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片思いの発見
【新潮社】
小谷野敦
本体 1,300円
2001/9
ISBN-4104492019
石井 英和
評価:A
冒頭に、著者が書いた論文が女性たちから意味不明の反発を買うエピソ−ドが出てくる。結局、「年長のフェミニズム学者」からその原因を、論文が、「片思い」に関して理論構築して来なかったフェミニズムの「痛いところを突いてしまった」からなのだ、と知らされる・・・「ちょっとそれ、言わないでいてくれるっ!」か。「知の現場」も大変な所ですなと苦笑したのだが、その笑いは結局、全巻読み終えるまで続く事になった。著者が語る、文学と恋愛の関わり合いに関する細かい検証と、我々が生きる「現世」との距離の空き具合に妙なユ−モアを感じてしまったからだ。所詮、「学問の最前線では」でしょ?日々、垂れ流されてゆく人々の意識を分類し、分析する。その作業は、帯に書かれている通り「知的興奮」をもたらし、実際、大変面白く読んだのだけれど。
今井 義男
評価:E
いうまでもないが世界は文学で成り立っているのではない。しかるに文学研究とは文字で記された創作物から世界を思索するものであるらしい。浅学の身からすればおそろしく面妖な作業であり、表題にはいささか疑問もあるがそれはさておき、問題は中身である。ありていにいえば、難解のひとこと。おびただしい引用には否定肯定の裏付けが一切なされておらず、こちらとしては「ふーん、そういうものなのか」と頁を繰るしかない。大体いまどき漱石や川端を俎上に上げる意味がわからない。それほど世間で読まれているとも思えないし。たしか『バカのための読書術』では《文学など研究する必要はない》という一節があったが、私の記憶違いかな。筆を暴走させる癖は健在なようで、伝聞で仕入れたイヌイットに関する非礼な記述に開いた口が塞がらない。
阪本 直子
評価:C
タイトルはちょっと看板に偽りありだな。ここまで言い切るほど、片思いの話って出てこないもん。もちろん、著者が言うように片思いってものが文学の中で軽視されていたからこその実例の少なさなんでしょうけども。「何、片思いの発見? そりