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【祥伝社】
高嶋哲夫
本体 1900円
2000/12
ISBN-4396631820
今井 義男
評価:C
つくづく<核>は諸刃の剣だと思う。いくら平和利用しかしていない施設であろうと、この作品のように24時間テロの標的になり得るのである。貯蔵燃料や廃棄物の管理は言うに及ばず、研究開発に携わる人間の頭脳までもが守備範囲に含まれる。それでなくても世界一危機管理の甘い国である。もし実際に起こったら、と思うだけでも恐ろしい。ただ、作者の歯噛みのような部分が目につきすぎるきらいもある。エネルギー問題の識者から見れば<衆愚>である我々に言いたいことは山ほどあるのだろう。作中、登場人物にずいぶんと思い切った発言をさせている。それがなければもっと楽しめたかもしれない。問題提議も大切だが、ここまで一方的に原子力発電をクリーンだと断定されると、それ自体がちょっと怖いし引いてしまう。
原平 随了
評価:E
高速増殖炉の完成が間近な近未来の日本を舞台に、ロシアン・マフィアによるプルトニウム強奪計画を描いているのだが、思わせぶりなだけで、その実、さっぱり盛り上がらない近未来サスペンス。 キャラクターの造形が未熟なのは、まだ、ガマンできるとしても、展開がひどく間延びしていて、物語の整合性もうまく取れておらず、お約束通り、ラストには激しい銃撃戦が用意されてはいるものの、活劇の醍醐味など少しも感じさせてくれない。しかも、高速増殖炉の必要性が作中でしつこく言及されていて、作者の原発への思い入ればかりが目立つ、何とも困ってしまう一冊だ。
松本 真美
評価:D
う〜ん。残念ながら最後まで引き込まれなかった。物語に奥行きが感じられなかったのはなぜなんでしょ。私だけ? 例えば、コトの大きさの割に、主人公嶋木に対峙する<国家>の存在が、異端キャリア警察官梶山ひとりしか見えてこないし、しかも梶山の存在理由はおもいっきり私的な思い入れの部分だけっぽいし、嶋木や真砂子の「昨日までの日々の孤独」の背景も薄くてぐっとくるものが足りないし、英治やイレーナもどこかステレオタイプだし…。原発、プルトニウム、旧ソ連、KGB、北朝鮮と、どれも真っ向から取り組んでいるのでしょうが、こう言っちゃなんですが、どこかで読んだ話という印象が拭えませんでした。…なんかエラそうなこと書いてるな、私。でも全体的にもっと翻弄して欲しかった。バイオレンスって意味で、じゃないよ。生真面目な作者なのかな。そういえばタイトルにもそれが出てるような…。このタイトルって損じゃないのかな。入口で読者を選別して、これでそそられるモンだけおいでよっての?
中川 大一
評価:D
著者略歴って、つい読んでしまう。本は内容がすべて、それ以外は邪魔!とも思うけど、どんな人が書いたか、気になるのは人情というもの。本書の著者は、慶応の工学研究科を出て日本原子力研究所の研究員をしていた。なるほど、原発の科学的解説部分は、とても的確(な、気がする)。問題は人間描写。ショボくれてるようで鋭い刑事とか、口は悪いが気のいい女子高生とか、非常に類型的だ。一番の疑問は主人公の造形。彼は研究者として、信念をもって高速増殖炉の計画を推進している。それはよい。ところが、プルトニウムが軍事利用されるっ、ていうのに特に感想らしきものを漏らさない。妻や娘のことばっか心配してる。何でやねん? インターナショナルな展開とドメスティックな主人公。こりゃアンバランスだ。
唐木 幸子
評価:C
こういう話の場合、陰謀の中心にいるイレーナ(絶世の美女なんだし)をもっと派手に登場させてくれなくては。語り手である大学教授の嶋木、娘の薫、心を寄せ合う真砂子、警察庁の梶山など、登場人物の多くが印象深く描かれて、周辺の構成はとても良く出来ているのだが、肝心のストーリーの事件性やサスペンスが盛り上がらない。お饅頭の皮は大変に美味しいのにアンコの味が薄い感じで残念だ。ところで、会話文でないところで、『向田の奥さんの映子は・・・』『秘書の鈴木さんが・・・』など、さん付けの単語が何度も出てくる。本文が一人称とはいえ、違和感があってしょうがなかった。向田の妻の映子は・・・、秘書の鈴木○子が・・・と書けるところだと思うが。
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