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女について
【光文社文庫】
佐藤正午
本体 457円
2001/4
ISBN-4334731384
石井 千湖
評価:D
久しぶりに中学の先輩に呼び出されてエンエンと自慢話をきかされた気分。つまり「だからなんなんだ」と言いたくなる。要するにこんな女とヤった(もしくはヤりたかった)という話でヤマもオチもイミも私は見出せなかった。これがほんとの「やおい」なんじゃないのか。『ジャンプ』は出てくる男女の人物造形は気にくわないにせよ、物語はすごく面白かった。でもこの短篇集ときたら何故か女性の職業は不明の者を除くとすべて男性対象のサービス業。ちょっと馴染みだっただけの客に思い出とか言われても困るだろう、きっと。主人公も友人の性病男もおめでたすぎる。梅雨空のように湿気たもやもやをこよなく愛する恋愛体質のかたにはお薦め。
内山 沙貴
評価:B
彼はいつも止まっている。些細なことにも途方に暮れる。そうやって、ゆっくり進む。感情がスローなペースで読者の心に浸透していく。この主人公はシャーレに入った水のように純粋で無垢で磨れていない感性の持ち主だと思う。最初は出口の見えない重たさが読みづらいと思ったが、一つ年下の友人が話の中に出てきたあたりから文章にリズムがでだした。おもしろい作品である。現実にある様々な出来事が著者の目を通すとどんな風に映るのか興味がわいてくる。同じはずの世界を他の人がまったく別のものとして見ていたことに気づかされる、そんな不思議な感覚を味わった。
大場 義行
評価:D
表現が我ながら妙だと思うのだが、この本を一言でいうと、マシュマロ?という感じ。まさしく作者であろう主人公が出会った様々な女性をどう思ったのか、どう感じたのか、それだけを書くというのがこの作品。なんとなく、本当は違うんじゃねえの、嫌ってんじゃねえと嫌らしく読んでしまいました。本来ならばこの手の作品は内側にどっぷりはまって読むというのが正しい姿勢だと思うのだが、どうあがいても入れなかった。個人的にはこれは単なる妄想にしか読めないのだ。甘くて、一気に食べると気分が悪くなる。そんなマシュマロ?的作品。
操上 恭子
評価:D-
ヘテロな恋愛というのは、まあ男がいて女がいる成り立つわけですね。で、その恋愛を語る時には男の視点と女の視点がある。それに小説などの場合は客観的で中立な視点のこともある。佐藤正午の小説の場合は、完全な男の視点だ。それも恋愛の当事者ではなく、少し離れたところから見た、冷静で醒めた男の視線である。いや、小説そのものの語り手は恋愛の当事者であることも多いのだが、その視線は妙に醒めているのである。おかげで、私にはどうしても感情移入することができない。「男ってこんなことを考えるているのか」とか「女に対して幻想を持っているな」とか思ってしまう。男の視点であっても、盛り上がっている当事者の目なら、わかりやすいんだけどな。
小久保 哲也
評価:D
昨年話題になった「ジャンプ」を読む時間がないまま過ごしてしまったので、期待度120%で読み始めたのだが、肩透かし。あまりにもさらっとし過ぎていて、なんだかよくわからないうちに読み終わってしまった。昔、「越乃寒梅」を初めて飲んだときに、飲み口があまりにさらっとしていて、なんだかつまらなかったのを思い出す。読み終わったときに、これが「佐藤正午か!」と叫びたかったのだ。唸りたかったのだ。でも、しかしそれは叶わず、やっぱり「ジャンプ」を読まないと、彼の良さは分からないのかなぁ。。。と、がっくし。
佐久間 素子
評価:D
それぞれに独立した前半三篇は、とっても苦い。長編でも、これらの短編でも、作者の書く主人公たちは、肝心な所で投げやりだったり、冷めていたりして、小難しい。男なんてこんなもんだといわれれば、不勉強でしたというしかないのだが、けっこうヤな奴にみえて、それでも彼らの失った物を思うと、多分に胸が痛む。たとえ、それが自業自得でも、時折は失った物を考えながら彼らは日々を暮らすのだ。後半五篇は、軽い感じの連作で、エッセイかと錯覚してしまうほど。女好きの友人との会話がほのぼのとおかしく、読後感も前半とはまるで異なる。ラストを飾る『卵酒の作り方』にいたっては、情けなくて、ものすごく幸せだ。こういうのも書くのかと、少し驚いた。
山田 岳
評価:C
なんやこの初期の村上春樹みたいな文体は。そのうえ主人公は、辰巳琢朗が伊集院静を演じてはるみたいで、リアリティがないねん。パチンコだ、競輪だ、女だって言わはっても、ちいっとも板についてへん。だいたい、毎日おんなが買えるほど、ギャンブルで勝てるかい!(キレると突然、標準語になるわたし)そやのに第6話あたりになると、著者の魅力がわかってきたんやろか、うすーい毒がまわってきたんやろか、それとも著者がうまくならはったんやろか、おなじ著者のもっとほねのある作品が読みたなってん。『恋売ります』の改題やさかい、もってはるひとは注意しいや。
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