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1974 ジョーカー
【ハヤカワ文庫HM】
ディヴィッド・ピース
本体 900円
2001/7
ISBN-4151726519
石井 千湖
評価:C
映画なら『トレイン・スポッティング』、音楽ならレディオヘッドが好きな私。陰鬱な英国(偏見です、ごめんなさい)を愛好するものとしては期待度大だったのだ。ロックの匂いはするんだけどなあ。おかしい。こういうの好きなはずなのに、変だ、と思いつつなかなかページが進まない。どうも文体が私の体質には合わないらしいのだ。うねりがなくてブツッ、ブツッと切れる感じで読みづらい。無理矢理流れをつくるためにヘッドフォンで音楽を聴きながら読んでなんとか最後までたどり着けた。普段は本を読むときは邪魔になるので無音にしておくのだけれど。この文体が合えば、ひとつひとつのシーンは印象的であまりにも暗い結末が逆に快感になるかも。
大場 義行
評価:E
採点本の中にこの本が入っていた時、小躍りしてしまった。前から気になっていたんだよね。と、思いつつ読んでみると、なんというか、残念ながらEの評価をつけざるを得ないという感じ。なんたる悲劇だろうか。この本の中身では無いが、天国から地獄へという感じ。もともと猟奇的な殺人事件を追いながら、おかしくなっていくらしいぞ、エルロイっぽいぞという噂を嗅ぎつけていたのだが、読んでみればタダのエルロイの亜流。目新しさもなし、文章が早い感じなだけで、物語のスピード感がまるで無し。ここまでゆっくりでいいのか? とにかく期待していただけあって、このがっかり度は例えようが無い。
佐久間 素子
評価:E
どこがいいんだか、理解できなかった。そこはかとなく、自己陶酔を感じる所も好みに合わず。暴力をえがいて、痛快というのも、問題があるのだろうけれど、本書は救いがなさすぎて、問題外。うける暴力も、与える暴力も、矛先が弱い者に向かっているのが醜い。改行の多い、短い文のリズムが、凄惨な暴力に拍車をかけて、読むのもつらい。暴力が進むにつれ、人間としての形も心もどこかにいっちゃって、あとには、孤独すら残らない。こういうのが、ノワールなの? ということは、ひょっとして私、ノワール駄目? エルロイ(未読)も馳星周(未読)もわからないってこと? わからなくっていいやって気もするけれど、本読みとしては、損してるかも。
山田 岳
評価:D
悪夢です。早く覚めてほしいと願いながら、けっして覚めることのない。目をそらすこともできない。540ページの不条理。よくわからない展開も悪夢と思えば、いたしかたない。ヨークシャー・ポストの記者エディーは、父親が亡くなったばかりなのに仕事に就かなければならない。すっきりしない気分のまま少女失踪事件を担当。これが猟奇殺人事件となるのだが、「親切」な警官ふたりが、エディーの骨を折るのとひきかえに遺体の写真を提供してくれたりする。これは単なるはじまりで、天中殺、大殺界、十三日の金曜日がまとめてやってきたかのように、厄災が彼のうえにふりかかっていく。ちょっと気をつけていれば、酒を飲んでいなければ、やけにさえならなければ、避けられたトラブルも少なくなくて、読んでいて腹立たしくもなる。事件は、過去のふたつの少女失踪事件とむすびついて、ヨークシャーの政財界をまきこんだ一大スキャンダルに発展する。の、だが、エディーは立ち直ることができないまま、みすみすワナにはめられていく。景気のいいイギリスでは、余裕をもって、ノワール(暗黒)小説をたのしむこともできようが、今の日本では、気が滅入ってしまい、ちょっと、いや、かなり、つらい。
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