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異色中国短篇傑作大全
【講談社文庫】
宮城谷昌光
本体695円
2001/3
ISBN-4062649705
石井 千湖
評価:C
どこらへんが「異色」なのかさっぱりわからなかった。全体的には正直言って退屈だったのだが『西施と東施』だけは読む価値あり。絶世の美少女・西施と村いちばんの醜女・東施の友情の物語。ふたりとも貧しい生まれの女の子だけど英雄より強くて健気でかっこいい。東施が仲良しの西施の一番魅力的な表情を発見して無意識に真似てしまう悲しさ。醜いと笑われて蔑まれて惨めになってつい西施にあたってしまう。西施がすごく良い子だけに東施は救われない。しかしあることをきっかけに東施は劣等感を乗り越えていく。泣けるんだ、これが。甘えることが様になるほど可愛くないなら凛々しく生きよう。幸せのかたちも様々なんだなあ、とすかっとする一編。是非。
内山 沙貴
評価:D
この短篇集は“異色”と銘打っているだけあって、その話は正史と言うよりもウラバン、どちらかといえば番外編のような話が多かった。また、そこらの書店に売っていそうな人情モノや、ちょっとおフザケな感じの話、はては歴史小説風推理小説まであった。歴史モノの番外編は、よく知られた史実をおもしろい角度から書いてあって、古典に詳しかったりあるいは興味のある方にはおもしろいだろう。他の話は、まぁ好き好きである。この本に収められた一編一編はバラエティーに富みすぎていて、この中の話全部おもしろいと思う人はきっと奇特な人であろう。ちなみに私はお茶好きの変人の話「茶王一代記」が好きである。
大場 義行
評価:B
仰々しいタイトル通り、豪華メンバーによるとんでもない短編集ではないだろうか。とくに中村隆資の「西施と東施」が異色。「ひそみにならう」の故事をこんな文体はないだろう、と驚きつつ、ほとんど呆れつつ読み始めたのだが、とんでもない。とにかく巧い。最後は危なく泣くかと思った。この他にも異色作品揃いで、よくぞここまで集めたと、感心してしまう程である。
操上 恭子
評価:C
小学校か中学校のころに習った故事成語の物語を読んでいるような気がした。それにしても、日本人は中国の歴史小説が好きだなぁ。よその国の過去を舞台にした小説がこんなに書かれたり読まれたりしているのって、良く考えるとすごいことだと思う。日本との文化的つながりも深く似たところも多いが、比べ物にならないほど長大な歴史をもつこの隣国の「偉大」さ広大さ奥の深さが、うまいぐあいに日本人のファンタジィを刺激するのだろうか。本書のなかでは、田中芳樹の「茶王一代記」が楽しかった。こんな王さまが居てもいいよなぁ、というのどかな気分になれた。中村隆資の「西施と東施」には驚いた。全然中国らしさがなくて、本当に異色だ。
佐久間 素子
評価:D
執筆陣は確かに豪華なのだけれど、順当すぎるかな。ほとんどの作品の初出が同じ雑誌というところから予測するに、本書の出版をみこして、「異色」というお題を出したのだろう。手堅い企画だけれど、アンソロジーの手法としては安直だと思う。「異色」の「傑作」の「大全」は言い過ぎでしょ。各々の作家の略歴、代表作等、解題がないのも不親切だと思う。もっとも、作品それぞれに罪はなく、バラエティ豊かだ。のんびりした風情の『潔癖』、スケールが大きいんだか小さいんだかわからない『茶王一代記』がいい。いきなりミステリの『蛙水泉』は確かに異色。大御所、宮城谷昌光の『指』は、お色気もので、ちとあほくさかった。ご愛敬か。
山田 岳
評価:B
中国歴史小説のダイゴ味ゆうたら、田中芳樹「茶王一代記」、伴野朗「汗血馬を見た男」、藤水名子「范増とハンカイ」。「茶王」は毎日お茶を飲んでくらしたいために国をたてはった男、「地汗馬」は匈奴の捕虜となりながらも西域と国交をひらいた男の話。「范増」は劉邦をうつ千遇一在のチャンスをのがした項羽と家臣団。中村隆資「西施と東資」は「美人だからといって幸せになれるわけではない」「国なんかあてにならない」の教訓をふくんではる。宮城谷昌人「指」は『玉人』にも収録。女を幸せにする指は、みずからをも幸せにする。これも教訓? 安西篤子「曹操と曹丕」は「親の心、子知らず」、森福都「蛙吹泉」はミステリー。もりだくさんやね。
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