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火の接吻
【扶桑社文庫】
戸川昌子
本体667円
2000/12
ISBN-4594030270
石井 千湖
評価:B
意外や意外な拾いもの。著者が乱歩賞作家であることすら忘れてたくらいで先入観を持たず読んだのがよかったのか。ただのコワモテのおばさまじゃなかったのね。豪華絢爛、スケールのでかい本格ミステリ。変てこなトリックにびっくり、どんでん返しの数々に何段オチなのか終いにゃわからなくなる。トンデモ版『永遠の仔』?似てるのは過去のトラウマを共有する幼なじみが再会して新たな事件が起こるという設定だけだが。あ、看護婦も出てくるな。連続放火事件にホンモノのライオンや謎の火吹き男がでてきてわけがわからない。展開はかなり強引だが創意工夫に富んでいて楽しめるし皮肉なラストにはニヤリ。書かれた年代(16年前)を感じさせず新鮮だった。
内山 沙貴
評価:D
出演者は誰もが登場人物のセリフを知っている、そんなテレビドラマのつくり物の中に推理がきれいに収まったキス・オブ・ファイア。まず題名が素敵だ。語感がいい。そしてこの推理も素敵だ。なんの未練もなくバシバシ裁いていくところに好感が持てる。複雑に見えた当初の謎が最後には糸がほつれて単純明解、恣意と偶然の産物だったと判明する推理モノが多い中、たいして難しいと思えなかった謎が、解き明かされるにつれどんどん道が延びてゆき、ずれてゆき、私怨と、偶然と、悪徳と、その他いろいろで、結果ものすごく複雑な解答になってしまっている。やっぱり推理小説はこうでなくては、尻切れとんぼになることが多いしなぁと勝手なことを考えて、ちょっとうれしくなった。ただそのためにこの小説はずいぶん無理をしているのではないかとも思った。難しいものである。
大場 義行
評価:A
先月の「絶海の訪問者」ならまだしも、また今月も絶版だった本の復刻版。これを読むと、また今まで何をしていたのだ、馬鹿野郎といいたくなる。連続放火事件を追いながら、昔の焼死事件を絡ませていく。これだけなら普通だが、一気に二転三転四転五転とどんどん話が転がるラストの凄まじさは、冒頭の「故江戸川乱歩先生に捧ぐ」の言葉に相応しいものになっていた。これならば江戸川乱歩先生も喜ぶだろう。しかし最近のミステリーが昔の単純な中に仕掛けを施してある名品に及ばないと、思わざるを得ない。
操上 恭子
評価:B‐
一見、謎は明確なように見える。始めから三分の一くらいの所で、事件はすべて解決したように思える。そして、四分の三くらいの所では、今度こそ完全に終わったような気がする。ところが……。入れ子細工の箱のように、どんどんと奥が深くなっていく。それにしても、消防士が主人公だったと信じていたんだけどなあ。連続放火事件を題材にしたミステリーだが、一番不思議だったのは、軒先きに置いたダンボールに火をつけたくらいで、そう簡単に家が燃えるのかということ。舞台になっているのは昭和60年ころだから、建材は今とそんなに変わらないはず。私は小火かビル火災しか見たことがないんだけどな。と、気になっていたんだけど……
小久保 哲也
評価:C
消防士、放火魔、刑事の三人の視点で語られるそれぞれの物語はやがて過去に起きた忌まわしい事件へと読者を導いて行く。様々な枝が絡み合い、そうして少しずつ明らかにされて行くストーリーはミステリーの醍醐味だ。17年前に、こんな作品が発表されていたとは知らなかった。謎解きだけに終わらず、登場する人物もそれほど薄くなく、とても安心して読める。ミステリー優良図書といった感じ。ただ、三人の人物の性格や考え方の違いがはっきりと見えないので誰の視点で物語を見ても、同じように感じてしまうのはとても残念。
佐久間 素子
評価:A
共通のトラウマをもつ三人が、放火事件をめぐって再会することで、ドラマは始まる。「練りに練られた脚本、長年かかって養成された申し分のない俳優たち」による「素晴らしい犯罪」。設定だけだと、『永遠の仔』に似ているが、運命の歯車が、業の哀しさが、なんてことを期待していると、くるりと裏切られる。この著者は、まことにシニカルな神様で、「壮大なドラマ」が完結するのをわざと邪魔するのだ。感傷のツボをちょっとずつずらしていく結末はユーモアさえただよう。ウルトラQな真実もあかされるが、うさんくさいところが、またおかしい。全然古くないし、かっこいい。「昭和ミステリ秘宝」の看板に偽りなし。
山田 岳
評価:C
おもろい。エンタテイメントとしては傑作や。せやけど、ミステリーとしては、どないやろなあ。はじめには、ほとんど出てきいひんかったお人が、さい’ごのさい’ごで重要なか’ぎを握るちゅうのんは。「インディー・ジョーンズ」ではOKでも、「刑事コロンボ」では、あかんやろ。ルール違反やで。
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