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オーデュボンの祈り
【新潮社】
伊坂幸太郎
本体 1,700円
2000/12
ISBN-4106027674
今井 義男
評価:B
鎖国状態に置かれた島での殺人。第一の被害者は人語を解し未来を見通せるはずの案山子。このヘンな設定にうまく乗せられて、途中からすっかり謎解き小説だったことを忘れていた。ちゃんと、あちこちに伏線も張り巡らせてあったのだ。リアリティなどなくても科学的でなくても、ミステリやホラーは面白ければそれでいい。だから、つまらない登場人物ばかりの退屈なパズラーより、個性的な案山子が出てくる奇矯な話の方がいいに決まっている。それほどに<優午>は、死なせるには惜しい案山子である。物静かで寂寥感漂うたたずまいは、60年代に永島慎二の描いた案山子に匹敵する。頭部に施した呪術的なメカニズムも奇抜でよい。もう少し展開がひねくれていたら《奇妙な味》の当確ラインに届いていた。私の好きなリョコウバトのことがふんだんに触れられていたことも嬉しかった。
小園江 和之
評価:C
えーと、舞台を書いてしまうとほとんどネタバレ状態なので書きませんが、個人的には(って個人的感想しか書いたことないけど)この手のものは大好きであります。ただまあ、これをミステリと言えるのかどうかについてはよく分からないんですね。謎解きはあるんですけど、それは面白さの中心じゃないと思います。結局、この小説は舞台設定がすべてと言っても過言ではないでしょう。主人公が連れてこられた孤島の奇妙な住人達や、殺人や暴行事件が頻発するのになぜか漂わない緊迫感。すべてが摩訶不思議な読み味です。それにしても、現実と細々と繋がっている異世界を描くのはなかなかに大変そうで、本作にもところどころ綻びが見えますが、ふうわりとした読後感で帳消しです。でもこの作者、二作目が大変でしょうなあ。大好きだとは書きましたが長すぎるんでCつけちゃいました。
松本 真美
評価:A
単純にというか純粋に、活字を追うことが楽しかった。読書は本来こうでなくちゃ。夢と現実の狭間にある、誰もが気づきそうで気づけない場所の話みたい。おかしいんだかまともなんだかわからない登場人物達が、どこでもあってどこでもない場所<荻島>で繰り広げる幻想的で現実的なハートウォーミングワールド。人殺し桜と警察官城島の対決(?)にはカタルシス、見張り台のシーンは胸キュン(古い!)、カカシや田中の苦悩にはとってもシンクロ…して沁みた。全編に作者の強い思い入れを感じるわりに、ひとりよがりorひとりうっとり臭があまりないところに好感。それでいて、自分の書きたいことは全部書いてんじゃんアンタ、みたいで「してやられた感」あり。これからもこのスタンスで書いて欲しいです。
石井 英和
評価:B
気がつくと奇妙な島の現実離れのした生活の中に放り込まれていた主人公。昔懐かしい、「プリズナ−No6」などを思い出してしまったが、こちらの主人公は、別に島からの脱出を望んでもいないようだ。一応(?)ミステリ−なので、謎の提示が行われ、その解決らしきものが成されたりもするのだが、物語全体を覆う「謎」は深まるばかり。なかなか奇妙で刺激的な世界が出来上がっていて、ひととき、楽しい思いをさせてくれる。ちょっと興を削がれてしまうのは、島の成立に関する「合理的説明」をなさんとしている部分。「島」の成立由来に関わる昔話などは不要だったろう。島の実在に関しては、最後まで曖昧なままにしておいてくれた方がきれいだ。また、「警句」やミステリ−論?の部分は、やや生硬な印象がある。それにしてもこんな作品、2度と書けないだろうなあ。
唐木 幸子
評価:C
いつもならカカシがしゃべったりするような小説は読まない私だが、食わず嫌いはイカン、ひょっとしたら面白いかも知れない、新潮ミステリーの受賞作だし、と思って読んでみた。江戸時代以来、外界と隔絶されていた孤島に知らない間に連れて行かれて、という設定は面白いのだが、話の展開がとぼけた相手と交わす会話のようで、あー、眠くなってしまう。メチャメチャに残虐な警察官の城山と、気に入らない人間は問答無用で撃ち殺す桜(こんな名前だが男だ。撃つ時の決り文句『理由になってない』というのは怖い。どんな理由があれば許して貰えるのだろう)が出てくる箇所だけ急に話がグっと引き締まる。半分で良いからこっちに重点を置いてくれればドキドキしながら読めたのに、と残念だ。
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