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【幻冬舎】
田口ランディ
本体 1,500円
2000/10
ISBN-4344000358
今井 義男
評価:D
オカルトは嫌いではない。うさんくささに人間の難儀な欲望や逃避願望が投影されるから面白い。あくまでも第三者としての考えである。でも実際に身近な誰かの重心が<あちら側>へ完全に傾いてしまったら、もう笑い事では済まされなくなる。かねてからネット上のエッセイで<あちら側>の住人だと確信していた人の小説なので、やっぱりなぁと思った。オカルトに救いを求めようとする人にかける言葉なんか私にはないし、その資格もない。フィクションなのだから、子供の失踪と超常現象を結びつけたって一向に構わないと思う。くどいようだが、自分との間に一線を引いて楽しめるならである。語りっぱなしの作者と波長がぴったり合ってしまう人にとって、この小説はちょっと気がかりだ。
小園江 和之
評価:C
もしも幼い我が子や兄妹が神隠しにでも遭ったように消えてしまったら、遺された家族はそれとどう折り合いをつけられるんだろう。本書の主人公は妹の失踪以来、心を通じ合わせるための装置を自ら封印しちまったらしい。そもそも人が感応しあうことなどほんとうに可能なのか? いま、現実を生きているという自分の感覚は本物なのか? 等々、深いところを衝いてくるんですが、装置の動力が性欲関係ってとこでコケそうになっちゃいました。SM倶楽部で主人公が箱男になる場面には腹皮よじれましたが、そこのナオミ嬢が言うところの「女と寝た後、ちんぽがすうすうするようなタイプ」、ってよく分かりません。薄荷のパンツを穿いてるとでも言うんでしょうか。不思議な読後感ですし、決してつまらなくはないです。
松本 真美
評価:A
帯の<家族の再生と自己救済の物語>というコピーを見たときは、その場で回れ右して帰りたくなった。もう、自己を見つめる話はかんべんして!と。たまたま読んだ順番が9冊目だったからで、作者が悪いわけじゃないんだけど。
でも、ランディ初体験はアタリ。エグいしエロいけど、なぜかいやらしくは感じなかった。作者の思考の流れにシンクロできた気がした。すごく読みやすかったし、展開にも違和感がなかった。こういう<しゃらくせえ>話にしてはめずらしい。「妄想はパーフェクトワールドだ」というのが妙に新鮮。確かにそうだ。そういえば、子供の頃、近所に、子供が神隠しに遭ったという噂の家があった。当時、すでに古い話だったみたいだけど、おばさんがやっぱり宗教やってて穏やかそうで逆に怖かった。今思うと、あらぬ方を見て自己完結してるみたいで不気味だったのかもしれない。
それにしても、今回の採点本で、ナイフの出てこない話、いくつあったっけ?
石井 英和
評価:E
著者が「今話題のヒト」であるとの情報は、私にも入っている。新しい世界の扉を引き開ける文学に出会えるのではないか?との期待を胸にペ−ジを繰ったのだが。なんだ、これは典型的な、古典的な、「文学青年の若書き」ではないか。物語の大半は、座ったまま(時にはセックス等をしながら)の二人の人物が「人生の真実」について、ただただ語り合うことに費やされる。「流行りの現象」をぬかり無く折り込みつつの、ハッタリを効かせた青臭い論考の羅列。それ以上のものではない。その向こうには、そんな著者のナルシズムに共鳴し、また自己投影する「同時代の読者」たちが見える。おそらく、この様な「青春の文学」への需要が、いつの時代にも存在してきたし、今日もそうであった、という事なのだろう。
中川 大一
評価:E
???………???。ハッ、いかーん。「?」と「…」だけで終わるところだった。SM・精神病・オカルト・新宗教がごった煮になったストーリー。これって面白いのか? 哲学・心理学・物理学・風水思想を踏まえた生煮えの会話が交わされ、読んでて胸焼けしてくる。これが「最先端文学」(帯の惹句)なのか。冒頭で忽然と消えた妹の行く末が、このラストで決着ついたって言えるのかしら。前衛的な手法だからいいってわけでもないと思うが。『コンセント』に続く三部作の二つ目、という情報もあるから、分かりづらいのはそのせいかも。評価Eってのは最低ランクっていう意味じゃなく、この物語をメモリ不足の私の脳にインストールしようとしたら、エラー(Error)メッセージが出ちゃったんだね。
唐木 幸子
評価:D
隣の布団で一緒に寝付いた妹が、朝になったら忽然と消えていた、というのは大変な出来事である。その謎解きがこんなんで良いわけ?ちゃんと書いてあるでしょう、これで充分だ、と著者は言うのか。一文一文が10字〜せいぜい20字、と詩のように短いが、詩を読むようにその短文の流れから何かを感じ取れ、と言うのか?小説として余りに無責任すぎやしないか。
主人公が『僕が、』といくら男言葉で語っても、何回続けて射精しても、私はそこに命ある男を感じない。身勝手な女が思いつきで嘘話を並べ立てているような、そんな雰囲気が最後まで漂う。
E、つけたる!と一時は怒ったが、カバーの女性の砂時計のようなウエストが驚異的に細いので許そう。
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