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「模倣犯 The copy cat」
評価:A
私の周りにはモンローや小泉今日子や本の雑誌松村嬢のように頭文字がダブる<頭文字ゾロ目女>が多数棲息する。なぜかそろって個性が強い。しかし全員「他のゾロ目女はヘンだが自分はフツウ」と断言する。己を知らない勘違い女の巣窟だ。まあ、私だけは本当に地味なゾロ目女だが、宮部みゆき様は微妙。こういう世界をこの長さで描いても、いつもの清廉さや優しさが少しも損なわれないし、破綻がない。宮部ワールドは揺るぎないのだ、展開も雰囲気も。読み手の気分もそう。読中はどっぷりハマってすっかり翻弄されきっちり感動させられるが、あくまでも宮部掌中の感。どこか心地よくて安心できる。これって欠点なのかスゴイことなのかよくわからん。この煙幕ぶり、みゆき様もヘンってことか。今度、ゾロ目女の集会に来てくれないかな。あったら、だけど。あ、また内容に触れてないや。超力作です。初老と十代は格別に魅力的。周りに読め読めと薦めました。平凡ですが以上!
【小学館】
宮部みゆき
本体 1,900円
2001/4
(上)ISBN-409379264X
(下)ISBN-4093792658
●課題図書一覧
「異端の夏」
評価:D
私には異端な世界でした。刑事辰巳と、行方不明になった少年の母親康子が惹かれ合う過程というか気持ちがわからず。まあ、わからなくてもいいわけだが、ふたり共に全く感情移入できなかったもので、「あんたら、今そんな場合かよ」とイラつきました。この作者の『樹下の想い』は多少楽しめた記憶があるが、どうも、日本の中高年男性作家達の描く女性像ってのにピンとこないものが多いのだ、私。向こうもこっちにピンとこないんだろうけど。話そのものも、私にとっては<真相が知りたいゾ>パワーに欠けたので、ああ、そうっすか、の読後感。軽井沢にも興味ないし。これはもう相性ですね。作者には申し訳ないです。渡瀬恒彦とか真野あずさとかが好きな人にはいいかもしれません…ってあまり根拠ないですけど。
【講談社】
藤田宜永
本体 2200円
2001/3
ISBN-4062104660
●課題図書一覧
「邪魔」
評価:A
初めて知った作家でした。とても面白かった。内容や文章にとりたてて強い個性は感じないのだが、一見、市井の登場人物達のそれぞれが、リアルでキャラ立ちしててセリフが原寸大ですごいパワー。ぐいぐい読まされた。特に、主婦及川恭子は秀逸。どんどんかっこよくなるんだもん。今年の上半期主演女優賞最有力候補だ。やりかけのガーデニングと、終盤の「なんとしてでも自分が子供を守らねば」というサンドキャッスルな幻想がやけに哀しかった。それに比べりゃ、亡き者の囚われ人、刑事久野なんて甘チャンだ。ちらし寿司作ってる場合じゃねえぞ。個人的には桐野夏生の『OUT』より好み。比べることないけどね。主婦の感想が聞きたいと思いました。
【講談社】
奥田英朗
本体 1900円
2001/4
ISBN-4062097966
●課題図書一覧
「カレーライフ」
評価:C
前作『粗忽拳銃』は好きだった。進みたい方向はおぼろげに見えているものの、まだまだ途上の若者を、奇をてらわず、かといってお約束ワールドでもなくリアルに描いていて好感が持てた。今回も途上ヤング(!)の世界。…ってなわけで期待し過ぎたかも。つまんないわけじゃなかったが、長さの割に物足りなかった。最初からエンディングが決まっていて、そこにいたる過程にスパイスの効いたチェックポイントや障害を設けたり、色や肉付けをした<意図>がなぜか時にあざとく感じられた。なんでだろ?それ自体は普通の小説の書き方なんだろうに…。登場人物達が書き手の内側にい過ぎる印象だからかも。夢に向かって踏み出そうとする人間を自然というか真摯に描こうとするあまり、却って気合が透けて見えたか。ちなみに、意外とカレーにはそそられませんでした。
【集英社】
竹内真
本体 1900円
2001/3
ISBN-4087752828
●課題図書一覧
「魔女」
評価:C
ついに我が偏愛作家が登場。それだけでご飯3杯はイケるので、感想なんてどうだっていい気が個人的にはしますが。…相変わらずの確信犯的予定調和ワールド。押しが弱くてはっきりせず、女達に翻弄されまくる、男性にとってはある意味で憧れ(?)の主人公がいて、翻弄係の強気の女(今回は姉ですね)が立ちはだかり、生意気で愛想がなくて傷つきやすい少女がからむ…。ユースケ本で今まで違う人物設定ってあったっけ?日本のD.フランシスか。でも、競馬シリーズにも再読したいものとそうでないのがあるように、ユースケ本にも、ある。『ともだち』なんかは私にとっては名作だった。で、今回だが、はっきり言って再読はしないだろうな。もう一度読むタイプの話じゃない。でもユースケはこれでいいのだ。…これって感想にもエールにもなってませんね。
【文藝春秋】
樋口有介
本体 1905円
2001/4
ISBN-4163199802
●課題図書一覧
「片想い」
評価:C
偏見以外のなにものでもないのだが、どうも大学の仲間意識を引きずっている世界って苦手。よくわからないのだ。主人公にもその妻理沙子にも美月にもどうにも好感が持てず、特にカメラマン理沙子は、心情は酌みとれるものの、私にはヤな女だった。むしろ、もうひとまわり外側の登場人物達の方に感情移入した。性同一性障害という、とんでもなく大きな矛盾を自分の中に抱え込んで生きざるを得ない人間達の<不自由な心と身体>は慮るだけで超ハードだが、そういう明らかなモンじゃなくても、みんな大なり小なり人知れぬ自己矛盾を抱えて日常を暮らしているにちがいないのだ。ある日突然ブチ切れて、それまで構築した日々や地位や信用というドミノを、一気に倒したくならないんだろうか。みんな大人でエラいですね。…あ、発熱による譫言です。
【文藝春秋】
東野圭吾
本体 1714円
2001/3
ISBN-4163198806
●課題図書一覧
「ロスト・ガールズ」
評価:B
どういうものをホラーというのかはよくわからないが、主人公がじわじわとからめ取られていく経緯は不気味だった。レディの怨念は、昨年の課題本のキングの『骨の袋』を彷彿。視聴覚的には、影や電話はそうでもなかったが、上に登ろうと草を掴んだつもりが実はそれは髪の毛だった、ってのが妙に怖かった。…でもでも、何よりポイントは湖!湖は怖いゾ。私の弱点は実は湖なのだ。特に夜の湖はダメ。何年か前、夫の車で実家に帰省したとき、途中から幹線道路を逸れたら迷ってしまい、夜になり、テキトーにぐるぐる走ってたら突然、目の前に、闇より一層暗い猪苗代湖が出現したときは、ぎゃあ〜!!と叫びました。カナダ、湖が多そうだし怖いな。今までは赤毛のアンの爽やかな国という印象だったけど(ホントか)、この本がベストセラーになったってことはかなり屈折したお国柄かも。ムダにデカそうだし。とにかくイメージ変わりました。
【早川書房】
アンドリュー・バイパー
本体 2000円
2001/3
ISBN-4152083379
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