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【幻冬舎】
沢村鐵
本体 1,800円
2000/10
ISBN-4344000269
今井 義男
評価:A
信頼を一身に集めていた生徒会長の無残な死は、昨日までの見慣れた日常を一変させた。陰鬱な雨は降りしきり、不吉な影が学校を覆う。同級生の徹也はやりきれない思いを押し殺しながら、残された仲間とともに真相を追い求める。舞台が高校ではなく中学校であることに必然性を感じた。古館や柿崎たちとの友情や路子へのぎこちない恋心も、この世代だから辛うじて成立する。物語に少なからず瑕疵があるのは確かである。絵空事とのそしりも免れないかもしれない。だが作中幾度となく徹也の胸に去来する切実な焦燥感は、まるで読み手の体験であるかのように生々しく、それらの欠点を補って余りあるほどの感銘を受けた。無様で、無力で、一途な彼らがたまらなく眩しい。これは誰もが通り過ぎた<夏>を思い起こさせる瑞々しい青春小説だ。
小園江 和之
評価:D
自分が中学生のころって思い出したくもないことばかりだったような気がする。少なくとも本書の主人公のように、危ういけれどきらきらした時間を持てた記憶はない。たとえ互いの想いをうまく伝えあえずに苛立ったり落ち込んだり、自分を好きになったり嫌いになったりしても、こういう時間の共有体験は生きるバネになり得るんだろう。ただねえ、いくらど田舎町の設定にしてもなんか違和感がありますな。車などめったに走ってないような雰囲気で、昭和三十年代の風景と錯覚しそうだったもの。それと、ほとんどが主人公の独白で展開していくスタイルは、高校生の創作ノートを読まされてるみたいで拷問でした。
松本 真美
評価:E
マイったな。本来、自分の採点にEはあり得ないと思ってました。おこがましい気持ちがあるのと、どうしても読めずに途中リタイアするのが自分にとってのEだと思っていたから。でも、最後まで読んじゃいました。だって、この拙さが天然なのか確信犯なのか見極めたかったんだも〜ん。で、最後まで読んでどうだったかというと、「もう、んなこたぁどっちだっていいや!」でした。
なんでこれが気鋭の出版社(?)からハードカバー千八百円也で出版されるの?何か弱み握られてるの?もしかして、この作者って誰か著名人の別ネームなの?ここまで言う私は極悪非道?でも、あとは何を言っていいのかわかりません。…妙にですます調の自分が怪しい。せめて、愛すべき駄作、だったらよかったんだけど、そこまでも行ってねえな、オレん中じゃ。
石井 英和
評価:C
この物語を、ネタバレさせずにどう語ったらいいのかと、途方に暮れるのだが・・・ただ、スト−リ−展開や「謎解き」を、登場人物のセリフによって延々と語らせ、説明する小説を、私は決して高く評価する気にはなれない、とだけは言っておきたい。(毎度、こればかり言ってますが、でも、ほんと、納得できないんで)で、本題。描かれた少年たちの世界の生々しさはどうだ。メンタル面もフィジカル面も。彼等の体臭までが伝わってくるようだ。著者は何故、こんな感覚を覚えていられたのか?そして、むしろそんな少年たちにこそふさわしい、著者の過剰な思い入れが物語を覆っている。冷静に振り返れば、良くできた物語とも思えるのだが、それが、そんな思い入れの奔流に水没してしまった感がある。
唐木 幸子
評価:D
何だかすごそうな物語を序文が予告するので期待したのだが、中味はとにかく読みにくかった。
先々月の『ディレクターズ・カット』にも感じたのだが、書き手本人が、こんなすごいこと、こんな思いがけないこと、と手放しで酔いしれてしまっていて、読者に不親切になっていることに考えが及ばないのではないか。主人公・徹也の視線、体験、記憶、がつぶさに語られる割に、殺人事件の解明に肝心な情報が散らばりすぎて玉石混交。徹也の大事な人、路子もいつも『薄く、優しく開かれた眼が黒々と潤んでいる』みたいな表現ばかりでどんな顔かさえ思い浮かばない。平易な表現を並べたからと言って読者を丁寧に案内していることにはならない。中学生の淡い心情の揺れ動きは伝わって来たから、雰囲気は良いのだがなあ。
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