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└2001年5月
(上)
(下)
ZERO
【幻冬舎】
麻生幾
本体 1,800円/1,900円
2001/8
ISBN-4344001060
ISBN-4344001079
今井 義男
評価:C
御都合主義だといってしまえばそれまでだが、よくもこんな難関を次々と潜り抜けられたものだ。共産圏の国家を語る上で、過剰な統制と杜撰な管理は避けて通れない。主人公を窮地に追いやるのも、そこから脱出させるのも、まさにその相反する面のなせる業なのだから、中国の存在なくしてこの作品は生まれなかった。国粋主義者の中国人がこれを読んだらさぞ気分を害することだろうけれど。でも、そんな必要があったのだろうか。スケールを広げすぎて、日本の警察機構の知られざる体質とか、陰湿な怖さとかが拡散してしまったとしたら、この作品が真に<公安>を描ききったとはいえないのではないか。スパイ天国と称される日本が、諜報活動の最先端から程遠いのは周知の事実なのに、中国を軽んじている場合ではないだろう。身びいきも度を越すと滑稽だ。ずっと小骨が喉に引っかかったような、ある不自然な<小道具>の使い道が判明したとき、ああ、このためだったのかとちょっとあきれた。それにしても、東西の冷戦終わりを告げたとてエスピオナージュの種は尽きまじ……である。
石井 英和
評価:E
失礼ながら著者の文章、稚拙に過ぎるのではないか。何を言いたいのかさっぱり分からない表現が数多く見受けられ(「顔が膨脹し、黒くくすんでいるかのような気分」「わざとらしく、ブランコと滑り台がひっそりとしつらえられていた」「滴と滴の間に、またほんの一瞬、何度か」等々)読むに耐えない。また、構成というものをどう考えているのか、各エピソ−ドや資料群をただベッタリとメリハリなく書き連ねてゆく作風も問題。さらに、国家規模の事業に、ちょっと考えれば分かるようなことを平気で「誰も考えつかなかった重大問題」として登場させる(下巻208ペ−ジ)等、スト−リ−運びにも大いに問題あり。登場人物の行動にも不自然な部分が多く、その性格設定も妙だ。そんな物語が延々と活字2段組で上下二巻。論外の作と思う。
唐木 幸子
評価:C
書評採点をさあ送ろうと言う時に、アメリカのテロが起こって小説よりも映画よりも物凄い場面を見てしまった。本書を読んでいたときは『ZERO』の行動マニュアルはすごいなあ、と感心していたのだが、現実の危機管理はこんなことでは足りないぞ、全然。というわけで急に本書の凄みが薄れてしまったのは否めない。それはともかく、似たような登場人物や組織が入り乱れるこのストーリーの全てを把握して読みきれる人って一体、どのくらいいるんだろう。私には相当、困難だった。興味を持続しつつ読むとしたら、峰岸に視点を絞るしかあるまい。峰岸になりきって復讐に燃えて中国にまで渡れれば(下巻まで辿り着ければ)波に乗れる。ところで、また細かいことを言うが、尾行シーン(上巻256頁)で、改札口をオレンジカードで定期券のように通過した、と書いてあるが、切符を買わないで通れるのはオレンジじゃなくてイオカードである。著者も編集者もJRなんか乗らないんだろうか。壮大なリアリティーがちょっとしたことで瞬間に色褪せるよ。
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