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シシド 小説・日活撮影所
【新潮社】
宍戸錠
本体 1,500円
2001/2
ISBN-4104443018
今井 義男
評価:D
小説と銘打たれている以上、これは<事実>に装飾を施したものと受け取って構わないのだろう。それなら話は簡単だ。シシド氏にはスターになれなかった一俳優のあがきや恨みつらみを、包み隠さず吐き出す覚悟が決定的に欠けている。恰好悪さとか醜さを端折って、自身の半生を美化する意図が透けて見える私小説に一体なんの意味があるのか。作中の表現を借りていえばこの作品は『作り手の自己満足一杯の私小説』以外のなにものでもない。芸能人が書く本の価値は、潔さにあると私は思う。それはたとえ代作者の手によるものだったとしても変わらないし、自分で書いたのならなおさらだ。ただ、脚注には本文よりも興味深いことが少なくない。むしろそちらの方に重きを置くべきだったのではないだろうか。視点の不安定なところとカタカナ表記を多用しすぎるのも気になった。
石井 英和
評価:A
一世を風靡した「無国籍アクション映画」のヒ−ロ−、「エ−スのジョ−」が歌いあげる、全盛時代の映画会社・日活への頌歌。それは同時に、ジョ−ことシシド青年の、映画と奮闘した青春記でもある。青春記であるから、夢はあり、それを裏切る現実はあり、絶望が煩悶があるのだが、シシド氏の性格によるのだろう、ウエットな方向に流れ過ぎることなく、豪快な、劇画チックとも言いたい昔語りが繰り広げられて行く。往年の「映画スタ−」たちが次々に登場するくだりは、まさに梁山泊の趣。映画がとんでもない事になっていた時代、その最先鋭を走っていた「日活」の舞台裏を、渦のど真ん中にいた人物が語るのだから面白くない筈がない。しかし、事態が風雲急を告げたあたりで、「次刊へ続く」はないぜ、チッチッ!残りをヤイハ−にキ−カ−してくれ。
中川 大一
評価:D
小説としてはちぐはぐ。前半は、若きシシドが役をつかもうともがく話で、それなりに読ませる。ところが後段になると、赤木圭一郎や石原裕次郎の出演作のタイトルがずらずら並び、物語の文章ではなくなる。( )内の補足説明や脚注も、事実関係をつかむにはいいけれど、読書スピードは鈍らせる。それでは、資料集あるいは実録ものとして楽しめばいいのか。そうかもしれんが、何せ私は、日活といえばロマンポルノ、裕次郎といえば「太陽にほえろ!」、小林旭といえば「熱き心に」の世代だから、ピンと来ない。こう見えて(誰も見てへんて)、単行本班じゃ最年少なんだ。原平さんあたりがどう見られるかがポイントでしょう(まさか読んでないんじゃあるまいな)。どうぞ! クリックして飛んでください。
唐木 幸子
評価:C
この本を面白いと思うか思わないかは、最後の頁の、石原裕次郎や小林旭ら5人の若い頃の写真に郷愁を感じるかどうかによるだろう。この肩を組み合った5人の若い俳優が光り輝いていた頃を知らないと、スター同士の秘密話や当時の楽屋裏の人間物語を明かされても感激は薄い。私は昭和30年生まれだが、私が物心ついたころ、石原裕次郎は既に顔に鼻がめりこんだ感じの太ったオジサンだった。それより私の興味は、45年近くも著者が頬に入れていたというオルガノーゲン(如何にも怪しいこの響き)にある。こんなものを注射器で入れて日帰り手術にしていたとは、何ていい加減な時代だったのだろう。頬の手術後、病院から雲隠れしたという著者、続編ではコトの顛末をきちんと書いて欲しい。
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