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密約 物書同心居眠り紋蔵
【講談社文庫】
佐藤雅美
本体629円
2001/1
ISBN-4062730707
石井 千湖
評価:C
警察組織の目立たない内勤職をとりあげて直木賞候補にもなった横山秀夫の『動機』(文藝春秋)を思い出した。物書同心居眠り紋蔵は現代の会社でいうところの資料室勤務。窓際族がとばされる部署といえば、というイメージだ。紋蔵が閑職についているのには「居眠り病」という原因がある。本来は優秀なのだが事情があって出世はできない、という設定がお父さんがたに共感もたれそう。舞台は江戸時代だし『貰いっ子』のような人情ばなし風のもあるけれど、企業小説の一種ではないだろうか。紋蔵が追うある謎をめぐる結末を読むにつけその感は強まる。もともと捕物帳とはそういうものなのか?組織の不条理は今も昔も変わらないということか?もやもや。
内山 沙貴
評価:B
ちょっとした毒を含む陽気な日常から、紋蔵は一歩一歩下へと続く階段を降りてゆく。その先にあるものは巨大であまりにも力を付け過ぎていて、ブラックホールのような危険な力で紋蔵を飲み込もうとする。しかし、力強く流れ、自分の存在など一時のコマに過ぎないのだと思わせる大河でさえも、その形は不変ではなく、また不滅でもなく実は幻のようなものであるのと同じく、その力を持ったものは紋蔵によってあっけなく形を変えて、空を漂う気体になる。手を振り回しても掴み取ることの出来ない、そんな悪に口惜しさが募る。話し全体の軽快な足取りの中にもちゃんとした人の存在感があり、それは安定していて落ち着かせてくれる存在だ。それは紋蔵その人の存在なのかもしれない。読み終わった後に題を見て、うまい題を付けるなぁと思った。
大場 義行
評価:B
ナルコレプシーの同心というだけで、わくわくしてしまった。もしかして、捕り物の最中に寝てしまったら面白すぎるなどと思っていたが、残念ながらそんなシーンがなかった。というか普通の時代物。帯に書いてあるいたずら坊主も最初しか出てこないし、なんか看板に偽りあり的要素が見える。といいつつも、連作形式でありながら、一本大きな事件が流れており、読めば読むほどのめり込む。それに、江戸時代蘊蓄があちらこちらに散りばめられており、これもまた楽しめた。邪魔にならないように配置された蘊蓄満載時代ものは個人的に好きだ。
操上 恭子
評価:B
時代小説や捕物帳といったものにまったく馴染みがないし、テレビもあまり見ないので、同心といわれると子供の頃に見た『必殺』シリーズのイメージくらいしか浮かんでこないのだが、どうやらこの「居眠り同心」シリーズもテレビドラマ化されていたらしい。読んでみると、なるほどテレビ向けの話だ。眠り病の同心というだけで、何となく絵になる。捕物帳として優れているのかどうかという判断は他を知らないのでできないが、マンガのように気楽に読むのにはいいと思った。ただ、この『密約』はシリーズの3作目にあたるのだが、登場人物に関する説明があまりなく、「これはいったい誰だろう」と思うことが多かった。
小久保 哲也
評価:E
だめだー。読めません。最近、時代小説に興味があったので、よしこれを最後に読むんだ、と楽しみにしていたのだけれど、読み始めてすぐに困惑し、結局は痛恨の途中棄権。宮本昌孝、宇江佐真理といい感じで進んできたので、時代小説ビギナーとしては、「けっこう赤丸急上昇な私」、と密かに自負していたのですが、完敗です。漢字の多さと、難解な時代劇専門用語。やはりまだまだ時代小説は敷居が高い。しかし、それ以上に馴染めなかった理由は、いかにも「作られた台詞」という会話が多く、まるでお芝居を見ているような気にさせられたこと。会話が生きていない。それに会話と会話に挟まれた地の文章が一体誰の視点で語られているのか、よくわからないところも多々あり、気になってしかたがない。慣れてる人には、「そこがいいのだ」と言われそうなほどユニークだとは思うけれど、私にはちょっと。。。というわけで痛恨のE。
佐久間 素子
評価:C
著者について、人情時代短編の新しい書き手として、澤田ふじ子・宇江佐真理とともにひとまとめで覚えていたのでびっくり。佐藤雅美って男性だったのか。なるほど硬質だ。漢字が多い。用語が難しい。短編集で助かったが、時代物ビギナーにこの堅さはちょっとつらい。人情物とよぶには、乾きすぎているし、解題に「痛快捕物帖」とあるが、そんなに単純な話でもない。ひとひねりあるオチも、ちょっとわりきれない余韻も、老成した感じだ。解説によると、舘ひろし主演でTVドラマ化されていたらしい。イメージとしては、もっと温度の低い役者さんにお願いしたいところだ。あきらめている風情のうまい小林薫とか。
山田 岳
評価:B
NHK金曜時代劇の原作。そやさかい?読んで’ても、主役の舘ひろしの顔ばかりうかびますねん。人物描写はあまり細こうせん、ちゅうのが今風やねんなあ。短編集やねんけど、全体を通して父を殺した犯人を探しつづける、ちゅうのんが、連続ドラマ風。おもろいねんけど、「あー、おもろかった」だけで終わってもうて、せやったらテレビ見てたほうが話がは’やいやんか。ちゅうても、最後はうまいこと余韻をのこっしはったな。
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