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土屋隆夫推理小説集成 1
天狗の面/天国は遠すぎる
【創元推理文庫】
土屋隆夫
本体1100円
2001/3
ISBN-4488428010
内山 沙貴
評価:C
ライトな小説だ。生々しく毒々しい場面はないし、変に気を使った心理描写もないから、推理小説なのに怖くない。生首とか黒い影とかに驚かされる心配もなく、安心して純粋な謎解きに興じられる。トリックは奇抜ではないけれど妙に説得力がある。キバツでフクザツ過ぎて、日本語が日本語に見えなくなるようなトリックよりはいい。そして、ものを書く、という行為に向ける真摯な目が窺える。しかしいくら目が真摯でも、その人の根が愉快なものであれば、出来あがったものも笑える冗談になる。私は、事件解決をこれからお披露目しようとする探偵役の推理を、作者・読者一丸となって打倒しようと呼びかける推理作家を初めて見た。ときどき笑える、楽しい小説だった。
大場 義行
評価:B
初めに収録されている「天狗の面」は確かに古くなってしまった作品だろう。必要もないのに作者がばんばん登場するし、トリックも、うむうと唸り声を上げるしかないようなチープさ。ところが「天国は遠すぎる」は逆に古さがいい味を出している。「天国は遠すぎる」の歌詞といい、登場人物といい、アリバイ崩しといい、なんだか昔見た土曜ワイド劇場的ノスタルジア。いやほんと楽しめました。古くなってしまったとか、古さがいいとかなんだかおかしな話だが、これは読んでももらえれば判るのではないだろうか。
操上 恭子
評価:C
作者の初期の長篇を発表順にカップリングしたのだから仕方がないとはいえ、「天狗の面」「天国には遠すぎる」を1冊の本に収めたのは失敗だったのではないかと思う。この二つの作品は、舞台こそまったく違うが、とても似たところがあるからだ。本書の作中に推理小説におけるトリックを解説するくだりがあって、トリックは無数にあるという登場人物の言葉が出てくるのだが、実際には読者を納得させることができるトリックなどかなり限られたものだろう。同じトリックのバリエーションが、数多くのミステリで使われることになる。だから、本書のような本格派の古典に属するミステリを今読んで、謎ときそのものを楽しむことには、無理がある。だが、たとえ犯人やトリックが明白でも、それを作者がどう処理するかを楽しめばいいのではないだろうか。
佐久間 素子
評価:D
『天狗』は不可能犯罪、『天国』はアリバイ崩しを扱う。トリック、ストーリーともに『天国』の完成度が高いが、インパクトがあって、つっこみがいのある『天狗』のが楽しい。毒殺論が展開されたり、読者への挑戦もどきが挿入されたりと本格臭がぷんぷんしている割には、ヒントが多すぎて、犯人と第一の殺人トリックはかなり簡単。そこで、第二・第三の殺人トリックが争点になるわけだが、どう評価していいものか。なるほどー、でもやっぱ無理でしょ。といいたい。戯画的に描かれた農村民は、明るく泥臭く、したたかなくせに、だまされやすい。無理もとおるキャラではある。古き良き本格という感じ。
山田 岳
評価:B
輸入盤CDにありますやろ? むかしのLP2枚分がCD1枚にはいってるやつ。あれのミステリー文庫版。「天狗の血」は今やったらテレビの2時間ドラマ「信州天狗の里殺人事件」、「天国」は「はぐれ刑事 信州編」の原作になるやろね。どちらも40年以上まえにかかれはったのに、文体が今風で、そら、びっくり。土屋はんから、学びはったミステリー作家もおおいのんとちゃいますか?
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