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操上 恭子の<<書評>>
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「上海ベイビー」
評価:B-
村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を思い出した。若者たちのセックスとドラッグと頽廃、そして強烈な「私」(自意識)。もちろん英米にも、これらをテーマにした、似たような小説はいくらでもある。世界中どこでも同じようなものなのかも知れない。ただ、それを読むこちらの方が、たとえば『限りなく透明に近いブルー』を初めて読んだ時よりも二十も歳をとっているわけだから、作中の若者たちのパワーに圧倒されてしまうのかも知れない。本書の際立った特徴は、不倫をひとつのテーマとしながら純愛であること。悪意の人間がいないこと。暴力がほとんど出てこないこと。だろうか。
【文春文庫 】
衛 慧
本体 581円
2001/3
ISBN-4167218747
●課題図書一覧
「天使の街の地獄」
評価:B
-
映画界のスターという名士に対して何をすることもできない司法への無力感。別離れた後障害者となった元妻への未練と罪悪感。同時に起こった、この二つの挫折を前に、優秀で堅物の殺人課刑事に人生の転機が訪れる。そう、この主人公「わたし」は有能で、順調に出世競争に勝ち残っている優秀な刑事らしい。だが、とてもそんな風には感じられない。自分勝手で、女々しくて、後ろ向きな中年の男の内面の葛藤を、ミステリに絡めてとてもうまく表現している。人間味のある魅力的な人物造形と言えるかもしれない。脇役たちもなかなかイカしている。だが、クールでニヒルで格好いいハードボイルト探偵に慣れている身には、どうにもこの主人公が情けなくて、親近感を感じることができなかった。
【文春文庫】
リチャード・レイナー
本体 819円
2001/3
ISBN-4167527723
●課題図書一覧
「異色中国短篇傑作大全」
評価:C
小学校か中学校のころに習った故事成語の物語を読んでいるような気がした。それにしても、日本人は中国の歴史小説が好きだなぁ。よその国の過去を舞台にした小説がこんなに書かれたり読まれたりしているのって、良く考えるとすごいことだと思う。日本との文化的つながりも深く似たところも多いが、比べ物にならないほど長大な歴史をもつこの隣国の「偉大」さ広大さ奥の深さが、うまいぐあいに日本人のファンタジィを刺激するのだろうか。本書のなかでは、田中芳樹の「茶王一代記」が楽しかった。こんな王さまが居てもいいよなぁ、というのどかな気分になれた。中村隆資の「西施と東施」には驚いた。全然中国らしさがなくて、本当に異色だ。
【講談社文庫】
宮城谷昌光
本体 695円
2001/3
ISBN-4062649705
●課題図書一覧
「天狗の面/天国は遠すぎる」
評価:C
作者の初期の長篇を発表順にカップリングしたのだから仕方がないとはいえ、「天狗の面」「天国には遠すぎる」を1冊の本に収めたのは失敗だったのではないかと思う。この二つの作品は、舞台こそまったく違うが、とても似たところがあるからだ。本書の作中に推理小説におけるトリックを解説するくだりがあって、トリックは無数にあるという登場人物の言葉が出てくるのだが、実際には読者を納得させることができるトリックなどかなり限られたものだろう。同じトリックのバリエーションが、数多くのミステリで使われることになる。だから、本書のような本格派の古典に属するミステリを今読んで、謎ときそのものを楽しむことには、無理がある。だが、たとえ犯人やトリックが明白でも、それを作者がどう処理するかを楽しめばいいのではないだろうか。
【創元推理文庫】
土屋隆夫
本体 1.100円
2001/3
ISBN-4488428010
●課題図書一覧
「十二国記・黄昏の岸 暁の天」
評価:B+
これは本当に評価が難しい。「十二国記」シリーズのファンにとっては、待望の一冊であり、期待に答える力作である。だが、初めての人にとっては、読み続けることさえ出来ないのではないだろうか。前作『図南の翼』と違い、今までの「十二国記」シリーズや『魔性の子』を読んでいなければ、物語世界を理解することが、かなり難しいだろうからだ。この一冊を心待ちにしていた一人である私にとっては、読んでいて幸せであり、いつまでも読み終わりたくない作品だった。ただ、前作から5年、シリーズ開始から9年、ホワイトハートから始まった本シリーズも講談社文庫とのダブルヘッダーとなり、読者の年齢層もずいぶん上がったのだろう。ティーンズ向けから大人向けのものへと、物語全体の姿勢が微妙に変化をとげたようだ。いずれにしても次作が楽しみではある。
【講談社文庫】
小野不由美
本体 714円
2001/4
ISBN-4062731304
●課題図書一覧
「フォーカスな人たち」
評価:D
フィクションを読む時には作者が創り出した世界を書かれているとおりに理解すればいいのだから簡単だが、ノンフォクションの場合は現実に対する作者の視点・世界観を共有しなければならないので難しい。作者の視点・世界観と自分のそれがシンクロしないと、まったく読み進めることができなくなってしまう。本書の場合は、80年代を象徴する5人の異能の人という題材自体は面白い。だが、この5人が表面的にどう見えるかという所に重点が置かれていて、あまり踏み込んだ分析をしていない。写真週刊誌の記事をもとに考察したという「彼らに似た人々」に関する部分は、単なる名前と出来事のワイドショー的、または週刊誌の広告的羅列でしかなく、まったく興味を持てなかった。
【新潮文庫】
井田真木子
本体 667円
2001/4
ISBN-4101259313
●課題図書一覧
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