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【角川書店】
瀬名秀明
本体 1600円
2000/10
ISBN-4048732595
今井 義男
評価:B
超B級ホラー『パラサイト・イヴ』の大賞受賞は、小説の審査をする人たちが専門知識を駆使した作品にからっきし弱いという噂を証明した。ところがその後二番煎じのバイオ・ホラーを書き続けなかったのがこの作家の非凡なところだ。本書は凝りに凝った構成のファンタジーである。変化球を投げざるを得ない環境に置かれたことを戯画化したような記述も作為のひとつなのか、デビュー作で毀誉褒貶にさらされた作家まで出てくる。それが功を奏したと言いにくいのは、少年の日常の部分があまりにも鮮烈に郷愁を呼び覚ましてくれたからだ。もうひねらなくていい、オチもいらないからこのまま話を進めてほしいと思った。けど、次回作もまた読者の予想を裏切ることに全力を注ぐのだろうなこの人は。
小園江 和之
評価:C
うーん、仕掛けとしちゃあそんなに驚天動地ってわけじゃないです。かっちりと創り込んであるし、取材関係も手抜きはないしってことで、安定感はあるんですが「わーっと」持っていかれる感じはないです。それじゃあつまらんかと言われると、決してそんなことはなくて、スローペースのインディ・ジョーンズを観せられてるようでした。もちっと説明部分を端折って、展開を速くすれば一気読みできたかもしれません。私が長物嫌いってことを差し引いても、ちょっと辛かったです。前半に出てくる「めもあある美術館」という作品については、http://member.nifty.ne.jp/tamae/index2.htm に詳しいので興味がおありの方はどうぞそちらへ。
松本 真美
評価:C
好き嫌いが分かれる物語だと思う。他の採点員の方はどう思ったか興味ある。採点員のみなさ〜ん、お元気ですか?どの本で世紀を跨ぎました?私はこれでした。『ネバー・エンディング・ストーリー』ですよね。で、痛々しいほどナイーブ。でも、こうも作者の物語に対するジレンマや模索や物語観を作中に織り込まれると、SF小説を読んだというより、作者の夢を含めた頭ん中に、読了時間分どっっっぷり付き合わされたって感じ。私は好感が持てたけど完全な好意には至らなかった。少年亨と鷲巣の部分だけはスポット的にすごく気に入ったけど。ところで有樹ってどうよ?要る?<私>の帰る場所かい?いつもながら誰に聞いてるんだ私。もっとグローバルな感想を書きたいんですが、重箱のスミのちまちま系しか思いつかずすみません。でも<同調>という概念にはとてもそそられました。好きだな、そういうの。時空を超える新しい方法論になるのでは?もしかして、もうなってるの?
石井 英和
評価:B
この小説、「あの夏の日の幻想の博物館の向こうに広がっていた、時空を越えたアドベンチャ−」と「創作に関する、著者の私小説的独白」の二つの部分に分けられるけれど・・・う−ん、後者はいらなかった!外では、きらめく陽光が少年を一夏の冒険行に誘っているのに、何が悲しくて、作家の「書くとは?」なんて内省に付き合わねばならないんだい?秀逸なアイディア、「同調」で、素敵にSFな風景が描けているじゃないか。そのまま余計な思いを捨てて全力疾走する、それが著者が目指すべき革命だったと思うぞ。とりあえず、「文学コンプレックスなんてぶっ飛ばせ!目指そう、ワイドスクリ−ン・バロック!」とエ−ルを送っておこう。採点対象本には珍しいSF作品だから、Aを付けたかったんだけどなあ、私の思い入れとしては。
中川 大一
評価:B
インディ・ジョーンズとバック・トゥ・ザ・フューチャーを合わせたような小説、というたとえは軽薄にすぎるかしら。物語は作家・少年・考古学者の3つの視点から語られるんだけど、「作家」の部分って、どうしても必要なのかなあ。読者としては、入念に構築されたワンダーランドたる「八月の博物館」でたっぷり遊びたい。「たくさんのものが集まっていて、ごちゃごちゃして、でもそれが楽しくて、いろんなものを見ながら好きなところへ行ける」。うん、その通り! なのに、そこにいる少年の存在自体がしょっちゅう相対化されるために、映画の途中でフィルムが空回りしてるような気分になるんだ。作家は著者の分身で、このパートがないと俗っぽい単純なジュヴナイルSFになる、と著者は言うんだろうか。
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