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「ボルトブルース」
評価:A
すっごく面白かった!いろいろシンクロもした。学生時代、私もデカイ工場で働いてたし、現在は新しい会社で、こんなに弱気な自分も久々ってくらい毎日ヘコんでるし、夫もバリバリのボルト業界だし。…なし崩しに失業生活を送っていた男が、たいした大志も覚悟もなく超ハードな自動車工場に就職して悪戦苦闘する物語。展開はいたってシンプルで逸話はリアルで登場人物達はみな活き活きしてる。…月並みな感想。でも、久々にブルーカラーを立体的に描いた小説に出逢った気がした。こういう小説、頭でっかちの手のきれいなタイプの人間が読んだらどう思うんだろ。鼻先でせせら笑うのか、形だけでも憧れてみたりなんぞするのか。それとも「派遣の応援工には意外と高学歴が多くて…」に何かを読みとろうとするのか。あ〜、そいつらの感想を聞いて個人的におもいっきりツッコミてえ!…言葉と性格が悪い上に、読書態度まで非常に不純ですね。スミマセン。
【角川書店】
秋山 鉄
本体 1900円
2001/2
ISBN-4048732757
●課題図書一覧
「われはフランソワ」
評価:C
15世紀のフランスの悪に魅入られた人間…とは言っても、フランソワがしでかした悪はさほどとてつもない代物でもないと思うのだが、とにかく「わかっちゃいるけど悪事がやめられない」希代の詩人であり放浪の異邦人の半生が、ちょっと不思議な時制で語られるポジティブなんだか逆なんだか、優しいんだか残酷なんだかわからない物語。<問題作>らしいけど、どこがそうなのかよくわからなかった。<無関心>に取り憑かれたシャルル大公の城の章が内容も詩もいっとう好み。特に、詩会でフランソワが詠んだ詩は小説は読まなくても一読の価値あり…って作者に失礼かな。そういえば、吟遊詩人ってフランス生まれか。高校時代、詩人の吉増剛造が学校に講演に来て自分の詩を朗読したっけ。あの衝撃は今でも忘れられない。突然何かが憑依したのかと思っちゃいました。後日、剛造氏のマネをしてたら、担任に「おまえは案外お調子者だな」と言われました。…関係ないことでした。
【新潮社】
山之口 洋
本体 1800円
2001/2
ISBN-4104270024
●課題図書一覧
「敵討」
評価:C
表題作を含む仇討モノ中編2題。善悪の価値観なんて、時代と共に、思ってる以上に頻繁に様変わりしてきたのかもしれない。『そして粛清の扉を』なんて読むと、まさに今がまた概念のターニングポイントなのかも、と思う。未来人は「20世紀頃は身内の理不尽な死にリベンジを謀っちゃ超マズかったんだってさ」「え〜?信じらんな〜い!」とか言ったりして。…こんな口調で言わないか。それにしても吉村昭、淡々と苦悩を描くなあ。「敵討」なんてあまりにクールな語り口なので、最後にアツイどんでん返しかなんか用意されてて、その伏線のための低温ぶりかと思ってしまった。ある種、深読みし過ぎ。「最後の仇討」も静謐な筆致だからこそ際立つ心情だったりするのか。私は面白みに欠けたけど。ちょっと欠け過ぎだった。
【新潮社】
吉村昭
本体 1500円
2001/2
ISBN-4103242299
●課題図書一覧
「だれが「本」を殺すのか」
評価:B
7年ほど図書館界隈をうろつきましたが、出版業界の難しいことはよくわからずわかろうともせず今日まで来たもので、この本はとてもとても勉強になりました。私は単純に<活字は素材>で<本は料理>かと思っていました。ですから作り手は、いかに人の食指が動く料理を提供するか(ポイントが、味か見た目かコックの知名度か店か宣伝力かはわかりませんが)が勝負だと考えていました。なので、出版流通の複雑なシステムは料理の鮮度を落とす元凶ではないかと思い、図書館付近などに多数棲息する、妙に読書の啓蒙を教育と連動させようとする輩には、「食え食えと言われると食いたいもんも食いたくなくなる!」とうざったくてたまりませんでした。…いろ〜んな意味で、そんなカンタンな世界ではなかったのですね。でも、だからといって、どこか関係者に選民意識臭すら感じがちな、この業界のとっつきの悪い複雑さがいいとは全然思えません。顰蹙を覚悟で聞きたいですが、「本」ってそんなに特別なんですか。
