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ジグザグ・ガール
【創元推理文庫】
マーティン・ベットフォード
本体 920円
2000/10
ISBN-4488207022
石井 千湖
評価:C
女は決断する。男は感傷的だ。どちらもエゴイストであることに変わりはな い。突然出て行った恋人が死体になって戻ってきた。事故死か他殺か。過去を追ううちに明らかになる彼女の秘密。主人公は奇術師で彼女との出会いもマ ジックがきっかけだ。様々なマジックが紹介されるがタネは決して明かされない。タネ明かしをしない主義だからだ。どんな魅力的なイリュージョンも仕掛 けは単純で知ってしまえば興醒めしてしまう。恋愛も不思議で美しい幻想だけど、タネは知らない方がいい。誤解だらけの思い込みの上に辛うじて成り立つ 錯覚。彼女が指輪の向きを変えるエピソードが切ない。アムステルダムの街の妖しさとか細部はいいけど最後はなんだか情けない。
内山 沙貴
評価:B
奇術師は傲慢だ。人を騙し優越感に浸る。作られた自分を自分だと思い込む。なんだかカッコイイ雰囲気が嫌いだ。少し手先が器用だからといって、万物の不思議は自分が司るのだなんていう、あの目が嫌いだ。キザなあの服が嫌い。そして人をバカにしたような態度、許せない……ところでこの本、奇術師が主人公なのだが、私が評価をBにした理由を考えてみたい。この本はおもしろいか、つまらないかと聞かれたら、私はよく分からないと答えるだろう。主人公の"わたし"が突然恋人をなくし、茫然自失になってしまう話である。奇術師である彼は、自分を騙すことに慣れていたせいで、彼女を失い悲しむ自分に驚き続ける。頭の回転は止まり、自分が何を思い何をやっているのか、彼にはわからない…。私は"わたし"の世界を少しだけ共有させてもらった。そして少し悲しいと思った。たぶん、ただそれだけだ。
大場 義行
評価:B
これはミステリーではなく、恋愛小説なのだろう。恋愛小説ミステリー風味か。お陰であまり恋愛ものを読まない自分でも楽しめた。恋人の過去が気になるのは当たり前の事かもしれない、しかも死によって様々な側面が立ち上がってくるのだ、気にならないはずがない。それを逆手にとった地味ながら、なかなか骨のある名品だった。まず登場人物がいい。マジシャンレッド、謎の女ローザ、すてきなキム。人を騙す事を生業としているマジシャンを、見事に騙していたローザ。ローザとなにげなくおしゃべりしながらも、心にある事を秘めているキム。人間がこの作品の核だ。じわじわっと切なさがこみ上げてくる。こういう恋愛小説ならいくらでも読んでみたい。
操上 恭子
評価:B
同棲していた恋人が、留守中に意外な場所で変死してしまう。彼女は、何のために、何処へ行こうとしていたのか。何故死んだのか。そして、彼女が自分のもとを永遠に去ろうとしていたことがわかる。その理由は?奇術師である主人公がエキセントリックな恋人ローザの死の謎を追う。随所で紹介される様々な奇術(タネは明かされない)、そして奇術理論を使って、主人公と恋人、その他の登場人物たちの人間関係が語られていく。挿入されるローザの側から見た物語がいい。主人公のひとりよがりや嘘をシニカルに切り返していく。やはり恋愛物語は両側からみなくては。デブのデニスがいい味をだしている。
小久保 哲也
評価:A
会話のちょっとした雰囲気や、表現の仕方が、どことなく「村上春樹」を 思い出させる不思議な作品。最愛の女性を謎の死で失った奇術師が、少しづつ彼女の心の謎に触れて行く。よくある推理小説のように、謎に迫って行くのではない。謎に触れて行くのである。彼女と奇術師を軸にした、さまざまな挿話は、現在と過去を、そして彼と彼女の視点を行き来し、やがて明らかにされていく彼女の心は、とても哀しくて、切ない。読み終わるのが勿体無いと久しぶりに感じる、これは恋愛小説だ。
佐久間 素子
評価:E
謎の死をとげた恋人の真の姿を追い求める奇術師の軌跡。死因を探る過程で、彼女の 過去が明らかになっていく様子がサスペンス仕立てでえがかれる。期待して読み始めたが、肩すかしであった。紙一重なのだが、ロマンティックというよりナルシスズムを感じてしまうのだ。いったんそう感じると、本当のローザはこんなに不幸な過去をもち、こんなに健気だった(涙)というのがいかにも安直。時折挿入されるローザの 独白が、かわいい女そのものなのも、お粗末な印象だ。真の姿なんてうさんくさいテーマをあつかうならば、もっとうまくだましてくれなくては困る。ただし、気にくわないながらも、最後まで読むのをやめられなかったことからして、語り方は相当うまい。
山田 岳
評価:A
優秀なマジシャンのショーは、幕のあがった瞬間から観客の目をひきつけてはなさない。イギリスの作家はイントロ(導入部)が長いなんて言ったのは誰だ!?あ、オレか(笑)。40ページにして事件がおこり、68ページにして訊問が始まる展開のはやさ。いくらなんでもはやすぎると思ったら、イギリスでは自殺か他殺かの認定も裁判所で陪審団がきめるのね。評決は「死因不明」。警察はもっとよく調べなさいってことで、正式に事件として認められたことになる。死んだのは主人公の同棲相手。主人公は一年も暮らしていながら、この女のことを何も知らない。この設定は、アンドリュー・デイヴィスの「B.モンキー」に似ている。と思ったら、話の合い間あいまに死んだ女の独白が入ってくるパターンまでいっしょ。主人公はまじめだけど、女の方はちょっとあぶないってところもね。おい、マネしたんじゃないのか!?って思ったけど、おもしろいから許す。
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