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【小学館】
ケン・フォレット
本体 1,800円
2000/12
ISBN-4093562318
原平 随了
評価:D
発電所開発を中止しないなら地震を起こすゾと、カルト集団が州知事を脅迫する、かなり無茶なお話である。このカルト集団が何とも情けない。こんな連中で、この分厚い一冊を持たせることができるのだろうかと読んでいて心配になったほど。
主人公の女FBI捜査官にも、最後まで魅力を感じることができず、また、FBI内部の足の引っ張り合いは、アメリカの凶悪な犯罪者を追いつめるプロ集団とはとても思えない幼稚さだ(逆に言えば、これがリアルってことなのかもしれないが……)。
この女FBI捜査官には、しっかりとロマンスも用意されているのだが、これがまた、気恥ずかしくなってくるような代物で……、やっぱり、クラリス・スターリングを越えるような凄腕のFBI女捜査官は、そう簡単に現れてはくれないらしい。
小園江 和之
評価:C
課題図書が届く前に書店で見かけ「ううう、辞書みたいじゃ」とおののくも、開いてみれば二段組みではなくてほっとしました。それで中身はどうかというと、仕掛けらしいものは何にもありません。コミューンの指導者的立場の男がテロ行為にはまりこんでいくわけですが、単純な筋立ては私にも先が読めちゃうくらいで、ミステリ愛好者ならなおさらでしょう。FBI内部の権力争いやマスコミの狂騒ぶりも特に目新しいものではないし、唯一、脅迫に人工地震を使うってのが目玉だというのでしょうが、その方法があまりにも無理っぽい。文章のノリは良くて、台詞の合間に()書きでぱっぱと本音を挟み込む手法が面白いです。活劇要素よりも登場人物たちの心理的振幅を味わうべき作品なんでしょうかね。
松本 真美
評価:C
心の中を過剰に見つめる小説ばかりがラインナップされた感のある今回の新刊採点本の中では、このわかりやすさに心洗われた。
文盲プリーストは頭が良くて調子良くて終盤までは運も良くてなんか憎めないし、FBI女性捜査官はマイノリティの設定のわりにほとんど屈折してないし、彼女のバカ上司は笑っちゃうほどステレオタイプな憎まれ役だし、恋愛描写もまっとうだし、キモのコミューンはアメリカのコミューンそのもののイメージでこっちを裏切らないし。読んでいる間はそれなりに楽しませてもらった。でもあんまり残らなかった。ふ〜んって感じ。
…しかし、地震ってホントに起こせるもんなの?
石井 英和
評価:B
自らのコミューンを守るために奇矯な作戦に出た時代後れのヒッピー達。が、彼らは、憎むべき犯罪者ととるには間抜け過ぎる。主犯格は取り敢えず「悪人」の設定になっているのだがさほどの嫌悪も喚起せず、終盤に至っても、彼らの「地震作戦」を成功させてやったって別に構わないのではないか?との思いは消えない。もちろん小説自体は、それとは逆のベクトルで書かれているのだが。結果、作品中の何に思い入れたらいいのか、分からなくなってくるのだ。ラストに置かれた「感傷」から推測するにこの小説、「ヒッピー世代」たる著者が、若き日々への鎮魂歌の部分を混入させた結果、やや、どっちつかずの出来上がりとなり、それが「サスペンス小説」としての牙を鈍らせたようにも思える。いや、それも込みの両義的作品で、読み手によって感想が違ってくるのかも知れないが。
中川 大一
評価:B
頭の中で暴れ馬が走り回るような、ジェットコースター読書だ。人間への洞察を深めようとか、社会への見聞を広めようとか、思っちゃいけません。ド派手な展開に半ばあきれつつ、ただただストーリーを追っかける。ほら、映画の007みたいな感じ。『大聖堂の悪霊』を読んで、頭が芯から疲れた人におすすめ。ひとつ言うなら、敵役であるカルト教祖の人物造形に疑義あり(おっ、書評らしい)。こんなショボいおっさんがなぜモテるのか。見つめるだけで相手の女性がクラクラくるなんて、くやしいっ(結局、そういうことかよ)。と、まあ、この程度の人格で周りに人が集まるかいなと、不自然さを感じたものの、実在する新宗教のトップに居座る面々を思い浮かべてみると……嗚呼、事実は小説より奇なり。
唐木 幸子
評価:A
ケン・フォレットというと『針の眼』しか読んだことはないが、あれは本当に面白かったし、映画もドナルド・サザーランドが最高だった……というわけでワクワクして本書を読み始めたが大満足した。カリフォルニア州知事に荒唐無稽な脅しをかけるテロリストを追い詰めていくFBI捜査官のジュディは、仕事の出来ない愚かな上司が邪魔しようとしても、てーんでかないっこないくらいの能力の持ち主だ。足りないのは恋人だけ、というところへ地質学者のマイケル(間違った相手と結婚するとこうなるという見本のように妻に逃げられて可哀想、だがこれが本当に良い男なのだ)が登場。ジュディと歯車が合って協力して犯人集団を炙り出していく。細部にはちょっとおかしいんじゃないのという齟齬はあるが、そんなの気にならないくらい充実のエンターテイメントだ。本の厚みの割に読みやすいからひるまないで!
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