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「大聖堂の悪霊」
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【早川書房】
チャールズ・パリサー
本体 2,200円
2000/09
ISBN-4152083034
今井 義男
評価:C
「木の葉を隠すなら森の中、では死体を隠すなら?」とブラウン神父は怪盗フランボウに問うた。パリサーは古式豊かな犯罪を描くために十九世紀後半のイングランド、しかも聞きなれない町サンチェスターを選び、さらに二百五十年前の殺人を輻輳させた。アルフレッド大王や大聖堂にまつわる薀蓄をいくら並べられても、あいにくぴんとくるほどの知識がこちらに備わっていないので、あまり物語に身を任せられなかった。史料の発見についてもそう。部外者にはそんなに大したこととは思えなかったのだ。それはおまえに教養と理解力が欠けているせいだろう、といわれれば一言もない。格調高い作品になんだか申し訳ない気がしないでもない。『薔薇の名前』の二の舞だ。本が読者を選ぶという好例。
松本 真美
評価:C
こういうのを「つまんなかった」の一言で片づけると「私はバカです」とカミングアウトしてるみたいでナンですが、乗れませんでした。<知的興奮に満ちたミステリ>にちっとも興奮できなかった私は知的じゃないってことなんでしょう。登場人物がどいつもこいつも思わせぶりキャラで、下世話な私は、そういう部分でのどんでん返しを強く期待し過ぎてしまいました。まあ、ないこともなかったわけですが。
イギリスのこういう世界は憧れたりしますが、頭でっかちで閉鎖的で、拡がりが過去にばかり向かう話は息苦しい。「てめえら!ごちゃごちゃ言ってねえで身体動かせ!」と的っぱずれな暴言を吐きたくなりました。コーティンと妻の話にはちょっとぐっときて、挿話は非常に怖いと思いましたが、本筋に没頭しきれず、実はずっとどこかうわの空でした。感想を述べる資格ないかもしれません。反省してます。
石井 英和
評価:B
19世紀から、さらに17世紀までも逆のぼる、複雑に絡み合った謎解きの物語・・・が・・・まず扉を開けると登場するのは、3ペ−ジに渡る「登場人物一覧」なのだ。さらに、座り込んだままの二人の人物の間で交わされる長々しい会話、という非常に困った形態で行われる、歴史や宗教や人生に関する考察が続く。作品を覆う古きヨーロッパの陰鬱な雰囲気も、どうにも息苦しい。まいったなあ、とボヤきつつ読み進んだ。が、気がつけば、その古びた迷宮の探究に、いつの間にか引き込まれていた。綿ぼこりを払って、過去の恩讐が姿を明らかにしたときは、これがホラー小説でないのが、どんなに残念だった事か(!?)まあ、これだけややこしい物語を書き、読ませてしまう著者は、大した力量の持ち主なのだろう。SFを書いてくれたらファンになれるかも知れない。
中川 大一
評価:B
壮麗なペダントリーと入れ子状の込み入った構成。言葉はストーリーを運ぶためじゃなく、むしろ脇道へ誘うために記されるかのようだ。私自身、毛細血管のように張り巡らされた支脈をすべてたどれたかどうか、心許ない。加えて翻訳物のつらさ(訳が悪いということではない)。例えば、「境内」と聞くと日本の寺が思い浮かび、ついハトに餌をやりそうになってしまう。だがイギリス大聖堂の境内は、どうやら家屋などの町並をかなり含むようなのだ。こんなとこで豆なんて撒いたら怒られそう。とにかく、約束しよう。正月休みに腰を据えてじっくり味読するなら、充実した読書体験が得られるだろう。『ハンマー・オブ・エデン』を読んで、もっとコクのある話を、と思ってる人におすすめ。ただ、邦題の「悪霊」は要再考。
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