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スタンド・アローン
【ハヤカワ文庫】
ローラー・リップマン
本体800円
2000/11
ISBN-415171653X
石井 千湖
評価:B
ストーリーのメインである殺人事件の真相よりも女同士の関係の難しさにそそられる。まずは家族。特に祖母のキャラクターは強烈だ。ひとの都合はお構いなし。不味い料理を食べさせ、血のつながった者をこき使う。そんな祖母に逆らえず鬱屈としている母。自由に生きたいテス。テスに嫉妬するいとこ。複雑な感情が渦巻いている。そして謎の依頼人。彼女は黒人だ。職種は違うがテスと同じ、ひとりで事業を起こしている。成功者である彼女の哲学がかっこいい。曰く、<自分を安売りしないこと−そうせざるをえなくなるまでは>。人種も境遇も違うふたりが共感しあい、友情をはぐくむまでの過程がいい。児童福祉問題も絡んでテーマは重いが、語り口はユーモアたっぷり。
内山 沙貴
評価:C
決して感情を表さない、お高くとまったじゃじゃ馬みたいな横顔の写真。私が水なら君は油。君は黄色いドレスを全身にまとって、つかもうとする手からするりと滑り落ち、君は遠くの景色をじっと見ている、私の気も知らないで。という訳で、シリーズ三作目である本書を読んで、始めて主人公の名を知った私には、とてもとっつきにくい作品だった。ただ、淡白に感じた中にもしっかりとした芯があることは分かったし、話の結末は全く予想がつかなかった。ものすごい量の賞をとっているようだし、それもすごいことだと思う。ミステリばんざい。読み終えた後、大切だった偉大な友人が、ふと、自分とは別の道に歩もうとしていることに気づいた時のような、うれしいような、少し切ないような、そんな気持ちになった。
大場 義行
評価:C
二つ同時に転がり込んできた探偵仕事を、気の利いた、いかにも洗練されてますと云う感じの会話を楽しみながらこなす女探偵。すでにこの主人公にはまらなかった。しかも、どちらも子供がらみの仕事なのだが、子供の過去になにかあるだとか、あまり深く突っ込みもせず、淡々と物語が進んでいく。謎もあまり深く無く、そちらの面でものめり込む事が出来なかった。どちらかといえば、洒落た感じを味わう小説なのではと、どーしてもすねた感じで読んでしまいました。申し訳ない。洒落た感じの物語が鼻につくんだよなあ。
操上 恭子
評価:B-
女性作家による女探偵物というのが、私は苦手だ。何というか「私は女である」というオーラのようなものが濃厚に立ちのぼってきて、女臭さに辟易してしまうからだ。これがミステリ以外の分野の小説なら、主人公が女性でもごく自然なリアリティがあって、素直に感情移入できるものが少なくない。それは、警察や探偵社といった男社会で女性を活躍させることの難しさでもあるし、作家である女性達の自意識の現れでもあるのだろう。しかし、本作の主人公テス・モナハンは、そのような肩ひじを張った女臭さを感じさせない。女刑事とかではなく、普通のビジネス・ウーマンというキャリアを設定したことの勝利だろう。女探偵物というジャンルが新しい時代を迎えたということなのかも知れない。
小久保 哲也
評価:A
探偵テス・モナハンシリーズ3作目。前2作を読んでいないのではたして楽しめるかな?と、やや斜めに構えて読み始めたのだけれど、これは面白い。シリーズ物の3作目を最初に読んで、前2作を読みたくなったのは、ほんとに久しぶり。主人公が実に生き生きと描かれていて、探偵小説というよりも、主人公の職業がたまたま探偵だった小説、という感じがする。それに、登場人物たちの話す、ユーモアや皮肉がなんともアメリカン。昔テレビでよくやっていたアメリカン・ドラマ(「奥様は魔女」みたいな奴)を思い出して、つい微笑んでしまう。ちょっと一息付いてみたいときに読む、爽やか探偵小説。
佐久間 素子
評価:C
コージィにしては、直訳式の文章が読みづらいのだが、軽快なテンポ、親しみやすいヒロイン、ちょっと苦くてさわやかな後口等々、ファンがつくのもわかる気がするシリーズ第3作目。探偵事務所を開いたテスへの初依頼は里子探しに実子探し。ボルチモアを走り回るテスの目にうつる、人種の壁や貧富の差が痛い。テス自身、ちょっと傷ついたり、ちょっと反省したりしては、慌ただしく現実に帰っていってしまうし、読者としても本筋に戻らざるをえないのだが、自分の中にある偏見の芽に光をあてられて、少々なりとも恥ずかしい思いを抱くのだ。例えばホームレスの老人から受け取ったソーダを、ためらいつつ飲むテスをまぶしく感じる瞬間などに。
山田 岳
評価:C
女どうしの葛藤、年老いた祖母のケア、シングルマザーの苦悩、里子に出したこどものこと等々、女性月刊誌の読み物だったら、読者の興味をひいたのにねえ。でもわたしは男だから、220ページにならないと事件が起こらないのはつらいわ。もちろん、276ページでは、主人公のテスといっしょになって「どっひゃあ!」っておどろいたけど。やっぱり女性向のおはなしね。
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