:E
物語の主軸となる少年の言動に、「こんなに行動力があって口数が多くて論理的な奴なら、一般社会生活は全然問題なくこなせる筈だろ?」などと首をかしげながらも、ネット社会の描写への親近感(私だってHNくらい持ってる)で読み進んだのだが・・・音に例えると、物語の前半で鳴り響いていたものは、確かにインタ−ネットへの接続音だったかも知れないが、終盤に至って流れだすのは、なんと、演歌のメロディ−なのだ。さらには、昔風のフォ−クソングまでが聞こえて来てしまう。著者は、このような旧態依然たる結末に至らんが為に「ネット」やら「引きこもり」やらを表面に押し立てて物語を紡いだのか?せめて一枚なりとも、何らかの「新しい扉」を示してくれねば、引きこもった少年たちも浮かぶ瀬があるまい。
中川 大一
評価:D
匿名を旨とするインターネットの世界。名前も顔も知らぬまま、ヴァーチャルなコミュニケーションが積み上げられる。そうなると実像と虚像に隙間ができ、そこをうまく突いて……。なるほど。こういうこと考える奴、いるだろうね。けれど、その後は評価できないんだ。二人登場する15歳の中学生のうち、親殺しの方の内面はまったく描かれない。女主人公の目に映るイメージは、爽やかな男の子。作者は、フツーの少年が殺人に走る不可解さを描きたいのか。でも、これだと読者が置いてけぼりだよ。息子が数年で中学生になる私の読みが偏ってる、ということはあるにしても。あと、物語の半ばに京都駅で起こる出来事は不自然すぎる。午後8時に誰にも気付かれず、ここまでできるか? 着眼点はよかっただけに残念!。
唐木 幸子
評価:C
真面目な少年にひそむ狂気、登校拒否、ひきこもり、家庭内暴力、インターネットを介した動機、親殺し、あてのない逃走、、、。最近の少年事件の要素をてんこ盛にした感があるが、著者がこれを書いた時点では恐らく起きていなかっただろう事件もあるので、その想像力とプロットの着眼点には驚く。少年事件に加わる形で、内気な主婦・典子がストーリーに迷い込む。彼女が何者だったかがわかる瞬間がこのミステリーの頂点だが、これにはドキっとする。ええっ?!とあちこちを読み返してようやく納得。しかしなあ、避けられるべき傷害が安易に繰り返される割に、罪に対する咎が不足してないか?リアリティの衣がはげて、作り話の無責任さだけが心に残ってしまう。『せんーさく』という題名も今ひとつだ。
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