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青雲はるかに
【集英社文庫】
宮城谷昌光
本体740円
2000/12
ISBN-4087472701(上)
ISBN-408747271X(下)
内山 沙貴
評価:B
落ちぶれた名家の出で、名もなく地位もない范雎は、自分の力を出しきれず、諸国逡巡の末に空を見てつぶやく。「天は、天か」と。空を仰ぐと透き通るような青と雲、そして果ての無い広大な大地を眺めながら大きな化物のように脹らんでしまった巨大な夢をまだ見ぬ処へと飛ばすのだろう。いつか天へと昇りつめたい…金や地位は大事だが、それより何よりも己の力で世界を動かしてやりたいと夢を見た、そんな在りし日の若い時代を思い出す。この話は、ただひたすら世界を作るという壮大な夢を見つづけた范雎の大成の物語である。ぶ厚いけれど読み易い本だった。夜長な今の時期にじっくりと読んでいただきたい。
大場 義行
評価:B
知り合いにこんな人がいたら嫌だ。自信満々で、人の気持ちが分かってる感じで、陰険で、しかもモテモテ。そんな嫌な主人公なのに、ごりごり読んでしまい、一晩で読了。とにかく出てくる人々はすべて自分に正直で、美化されていないというところが良い。自分の事しか考えない奴、自分が素晴らしい能力を持っていると思いこんでいる奴、変なルールで生きている奴等、本当の人間が描かれているのではないだろうか。キャラクターは気にいらないが、史伝として見ると、この本は素晴らしいとしかいいようがない。
小久保 哲也
評価:A
30歳も中盤を過ぎて、果してすでに自分の人生はもはやピークを過ぎてしまっているのではないかと疑っている自分にとっては、なにか救われるような内容だ。中国を舞台にした時代小説は、中年以降の男性に人気があると言われるのも、納得が行く。自分を生かすチャンスを求めながらも得られず、中年にさしかかる主人公の想いは、忘れかけている昔の純粋な自分を思い出させてくれる。そして、ところどころに挿入される、中国古人の名言や知恵は、今でも十分に私たちに元気を与えてくれる。後半、史実を追って行くという面が強く感じられ、物語性が薄れて行き、せっかく立ち上がってきた主人公の姿が見えなくなってしまうのは非常に残念だ。しかし、物語が始まって最初に目に浮かぶ、青々とした丘の上にひろがる、白い雲が浮かぶ空のイメージは、今も本の題名を見るだけで心に染みてくる。中年よ大志を抱け!
佐久間 素子
評価:C
政治が苦手なので、国盗りゲームの様相を示す終盤は眠気との闘いだった。主人公が秦の宰相にのぼりつめ、復讐を果たして大団円。で、全く構わないのだが、そんなわけにもいかないか。中国歴史物って、ビジネス書としての需要もあるし。野心があり高潔な主人公は、そういった読者にはうってつけなのだろうが、個人的にはちょっとくいたりない。出てくる美女にことごとく惚れられるモテモテぶりも、納得いかない。とはいえ、野心がなく俗人で、美女にも興味のない女子が、本書を楽しめないかというと、そんなことは全くないのだ。復讐物はやっぱりおもしろい。文化が違うとなおさら興味深い。
山田 岳
評価:A
「じぶんは会社に飼い殺しにされてる」とおもってはる男はん、読みなはれ。 「海外旅行に行っても、わたしは自由になれない」というおなごはんも、読みなはれ。
主人公の范雎はさ’いしょ、じ’ぶんの才覚だけで世の中をわたっていけると思うてはったんですな。ところがあきまへんのや。やっと貴族の家来にしてもろた、と思うたら、あらぬ疑いをかけられはって、殺されそうになりまんのや。そこをた’すけてくれるのんが、かつて范雎にた’すけてもろた、お’んなたちなんどすな。かつてた’すけてもろた言うのんは、命だけやおまへん。お’んなとして、た’すけてもろた、いうことなん’ですわ。范雎はまわりのひ’とに、た’すけてもろて、まわりのひ’とも、范雎をた’すけることで、それぞれ、じぶんの花を咲かせはる。こないな立身出世物語は、そうそうありまへんな。
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