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歴史を考えるヒント
【新潮選書】
網野善彦
本体 1,100円
2001/1
ISBN-4106005972
今井 義男
評価:AA
我が国の歴史がどうも社会の授業で習うような単純なことではなかったらしいと、薄々感づき始めたのは中学2年の折に白土三平の『カムイ伝』を読んでからである。農民も武士もそれぞれに細かい階層があり、山窩、非人、忍び、修験者など四民では到底括ることのできない人々の存在がそれを如実に裏付けていた。だが、いにしえの因習であったはずの身分差別が遠い過去の亡霊ではなく、今も牢固として生き長らえている事実を確信したのは高校1年の夏である。かつて『カムイ伝』を回し読みしていた友人が、左手首の神経組織と静脈を切断した。被差別部落出身者だった。日本の教育システムは馬鹿げた偏見よりも無力である。歴史を学ぶのに愛国心も贖罪意識もいらない。そんなことと歴史の勉強とはなんの関係もない。粉飾も隠蔽も不要だ。史実をありのままに受け入れれば自ずと進むべき方向は示される。歴史から目を背けて未来を見誤る愚鈍な国に夜明けは永遠に訪れない。
小園江 和之
評価:B
私は時代劇が好きであります。大岡越前とか水戸黄門とか再放送があれば必ず観てしまいます。そういう番組の中でお代官様なんかが言うところの「百姓」というのは例外なく農民のことでしたから、本書を読むまで私もそう信じて今日に至っておったわけですが、実は百姓と呼ばれてはいるが農民ではなく、他業種を営み収入を得ていた人達がたくさん居たんだそうで、ちょいとびっくりしてしまいました。それと面白かったのは、中世においては土の中は異界であり、土中に埋められると、それは異界のもの、神仏のものになり、「無主物」となってしまうと考えられていたそうな。だから隣家の飼い猫が私のうちの庭にやって来て、糞をして埋めても、もはやそれはその猫や飼い主のものではなく、神仏のものになってしまいます。だからといって迷惑なことにゃ変わりはないんですが。
松本 真美
評価:B
これも採点するんですか?一応しましたけど。実は私は教えてフェチ。人にモノを教わるのが大好きなのだ。ここ数年は花粉症の時期になるたび『免疫学個人授業』をひも解いては「今年もこれでアレルギーの原理は完璧。あとは治れば超完璧。それにしても南伸坊が羨ましい。私も多田先生に直に教わりてえ!」と垂涎(+鼻水)状態。今回は自分で発掘した「教えてワールド」じゃなかったけど面白かった。日本、人民、土人、百姓、などという言葉の本来の意味や、逆さに見た日本地図の違和感や、関東と関西で違う被差別民に対する意識や、翻訳語の難しさ、などなど目ウロコでした。手印、間人なんて言葉は下世話な人間には別な言葉と誤解されそうで心配だし(バカか私)、中世の遊女には「好色の道」も和歌や管弦と並ぶ芸能のひとつだったと知ったことも非常に大きな収穫(!)でした(やっぱりバカだな)。
石井 英和
評価:A
文章の底に流れる著者の静かな「知」の怒りの響きに粛然とさせられた。冒頭で著者は、日本の歴史の真実を学ぶ努力を怠りつつ、あるいは無視しつつ、「日本」を声高に論じようとするある種の人々の姿勢を、控えめな、が、厳しい語り口で批判して行く。あなた方は、この国がいつ、どのような理由で「日本」と名乗るようになったのか、そんな基本的な事実さえ知らずに、国の歴史を身勝手に意味付け直し、また、記念日を定めようというのか?と。そして著者は、我々の先人の過ごした日々の一つ一つを活写しつつ、語りかけてくる。一歩一歩冷厳な視線で問い詰め、突き詰めてゆく事。その向こうに姿を現す確かなもの以外、真実と呼ぶには値しない。時の流れの中でねじ曲げられてきた史実の正しい検証の向こうにしか、今日の我々の存在証明はあり得ない、と。
中川 大一
評価:B
目ウロコ本。ふだん何気なく使っている言葉の歴史を尋ねると……あら不思議、現在の風景が違って見える。33ページの地図だけでも立ち見すべし。私も常々関西と関東って違うとは思ってたけど、うーむ、根が深い。新刊採点の評価がこれだけバラけるのも、採点員の出身地に秘密が……あるはずないか(*^。^*) おやっ、「近代以後の賃金労働者の系譜は今後、下人の労働の流れからも考えていく必要が出てくる」だって。くくぅ(;o;)、俺たちサラリーマンって、下人の末裔だったのか。下人、ああ下人、下の人。などと嘆く必要はない。その理由は本書でどうぞ。講演会の記録がもとになってて、とても読みやすい。ただ、この著者の作物をずっと追ってる人にとってどれだけ新味があるかは、???だね。
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