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マンモス/反逆のシルヴァーへア
【早川書房】
スティーヴン・バクスター
本体 2,400円
2001/7
ISBN-4152083581
今井 義男
評価:C
奇跡的に生き残ったマンモスのファミリーが辿る逃避行である。なにからの逃避かといえば滅びの足音であり、滅びをもたらすものは、いわずもがなの我ら人類である。いくら巨大だといっても、マンモスは鼻から高熱の放射能を吐いたりできないので、こすっからい罠や武器には勝てない。かくして一歩、また一歩と追い詰められていく。これはSFと銘打たれているが、動物小説だ。結末に関してはいまだしっくりこない。個体数がここまで減ってしまったら、早晩<そのとき>はやってくるのだ。まして、人間と野生の闘いに、安っぽい善意はそぐわない。ロボとブランカの物語から、子供なりに無常観を味わった身としては、ちょっと生ぬるい気がする。ただし、見ることのできないマンモスの詳しい生態を窺えるのだから、それはそれで価値ある小説だと、キルプークの腐葉土でつまった毛穴にかけて宣言できる。
小園江 和之
評価:B
現代に生き残ったマンモスの視点から描かれた冒険ファンタジー小説、ってことになるんでしょうか。でも生きて歩いているマンモスについての記録は無いはずですから、彼等の日常生活の描写はほとんど創作ってことになるわけで、それだけでも感心するというか呆れるというか。いくら優れた研究書が参考文献として存在していても、ここまで「見てきた」ように書くのは容易なことではありません。まるで『マンモスの暮らしの手帖』のようです(パクってすみません)。ストーリィ自体はそうそう目を剥くほどではないですが、随所にマンモス関連の伝説を折り込んだりしてあり、退屈ではありません。
石井 英和
評価:C
マンモスという魅力的な「失われた生物」の冒険行を、動物自身の視点で語らせた物語。詳細に書き込まれたマンモスの生態に関する描写が素晴らしく、血の騒ぎを禁じえず。一方スト−リ−は、なんだこりゃ?の部分もありだが。また、マンモスたちの名が「シルバ−ヘア」等の英語名の片仮名書きであるあたりや、挿入される彼らの神話や独特の警句の類の漂わせるニュアンスが、映画等で描かれる出来合いの「アメリカ・インディアン」のイメ−ジを連想させるものであるのは、やや残念な気がした。せめてマンモスたちの名を漢字表記にでもすれば、ずいぶん違った印象になったのではないか。また、ことあるごとにマンモスたちの「精神性」が強調されつつ物語が展開してゆくのだが、それもまた人間の勝手な動物の擬人化の結果の妄想に過ぎないのであって、これはいかがなものか。
中川 大一
評価:B
以前、椎名編集長も褒めていたけど、『巨大生物図鑑』(偕成社)という本がある。70種余りの巨大な動物を、一律に実物の1/22.5に縮尺したイラスト集で、かれらの大きさが人間との対比で感得できるすぐれ本だ。私はマンモスのページをじっくり眺め、本書を読み始めた。実証的な科学と自由な想像力との融合。いいねえ。事実と虚構の境界は無論あいまいだが、著者が極北の自然やこの絶滅動物の生態を精査したことがうかがえる。ゾウにはもともと老賢者のイメージがある。それと近縁のマンモスをSFの主人公にもってきたのはうまい。ただ、心じゃなく頭で書いたという印象を持つ。悪くいうと、賢い人が、頑張って調べた事実を過不足なくお話しにまとめました、という感あり。でも結論としては、十分おすすめ!
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