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逢わばや見ばや
【講談社文庫】
出久根達郎
本体695円
2001/2
ISBN-4062648776
内山 沙貴
評価:C
古本屋さんの人生は、朝から晩まで店番だけの平凡過ぎる毎日の集大成だと思っていた。すみません、私がなめてました。どんな人生だって、客商売である限り(いや客商売でなくても好奇心がある限り)いろーんなことを胸の中にストックしておけるものなのだと感心した。文章がのっていて、ぐんぐん滑っていくから好感が持てたし、著者がいろんな事件に次から次へと突っ込んでいくので飽きずに読めた。しかし、著者があとがきでも云っていることだけれど、「過去の思い出を記す」という作業はいかほどのものなのかなぁと思う。まだまだこのエッセイにはつづきがある。今後の一冊でこの著者の意図がつかめるかもしれない。
大場 義行
評価:C
出久根達郎は他人様の事を悪く言わない。誰かの悪口を言うわけでなく、自分のドジで落としている。こういう悪意の無い文章はほんとうに心地いいものだと久々に実感した。下町に来た坊やがどんな風に古本屋で鍛えられたのか、どんな人々が下町にいたのか、なんにも考えずにどんどん入ってくる。すっと心に染み込んでくる感がある。同時に、余りにも毒がないと、すっと出ていってなにも残らないと言うことにも気が付いた。
操上 恭子
評価:A
出久根達郎も今や直木賞受賞の大作家先生になったわけだが、私はどちらかというと彼の小説よりもエッセイの方が好きだ。この『逢わば見ばや』も自伝的エッセイなのだと思って読んでいた。ところが良く見ると、自伝小説と書いてある。ありゃ。ということは、これは実話じゃないのかしら?登場人物は実在の人物ではないの?まあ、どっちでもいいか。無責任な読者としては面白ければそれでいいのだから。ねじめ正一なんかもそうなのだが、この本のような昭和の中ごろの東京を舞台にした物語には、なぜか懐かしいような親しみを覚える。私が生まれる前の話なのだが。さて、古本屋の小僧「たっちゃん」の物語には、まだまだ先があるらしい。早く続きを読みたいものだ。
小久保 哲也
評価:B
昭和30年代に自分が立ち止まっているような、そんな気にさせてくれる作品。文中のちょっとした情景から広がる当時の東京の風景や時事風物に驚かされる。作品に書かれた時代のことは、なかなか私たちの目に触れるチャンスがないものだ。東大で学生がデモをしていた時代に、庶民がしていたことなど、ニュースにもならない。人情や風情や粋、そういう感覚がまだたくさんあった時代の名残りは、このわずか50年で跡形も無くなっているのではないだろうか?果して、これからの50年で一体なにが無くなって行くのだろう?と、おじさんはとても心配になる。そして、その時に、今の時代の僕たちを生き生きと描いてくれる作家がいることを祈ってしまう。
佐久間 素子
評価:B
今回の課題図書はどれもおもしろかった。今回のB判定は前回ならAでいける。本書も然り。5ページ程度のエピソードの積み重ねで構成されているので、長編というよりエッセイ集のおもむき。短文として読んでも、完成度は抜群だ。私は向田邦子ファンなので、こういう文法に滅法弱い。技有りのオチと、おとしたあとの色とりどりの余韻が五十回。お買い得だ。下町の風景、若さゆえの未熟と傲慢、ゆきあい去りゆく人々。ありもしない、昭和三十年代・東京月島の思い出に、胸があつくなる。本当に二十代か、私。著者の勤め先は古本屋で、当時は貸本屋も兼ねている。客層はバラエティーにとみ、文化も娯楽も元気で幸せそうだ。
山田 岳
評価:B
夜ねるまえに読むのにええなあ。こむずかしそうなタイトルとはちごて、文体はや’さしいし、ひとつのは’なしが5,6ページでおわんねん。読んだあ’とは、南伸坊はんのカバー絵みた’いな、ほのぼ’のした気分になりはります’よ。ええ夢が見られそうや。うちら関西のもんには「東京はつ’めたいとこや」ってイメージがあんねんけんど、昭和30年代の月島はそないなことあれへん。いなかから出てきはったばかりの少年を、あったこう包んでくれはんのや。うち’らみたいに、き’っついつっこみを入れることもあれへん。こんな人情味あふれる町は、いま’はどないなってはんのやろ?
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