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【講談社ノベルス】
古処誠二
本体 820円
2000/09
ISBN-4061821474
今井 義男
評価:C
可もなく不可もない、小ぢんまりときれいにまとまったミステリ。身もふたもない言い方だが、致命的な破綻がない代わりに驚愕の結末もない。犯人、動機、手口のいずれを取り上げても凡庸そのもので、最後まで隠し続けた転落事故の真相も、意外でも何でもなかった。謎の部分が多少弱くてもプロットで読ませる作品は枚挙にいとまがない。この小説の場合も、閉じ込められた一人一人の心理を丹念に描写することで十分面白くできたはずなのに。もったいないことをする。パズルストーリーの真の醍醐味は、読み手が構築した論理を作中人物によってもののみごとにひっくり返される快感にこそあるのであって、結末で辻褄が合えばそれでいい、というものではない。
小園江 和之
評価:C
大震災でマンション地下の駐車場に閉じこめられた六人の高校生たちと担任教師、つまりパニック&密室殺人もの。そこで殺されるのは必殺シリーズの仇役のように憎たらしいステレオタイプ、なんだけど実際にいるんだよね、こういうヤツ。なぜか未成年というだけで加害者の人権とやらだけが守られてしまう法律と、『問題をもみ消す能力に長けた優良な』教師により学校が事実上無法地帯化していることが事件の背景のようで、またかいな、とうんざりしかけたけど、どっこいそれだけではないのがミソ。しかも読み手に希望をあたえる結末までの運びが丁寧なので、読後感はなかなかに良い。ただまあ、第四権力を標榜して記者生命をかけるようなマスコミ人が現実にいるとは思えんのだが、悲観的に過ぎるかのう。
松本 真美
評価:C
東海地震の必然性があまり感じられない…などと思ってしまうのは、本格推理というものをあまり読んだことがない素人ゆえのあさはか発言か。真相も、説得はされたが今ひとつ納得しきれなかった。でも、性格に見合った登場人物の配置具合の絶妙さとか、「密室」にとどまらない舞台の設定とか、ものすごく練られた小説だなあと思う。もう1回読めば、もっと伏線なんかにも気づくのかも、当分読まないと思うけど。 ただ、全ての真相を解き明かす役は<彼ら>にではなく、当事者の<彼>にしてもらいたかった。その方が、事件のやりきれなさがもっと伝わった気がする。まあ、全て「重箱のスミをつつく」ような感想ですね。
石井 英和
評価:B
カバ−に「本格推理ならではの」とあって、ちょっと引いてしまった。あまりそういうものを読まない私には「何時何分にその部屋にいることの出来た人物は」等々の、重箱の隅をほじくるような、せせこましい物語が想像されてしまった(偏見だろうが)ので。が、そんな者に、最後まで興味を失わせずペ−ジをめくらせ続ける「物語る力」が、ここにはあった。この小説、ここで語るべき長所も短所もあるだろうが、それよりも、読む者に次々にペ−ジを繰らせるグル−ヴ感を物語が内包している事を、何より私は評価したい。それにしても、「狭い空間に閉じ込められた人々の間で起こった殺人事件の犯人は?」などというシチュエ−ションの物語を、今日、まだ書く余地が残されていたとは。
中川 大一
評価:A
密室ものねえ。あんまり好みじゃないなあ。密室だから当然とはいえ、話に躍動感がないんだよ。まあ、せっかくもらったし読んでみっか……おお、面白い。いや、妙な先入観をもって悪かった。ごめんごめん。今月は大味で細部に難のある課題図書が結構あったけど、本書は、練られたストーリーといい緻密でスキのない筆運びといい、安心して読み進められる。私がパズルストーリーを敬遠するのは、えてして登場人物に魂がなく、謎のための手駒にすぎないから。主役や犯人に感情を重ねにくく、著者と直接知恵比べしてる気がしてくるんだね。でもこの本は、謎解きの前後を人間描写でうまく固めてその弊を回避している。最後を、こういう人物がこういうふうに締めるのは仕方ない。秋の夜長、一晩の無聊を慰めるのに最適!
唐木 幸子
評価:C
著者は31歳と若いのに、どことなく何十年も昔に読んだ推理小説の雰囲気が漂う作品だ。性格が異なる六人の高校生と事無かれ的担任教師が、突然の大地震で倒壊した地下駐車場に閉じ込められて、という状況設定にまず、ぐんと引き込まれる。イジメ暴力に屈しない少年や素顔の見えない担任教師など、登場人物の個性が生きていて、真相が段階的に明らかになってくる構成もよく出来ている。でも、余りにも何枚にも折りたたまれすぎて、肝心の本当の中味が見える頃には私は疲れちゃって、、、、、どうでも良くなってしまった。私のタイプの、一番魅力的な男の子が冒頭で死んでしまってるしなあ。それに、真暗闇で誰にも気付かれずに暴力生徒を一撃で殴り殺すのは、やっぱり無理があると思うが。
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