【プレジデント社】
佐野眞一
本体 1800円
2001/2
ISBN-4833417162
●課題図書一覧
「シーズン・チケット」
評価:B
最近のイギリスの小説や映画ってちょっと気になるなと思いつつ読んでいたら、これって『ブラス!』の監督で映画化されるんだそうな。今回は素直に映像になるのが楽しみ。犬役(?)にも注目したい。--ずっと続く確かなものを手に入れたいと思った凸凹10代コンビのどっかズレた奮闘は、前半は愚かで浅はかで、後半は輝いていて最後はメチャクチャ哀しく映った。生まれる場所を選べないことがこの世の最初の理不尽さだと一度でも思ったことのある人間には、このふたりの姿はあまりにせつない。<物事が今みたいなかたちになって、別のかたちになってないのはなぜか考えたことあるか>って?…あるよ、あるある!主人公凹の宝くじ感にも共感。やっぱ、夢は自分の、自分だけのものじゃないとね。いくつになったってそうだよ…ってなわけで、私には心洗われるシンパシ〜な小説でした。
【アーティストハウス】
ジョナサン・タロック
本体 1000円
2001/2
ISBN-4048973118
●課題図書一覧
「ラム氏のたくらみ」
評価:C
う〜ん、いろんな意味で微妙な話だった。美しい話なんだか気色悪い話なんだか、読中も読後も判断しかねた。中高年の恋だろうが50代の初恋だろうが、それ自体は全然OKだし、ナントカ郡の橋なんかよりは好感が持てたが、各紙誌の賛辞の方向はちょっと違う気がした。だって、恋なんて基本的に自分勝手な感情じゃん。それはこの主人公だって例外じゃないと思うのだ。そんなに感動的で美しい話か?恋に落ちた男の、情けなくてひとりうっとりが入った月並みな世界にすぎないと思う、悪いとは言ってないけど。障害者に対する視点も微妙。<実は特別な才能を秘めている彼>という持っていきかたがどうも…。もちろん、それは「あり」だ。でも、そのことがことさら崇高で、それに気づくことが、恋を愛に昇華させる呼び水ってのは…。言葉悪いけど、何の才能も秘めてないよな障害者じゃダメなの?この小説、障害者に対する優しい視点を装っているけど、逆じゃないの?屁理屈か?しかもわかりづらい迷惑な屁理屈…すかしっ屁理屈。あ、また下品だって言われそう。
【早川書房】
キャリー・ブラウン
本体 2400円
2001/2
ISBN- 415208331X
●課題図書一覧
「カリスマ」(上・下)
評価:C
現実の輪郭をくっきり隈どりしたみたいな新興宗教と下世話な教祖の話を、上巻は暗くやるせなく、一方、下巻はまるでギャグかと思うほどハジけて急展開させて、最後は意外な結末(?)になだれ込ませたサービス精神いっぱいの力作。疲れた。読みづらいわけではなかったが、作者のやる気と勢いに気圧された感じでした。さっすが大阪人!?あえて、キャラを立たせてステレオタイプやデフォルメな表現を装ってみせつつ、終始「現実はもっとえげつないことになってまんがな」と言ってる印象。最後に、幻影と書いてカリスマとルビをふるとこなんざぁ。…この物語のわかりやすい洗脳より、昨今の、たとえば<音楽も本も人も「売れてるから」という理由で選んでる>みたいな風潮の方がある意味すっげえ不気味だ。かくゆう自分も、知らず知らすのうちに市場動向を操作してる(つもりの)人間達に踊らされてるかも、と自問&自戒してみる。携帯電話なんてホントに要るのか私?とか。
【徳間書店】
新堂冬樹
本体 1600円
2001/3
ISBN-4198613192(上)
ISBN-4198613206(下)
●課題図書一覧
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