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密告
【講談社文庫 】
真保裕一
本体 819円
2001/7
ISBN-4062731991
石井 千湖
評価:C
射撃に関する蘊蓄や警察の内部の描写はさすがにリアルで読み応えがあった。ただ、主人公の萱野がなぜ美菜子を好きになるのかさっぱりわからん。どう読んでも美菜子はちっとも魅力的な女には思えない。容姿とかぜんぜんイメージできないし、「運命の女」のわりには存在感がない。自分のことを好きな男に夫の尾行させるのは悪趣味だ。萱野のことを慕う幸恵にもとうてい好感がもてない。誰かを好きになるのは自分のエゴを他人におしつけることになるのは重々承知の上。それでも幸恵のような女が「一途」で「健気」な女として描かれるのはイヤだ。ラストシーンもくさい。恋愛抜きだったら面白かったのに。読むのを楽しみにしていただけに残念。
大場 義行
評価:C
警察だけでなく、この主人公の辛い立場は、個人的に充分理解する事ができたりして、異様に共感できた。密告したワケでもないのに、白い眼で見られたり、英雄視されたり。ただ、やっぱり気になるのは、主人公が思いを寄せる女性。なんかこの女性が厭な感じなんだよなあ。どうしても出てくるたびにむかついてしまったり、なんでこんな女性の為に、熱き主人公は戦うのだなどとも思った事もしばしば。正義や自分の誇りの為でなく、独りの女性の為に頑張るという主人公も確かにアリだと思ったが、やっぱりこの核になるはずの女性がムカつくため、ちょっと物語にはいりこめなかった。
小久保 哲也
評価:B
これは、真保裕一にしか書けなかっただろうと思うような作品。身に覚えの無い密告の疑いをかけられた主人公が、もがき苦しんでいくうちに、その裏に潜む暗闇を引きずり出して行くというストーリー。だけど普通ここまでがんばったりしないよなぁ、と読んだ後で冷静になって考えるとそう思うのだけど、そこはやっぱり真保裕一。違和感の無いリアリティと、幾重にも重ねられたプロットの渦に巻き込まれて、気が付くと600ページ弱を一気読み。ここまでシブい題材をネタに評価Bは、さすが。
佐久間 素子
評価:D
「小役人」シリーズとはうまくなづけたもんだ。よくいえば等身大、悪くいえば地味な主人公・萱野が、上司を密告したという濡れ衣をはらすため、ねばり強く(しつこく)、警察組織に探りをいれるというストーリー。容疑が密告だけに、しんねりむっつりした印象は避けられないにしても、古くさいのがいただけない。ヒロインが二人そろって、2時間ドラマ的に古いのが致命的。そんなやつおれへんわーの声が聞こえるってば。ファムファタルと、若くて一途な女の子という組み合わせも、つきすぎで嘘くさい。恋愛を絡めずに、サスペンス一本で勝負してほしかった。それにしても、警察組織の腐敗をリアルに感じるっていうご時世にはうんざりなのである。
山田 岳
評価:D
今月は「昔の女が忘れられへん」日米の<あかんたれ>競演です(もうひとつは「ハートウッド」)。ストーリー展開の巧みさ、警察がらみの事件という話題性ではピカイチ。け’ど、主人公の心情があきまへん。「彼が何故美奈子に入れあげ、幸恵に振り向こうとしないのか、その男心の微妙なありようをぜひ読みとっていただきたい」と解説の香山二三郎はんは言うてはります。け’ど、あかん。指一本ふれたことない女に入れあげるて、評者には信じられへん。一方で、これだけ主人公を慕ってはんのにソデにされる幸恵はんは顔が不自由やのん?ラストの言葉「いつかは美奈子が心を開き、私を振り向いてくれる時も来るだろう」に、「来(き)いひん、きいひん」とツッコミをいれてまいました。
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