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【角川書店】
マイケル・フラナガン
本体 2,600円
2000/12
ISBN-4047913596
今井 義男
評価:D
まるで社会の副教材のような変わった版型の本だ。生涯鉄道を愛しつづけた従兄弟と姉の過ごした日々を、従兄弟の残した一冊の写真集とその余白に書き込まれたメモとともに辿るという趣向である。アメリカ国民なら古びた挿画が失った原風景を想起させて感激に包まれるのかもしれない。実際あちらでは絶賛されたとある。東洋人の私でもラッセルの気持ちならまだわからないでもない。が、アンナという女性についてはとうとう理解できずじまいだった。記述者である弟もどうも好きになれない。断片的な文章は読みづらく、大国に生まれ育った人物の大雑把な戦争観もところどころに顔を出す。せっかくの絵も小さすぎるし、デジタル処理したデザイン・ワークも不似合いである。トリック・アートの画集として出版されていたら、もっと違った受け止め方ができたのに。もったいない。
小園江 和之
評価:D
まあなんというか、私はアメリカへ行ったこともないし親類縁者があちらに居るわけでもないので、この本に詰め込まれている郷愁のようなものが実感できません。架空の鉄道って言われても、そもそもあちらの鉄道史に関する知識はゼロですから、たとえば、絵付きノンフィクションだ、って書いてあったらへぇーそうなんだって思ったでありましょう。絵はたしかに独特の雰囲気を持っているし、お話もつるつると読めて苦痛ではありませんでしたが、筋立てがそんなに面白いというわけでもないんで、結局これは私にとってストーリィ付き美術書ってとこですね。美しい本であることは確かです。
石井 英和
評価:A
古びたロ-カル鉄道を巡る記憶に関する物語。ここで過去の風景の中に幻視されているのは、倒立した未来の姿だろう。それは、広大な虚無。我々が生きている今この場面もいつか、過ぎ行く時の中で古び、こんな風に草むす風景の中に朽ち果てて行くのだろう。先住民の日々を自らの歴史にはカウントしていない「普通のアメリカ人」にとって、彼らが振り返る郷土の歴史はたかだか200年余であり、その先に広がっているのは巨大な空白に過ぎない。人は空白より発し、束の間存在し、再びすべては空白に帰る。だから彼らはより過敏に、虚しさを物で埋めつくそうとする。人類の滅亡を先取りし、彼らがこの世に残す足跡の、その儚さを抱きとめた男の残した記録という設定のこの書が、刊行されずに終わった崩壊寸前の古書の紹介という体裁になっているのも効果的なアイディアだ。
中川 大一
評価:C
へえ、ユニークな趣向の本だねえ。架空の写真集をばらばらにして各ページの左側に配し、右ページには撮影者の従弟が解説をつける体裁をとっている。写真集というのは実際には写実的な絵で、アルバムから破り取られたという設定だから、しわや破れ目、汚れにいたるまで描かれている。こういう変わった本、大好き……なはずなんだけど、文章がどうも。詩情をかきたてる書き方だけど、こちらにそれに反応するレセプターがないと。例えば、頻繁に南北戦争の話題が出てくるが、私は何も知らない。「南と北の戦争」というくらいしか(笑)。ピースが足りないパズル、つなぎの少ない蕎麦。それをこっちでうまくまとめろと言われても。贈り物に最適、でも読む人はあんまりいない。イヤミな言い方だけど、そんな感じだね。
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