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解剖学個人授業
【新潮文庫】
養老猛司、南伸坊
本体400円
2001/4
ISBN-410141033X
石井 千湖
評価:B
「ことばにはものを切る性質がある」という一文に感激してしまう。伸坊さんと一緒にふんふんと肯きながらちょっとだけわかったような気がして快感である。学問は「おもしろ主義」でいいといわれて嬉しくなる。そんな本。伸坊さんは「わからないこと」をわかっている優秀な生徒で養老先生はわかりやすい日本語で話すことができる希有な学者である。面白くないわけがない。特に第10講の<無限と解剖学>から後の展開にはめちゃくちゃ興奮した。無限について考えるときにメリーミルクの缶や落語の話から入る。入り口は身近なものだけど深遠な謎にいつのまにか誘われている。人間はどうして答えがわからないことを考えるのか。難しいけどたのしい。
内山 沙貴
評価:E
興味のないことを突然説明されてもと困ってしまった。話の内容は、ぼんやり読んでいれば理解できるほど簡単じゃないし、文章も読みづらかった。結局、最後までがんばって読んでしまった。なんだかなぁ。こういうのは興味のある人が読めばいいのだ。(なんていったら今時の小学校校長に指差されて怒られそうだが)こういうのは、興味さえ向けられればおもしろくなるのだ、多分。
大場 義行
評価:D
授業の始めの方はよかったのだが、回が進むにつれて落ちこぼれだしてしまった。引用を多用し、わかりやすく説明してくれているようなので、養老猛司がどんな事をしているのか判ったが、最後の方はなんだったのか理解できなかった。ああ、こんなところでまた落ちこぼれ感を味わうとは。ちょっと気になるのは、ほんとうに授業をしたのだろうかという点。これはもしかして勝手に南氏がノートをとっただけなのかと思ってしまった。臨場感がぜんぜんないし。でもこれは単なる落ちこぼれのひがみかもしれない。
小久保 哲也
評価:E
平易な文章で語れば、難解な内容がわかりやすくなるわけではないのです。あくまで難解な内容を理解し、咀嚼したうえで、平易な文章で語らないと意味がないのです。この作品が、啓蒙を目的とした科学解説書だとは思いませんが、それにしても最後に解剖学の内容を「ほとんど忘れてしまった」と作者が独白するようでは、あまりに哀しすぎます。何も分からない作者が、それでも知りたい、伝えたいという欲求をぶつける、そういう姿が感じられてこそ、「不完全なもの」に力が備わるのではないですか?「引用だらけなので原稿料をもらうのに気が引ける」のなら、もっとちゃんとしましょう。
佐久間 素子
評価:B
南伸坊が、専門家の話を聞いて、ノートをまとめる個人授業シリーズ。読みやすく、おもしろく、頭がよくなった気がする好企画だ。わからなくても許してもらえる懐の深さも嬉しい。今回の先生は、養老猛司なので、知らないことを教えてもらうおもしろさより、知っていることの異なった面に気づかせてもらうおもしろさが大きい。理系のはしっこと文系のはしっこはつながっていて、だから本書もけっこう哲学。日々の生活に役立つわけではないが、身が軽くなるのが気持ちいい。脳みそに関わる話が刺激的で、特に脳の中に無限はあるか論争はすごい。ブラックホールをのぞきこんだみたいに胃のあたりがきゅっと縮む。
山田 岳
評価:C
「個人授業」というタイトルやのに、実際は授業のあとのレポートとそれについての講評。養老学を伸坊生徒がどうかみくだきはったか、がポイント。解剖学に孔子をもちだしはって「中国は都市化したから儒教しか生き残れなかった」といわはるあたりは、伸坊生徒のチカラ技やね。だからどーしたと言われるとつらいけ’ど、無限に脱線していかはるのが、この本の魅力。はなしは「無限」にもおよんで、「よく『若者には無限の可能性がある』と言うけど、若者でいられる時間には『限り』があるから、これは単なる気休め」と言ってはる。命短し恋せよ乙女、勉強しろ中年男ってとこやろか。
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