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シンシナティ・キッド
【扶桑社ミステリー】
リチャード・ジェサップ
本体 590円
2001/3
ISBN-4594031048
内山 沙貴
評価:A
シンプルなセリフ、寡黙な演出で真に役者の演技だけをピックアップして、細かな手の動き、言葉の一瞬のとぎれにすべての想い凝縮させる。目を細めなければ気づかないような、目を凝らしていても敏感でないと見逃してしまうような繊細な感情が空間を飛び交う。役者と観客の間を高度に張りつめた空気が漂い、軽い恍惚感が持続する。クールである。こういう時間がたまらなくいとしい。この白熱した空気を、またいつか力いっぱい吸い込むことが出来る時まで、今は胸の中にたくさん吸い込んでとどめておきたいと思う。
大場 義行
評価:B
このポーカーのルールは、最後の一枚以外はオープンになっているというもの。同時にこのルールが小説の作りにもなっている。登場人物も主人公のキッドと帝王ランシーに絞られているし、最後のこの二人の対決結果までは簡潔に書かれている。そこまでは、はっきり云ってそこらのギャンブル系の小説と変わらないし、これといった凄味も見えない。キッドの恋人と、その友人でもある凄腕ギャンブラーシューターもなかなかのキャラクターだか、そんなに書き込まれていない。とにかく見え見えのカードなのだ。正直ああ、もうこれは古典なのかなと思ったほどだ。しかしこのポーカー同様、最後に残ったカードがいい。こうくるかと、思わず叫びそうになった。このラストの対決の熱さがたまらない。
操上 恭子
評価:A
これが私の今月のイチオシなんですが、あまり書くことがないんですね。というより、まだ読んでいない人には、とにかく読んでみてもらいたい。何の先入観も基礎知識もなしに、いきなり読んでほしい。ということなんです。ポーカーの小説ですから、巻頭についているスタッド・ポーカーのルール解説だけは先に読んでいただいて。あ、くれぐれも巻末の解説を先に読まないように。別にネタをばらしたりしているわけではないですが、やはり本文を先に読んだ方が楽しめると思いますよ。少しだけ内容を書くと、アメリカ中西部を舞台にポーカーに明け暮れるヤクザな男たちの物語なんですが、これがカッコイイんです。私は女なんですけど、こういう男たちとつきあいたいとか一緒に暮らしたいとかは絶対に思いませんけど、こういう男たちになってみたいなとは思ってしまいますね。
小久保 哲也
評価:B
文句なく面白い。ギャンブル小説と言っていいのかどうか、よくわからないけれど、こういうジャンルの作品は初めてで、最初の作品がこれほど面白いと、また読みたくなってしまう。とにかく、歯切れがよい。すぱっとしていて、淀んだところもなく、あっさりとして、気持ちいいくらいにストレートな作品だ。こういうのを珠玉の短編というのだろう。問題は、作品が始まる前に訳者によって書かれたスタッド・ポーカーの説明だ。なんでポーカーの説明を作品の冒頭に置く必要があるのか、ぜんぜん理解できない。作品の冒頭というのは、とても大事な場所なのではないのでしょうか?ぜひ、この作品は、冒頭の説明を他の場所に移動して、もう一度出版していただきたいものです。それまでは、この最初の説明はすっとばして読み始めることをお勧めします。(読みながら必要を感じたら読めばいいことですから)
佐久間 素子
評価:C
5枚の手札のうち、4枚を公開して行う、スタッド・ポーカー。若きポーカー・プレイヤー、シンシナティ・キッドは、帝王ランシーに挑戦を申し込む。不確定要素が1枚しかないスタッド・ポーカーという方法も過酷だが、ホテルの一室にこもって、どちらかが一文無しになるまでプレイしつづけるという勝負の方法もすごい。ストイックな持久戦の中に、ふと現れる勝負の瞬間が鮮やかだ。あっさりしすぎるほどの描写は、ここ一番にも変わらないが、ギャンブルって意外とそんなものかもしれない。やはり淡々とした筆致のラストシーンは、敗者を描いて優しい。
山田 岳
評価:B
はあ、ほんにヘミングウエイをほうふつとさせるねえ。彼女の実家の農場をたずねるシーンとか、ゲームのシーンとか。でもヘミングウエイなら、これは長編小説のイントロやろね。最後には主人公が勝つ。それまでには、この本のような挫折もある。そうでないと、アメリカ人は納得せんのとちゃう?冒頭のルール紹介は、114ページからのゲーム・シーンの直前によんだ方がよろし。最初によんでも、そこにたどりつくまでにわすれるさかい。
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