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汚名
【文春文庫】
ヴィンセント・ザンドリ
本体 743円
2001/8
ISBN-4167527812
内山 沙貴
評価:A
彼は鎖に繋がれた囚人、それでも彼の身はどこまでも自由。遠くから人の流れを眺め、石を蹴りながら土を踏んで歩き、どこまでも続くロードウェイをひとりで行く、本物の自由への切符を求めて。物語には事件に巻き込まれた主人公の今と、主人公が昔遭遇した刑務所での暴動が描かれている。そのどちらもよく書けているのだが回想の内容が直接本編に関係がないのが少し気になる。もう少し回想を少なくするか、それともまとめてしまってもっと長くするか、よく書けている分この意味消失ぎみなプロットが残念である。物語の締めは控え目に言ってもくど過ぎで、もっとあっさり終わらせてほしかったなと思う。が、この小説の人と柄がジワッと滲み出てくるような感覚、自分が物語の一部に溶け込んだような物語との一体感がこの小説にはあり、それらの感覚は麻酔のように病みつきにさせるものがあった。
大場 義行
評価:C
汚名を着せられた男が独り激しく奮戦するという、ある種良くある話。ちょっと変えてある点は主人公が刑務所の所長という事(普通は下っ端)、趣味がドラムという事(よくわからん)、あだ名がキーパーである事(ちょっとかっこいい)、とんでもない過去がある事(これは凄い!)くらいかな。確かに凄まじい過去の事件と、現在の汚名を晴らす為の戦いがリンクしていて面白かったが、最後までくると、結局よくあるお話だったかなと、ちょっぴり冷静になってしまった。過去パートが良かっただけに、残念。
山田 岳
評価:A
囚人が脱走したというのに、主人公‘キーパー’・マルコーニ刑務所長のやる気のなさがいい。やる気のなさを読ませてしまう著者の力量もたいしたもの。50ページをすぎたあたりで、所長のやる気のなさは妻を亡くしたことに原因があるとわかってくる。120ページすぎで、キーパーは脱走を手助けした濡れ衣を着せられて、ブタ箱に放り込まれてしまう。保釈されたものの、201ページでは法律をやぶって州の外に出てしまう。やれやれ、アメリカでは、刑務所長までもが「身の潔白を証明するためには法律を破ってもよい」と、かたくなに信じているようだ。文中にも、「法なんか知ったことか、正義は正義なんだ」なんて言葉が出てくる。ページ数のわりに話の展開がおそいのは、キーパーのこころにフラッシュバックしてくる、71年のアッティカ刑務所での大暴動のシーンが断片的に次々と挿入されてくるため。刑務官が逆にとらえられ、捕虜として虐待されたこの事件の描写が、物語の奥行きを深めている。
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