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競作 五十円玉二十枚の謎
【創元推理文庫】
若竹七海ほか
本体740円
2000/11
ISBN-4488400523
石井 千湖
評価:B
何気ない日常にも謎はころがっている。作家が学生時代アルバイトしていた書店で遭遇した奇妙な客。彼はなぜ毎週土曜日に五十円玉を両替するのか。どうやって二十枚も五十円玉がたまるのか。この問題自体が面白いし、プロアマ競作という趣向も楽しい。一番すごかったのはやはり最優秀賞。たかが五十円玉が大きな犯罪に結びつくんだから驚く。「日常の謎」にとどまっていないのがいい。優秀賞の榊さんという人のはラストの巧さが印象的だった。猫丸先輩が初登場する若竹賞も視点が変で倉知淳らしいひねくれぶり。楽屋落ちは好きじゃないので少々強引でも独創的で遊び心がある方がいい。それにしてもよくもまあこれだけいろいろ思いつくものだ。
内山 沙貴
評価:A
普通の一般人が(普通じゃない一般人って?)毎週50円玉を20枚集めるというのは難しいですよねぇ、やっぱり。お買い物をしてお釣りを貰うときにも10円や100円が4枚ということはあるけど、50円玉が2枚とか3枚とかっていうのはありえない。しかも「毎週土曜に必ず50円玉を20枚」と、枚数指定に曜日指定まである。これがまさにこの本で提出された"謎"であるわけです。……しかし、本当に重大なのか、くだらないのかわからないきわどい一線をゆくこんな謎に対して、たくさんの作家さんや作家以外の方々が、ぬーんぬーんと頭を絞ってなかなかに素晴らしく微笑ましいストーリーを創出してくれたものです。「ああ、これが正解か!」と目ぇキラキラさせてうなずけるような解答はなかったけれど、「あー、それもイイかもねー」といった感じのほのぼのしさはありました。もうすぐ春だなぁっと思わせる一冊でした。(いや、まだまだ冬ですか。)
大場 義行
評価:C
お題の謎が強烈で、魅力的。企画自体が魅力的。ある書店で五十円玉を二十枚=千円に両替してくれと頼む男。彼は何故ちょくちょくそんな両替を頼んだのかというもの。若竹七海さんの実体験らしい。この謎を、みんなでよってたかって解こうとする企画本なワケだが、結果的には納得がいかなかった。北村薫のような、鮮やかな解法を想像していたためか残念。すぱーんと一刀両断的解決が見あたらなかった。おかげで読了後、どうしてなんだろうと気になって夜も眠れない。
操上 恭子
評価:E
最初に書店で見かけた時からこの本が気になっていた。同じ一つの謎をテーマにした競作アンソロジー。日本のミステリ界もやっとこういう気のきいた遊びができるようになったかと嬉しかった。一つの謎に対する様々なアプローチと解答。それぞれの作家と探偵役たちの特徴と個性に満ちた謎解きの物語が読めるのだろうと期待していた。ところが、蓋を開けてみると、どいつもこいつも内輪うけの楽屋落ちばかり。もちろん、中にはそこそこに読めるものもあったが、膝を打つような素晴らしい解答はひとつもなかった。期待はずれもいいところだ。きっと問題が難しすぎたのだろう。実話であるかどうかなんてどうでもよいから、読んで面白いものを作って欲しいものだ。
小久保 哲也
評価:E
実話を元にした、謎解きの競作アンソロジーというのは、企画としてはとても興味をそそるもので、期待をしたのだが、非常に残念な内容だ。与えられた「謎」が難し過ぎたということなのでしょうか?収録された作品の中では、いしいひさいち氏の4コママンガが最も面白く、オチもちゃんとしていて「さすが」と唸らされるが、こういうレベルで「競作」できないのならば、いかに企画が面白くても、失敗といわざるを得ない。
佐久間 素子
評価:C
毎週本屋に現れて五十円玉二十枚を千円札に両替していく男。なぜそんなことをするのか。そもそも、なぜ五十円玉が彼の手元にたまるのか。若竹七海の実体験による「出題」と、プロアマ13人による「解答」の競作である。文壇なるものに興味はないが、ミステリ界の交友関係は別だ。ミステリ狂いの学生が集まった親密なサークルを見るような楽しさがある。本作もそんな楽しさを前面に出している。内輪ネタに鼻白む作品もあるが、論理をひねくる遊び心は門外漢にも十分伝わる。企画の勝利だろう。倉地淳のデビュー作が読みたくて、手に取った初読時は、無謀にも一気読みをして途中で飽きた。寝る前のお楽しみ等、一作ずつ大事に読むことをおすすめします。
山田 岳
評価:B
出題を読んで、ううむっと、うなってもうた。難問や。解答者のこたえはどないやねん、と読み始めたらコケてん。ああ、フィクションはノンフィクションに勝たれへんなあ(笑)。「どうして、いしいひさいちが登場するのか」という目次の謎も、解答編を読んでいるうちに解けてもうた。電車のなかでくすくす笑っても恥ずかしゅうない人にはおすすめやねんで。
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