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シーズン・チケット
【アーティストハウス】
ジョナサン・タロック
本体 1,000円
2001/2
ISBN-4048973118
今井 義男
評価:A
貧しく、将来に望みのない少年たちが刹那的な日々を過ごすスタンダードな物語。複雑な思いが残る小説である。クスリ、暴力、犯罪と必修コースを律儀にクリアする二人組の日常を、まるで健全な少年小説の典型のように錯覚するのは、こちらの感性が日常化した少年犯罪の報道に麻痺したせいなのか、それともそういう要素をろ過しては小説が成り立たなくなってしまっているのか。サッカーの年間チケットに一途な夢を見るジェリーとスーウェルは悪ガキには違いないが、かといってどうしようもないレベルにはまだ達していない。ほんとうの悪党になる一歩手前の助走段階である。踏み止まれるか、加速するかは知りたくない。だから続編が書かれたとしても私は決して読まないだろう。道に迷い、日は落ち、ますます暗い森の奥に誘い込まれる少年たちの物語は、語り手を代えながら繰り返し新しい命が吹き込まれる。再び朝の光が彼らの足下に届くまで。
松本 真美
評価:B
最近のイギリスの小説や映画ってちょっと気になるなと思いつつ読んでいたら、これって『ブラス!』の監督で映画化されるんだそうな。今回は素直に映像になるのが楽しみ。犬役(?)にも注目したい。--ずっと続く確かなものを手に入れたいと思った凸凹10代コンビのどっかズレた奮闘は、前半は愚かで浅はかで、後半は輝いていて最後はメチャクチャ哀しく映った。生まれる場所を選べないことがこの世の最初の理不尽さだと一度でも思ったことのある人間には、このふたりの姿はあまりにせつない。<物事が今みたいなかたちになって、別のかたちになってないのはなぜか考えたことあるか>って?…あるよ、あるある!主人公凹の宝くじ感にも共感。やっぱ、夢は自分の、自分だけのものじゃないとね。いくつになったってそうだよ…ってなわけで、私には心洗われるシンパシ〜な小説でした。
石井 英和
評価:D
サッカ−のシ−ズンチケットを手に入れようと悪戦苦闘する文無しの若者二人の物語・・・サッカ−好きとして期待しつつ読んだのだが、どうも退屈なのだ。形通りの幸せ薄い裏町物語が展開されてゆくが、鋭角的に社会に突き刺さるでもなし、哄笑を誘うでもないエピソ−ド群が、盛り上がりを欠いたまま続くばかり。悪ガキ二人の間抜けな作戦行動も、笑いを生じさせるほどの機知はなく、なんだか薄ら寒いだけだ。そもそも、何かといえば「シ−ズンチケットを手に入れるんだ」とのお題目が繰り返されるが、主人公二人とも小説を成立させるための義務として(?)サッカ−の話題をしているみたいで、サッカ−好き特有の血の騒ぎが感じられないのだが?さらにまずいのがエンディング。この種の若者物語にはありがちな、お涙頂戴の自己陶酔的自爆劇とは安易だ。
唐木 幸子
評価:A
今月の課題本はなぜか貧乏話が多かったが、中でもこの作品の主人公の少年、ジェリーとスーウェルの貧困さは突破口がないだけにひたすら暗い。くず拾いや万引きまでしてコツコツと貯めた金を、ヒルのような寄生虫親父に持って行かれるシーンが惨めで悔しくて、歯を食いしばりながら読んだ。そんな中でも彼らが心から欲しいのは、サッカーのシーズンチケットだ、というのが泣かせる。これが舞台がアメリカで、欲しいのが大リーグのチケットなら、どんなに貧しくても明るさ可笑しさがあるのに、本書はイングランドの曇り空そのままに薄暗く物悲しい。運に見放された2人が更に貧困と暴力の深みにはまっていくのを読むのは辛いが、気が付いたら一気読みしていた。連休にはこの映画を観なくては。
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