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【創元推理文庫】
宮部みゆき
本体 620円
2001/4
ISBN-4488411029
石井 千湖
評価:C
他の作家だったら評価はAかも。とてもとても巧い作家だとどうしても評価は辛くなる。傑作であることに慣れてしまうからだ。どれを読んでもとりあえずハズレはない。たとえば表題作に出てくる悪魔的に可愛い女の子。『白い騎士は歌う』のせつなさ。『マサ、留守番する』のハラショーという犬。特にハラショーには涙腺が緩みっぱなし。自分の無力さをひしひしと感じた出来事があった直後だったのでとてもこたえた。面白かったんだけどなあ。いつもの宮部みゆきなので新鮮味はないのだ。美味しいレストランもずっと通ってると最初に食べたときの感動は薄れてしまうもの。欲望にはキリがなく力がある作家には注文が厳しくなっていく。読者は贅沢。
内山 沙貴
評価:C
鏡に映った蜃気楼をバックにしながら一心不乱にメシを食う若いピエロのように、真実はいつも甘く切ない想像とは田んぼのめだかとアリゾナ海くらい遠くかけ離れている。何かにつけてスカッと決断を下せない、優柔不断な気の弱い人のような物語である。少し設定のおしが足りないのかもしれない。わき目も振らずに必死にメシを口に運ぶピエロの姿は生々しく、強烈な現実なのだが、それでも束の間の幻想は美しいのである。たとえ一瞬で崩れ去ろうとも。
大場 義行
評価:B
事件自体はそんなに魅力的な話じゃない。まあ、昔書いた作品という事で、その辺は許してと作者自身も言っているし。でも、登場人物を巧みに描くのが宮部マジックではなかろうか。それだけで読ませる。特におっさんが抜群に巧い。犬が語り部なのだが、この犬がほんとにおっさんぽくていいのだ。だから、中年のしがない探偵物語としてさえ読むことが出来てしまうのだ。それに魅力的な人物が出るわ出るわ。その出てくる魅力的な人物(犬等動物も含む)たちに触れるだけでも楽しめる。ある動物のエピソードで、心とろかされた為に、ちと涙目になりました。ただ、やっぱり宮部みゆきの文体は、なぜか軽い気がしてならない。
操上 恭子
評価:C+
私は動物ものが好きだ。だけど、動物が出てくればなんでもいいというわけではない。一口に動物ものといっても大きくわけて3つある。まずはリアル系。動物はあくまでも動物で、人間の登場人物のその動物への関わりを描いたもの。私が一番好きなタイプだ。それからファンダジィ系。動物が完全に擬人化されているもの。これはこれで楽しむことができる。そして、この「マサの物語」のような半擬人化系。動物はいちおう動物なのだけれど、人間のように考えたり行動したりする。動物の行動に人間の考えを当てはめる場合もある。こいつが曲者で、作者のその動物に対するセンスに同調できないと、読んでも楽しめない。本書は私にとっては、かなり読みにくい部類だった。話の内容そのものは、さすがは宮部みゆきなのだけれど。
小久保 哲也
評価:B
はっきり言って、ジャーマン・シェパードが飼いたくなる。だからといって、名前に「マサ」と付ける気はないけれど、とにかく家に飼いたくなる。それほど、犬がかわいく思えてしまうのが、すごい。こういう、犬の視点で書かれた作品というのは初めての経験なので、最初はやや身を固くして読み始めたのだけど、それも最初の数ページで作品に没入。あとは、マサと一緒に鼻をくんくんしたり、寝そべったり、近所を散歩したりしているうちに、あれよあれよと読み終わってしまった。犬の好きな人にも、そうでない人にも、お勧めの一冊。問題は、読み終わったときに、実際に犬を飼うかどうか、ということだけだ。
佐久間 素子
評価:B
『模倣犯』すごかったっす。いや、それは単行本班だ。本作も、優しく丁寧な筆致、真摯な姿勢が魅力的な登場人物、提示される謎への興味と、がっちりツボをおさえて、読者を選ばない。とりあえず、冒頭わずか8ページで、即ハートキャッチされるので、お試しあれ。5作の中では、書き下ろしの『マサ、留守番する』が最もよかった。小学校のウサギ殺しという、今なおタイムリーでやりきれない事件を扱っている。饒舌な野良ガラス、飼い殺しにされる鉄工所の犬ハラショウ等、脇役の存在感も見事。宮部みゆきがこんなにも読まれるのは、どんなにみにくい現実を描いても、人間への信頼が残るところにあると思う。それは、こんな初期の短編集から変わってない。
山田 岳
評価:B
元警察犬のマサを主人公にすえてはるのがユニーク。全編マサのモノローグで話がすすむねんけど、刑事コジャックのあの、しわがれ声がきこえてくんねんな。や’さしい文体なのに、し’ぶい作品。犬がなんで漢字を読みはるの?依頼人の出さはった写真をどないして見たん?探偵、加代ちゃんの肩に前足のせて、のぞきこんだん?そんなこまかいツッコミはどうでもよろし。け’ど、じつはマサは、ジャーマン・シェパードの皮をかぶりはった、動物の言葉をはなしはる人間かもしれへんなあ。
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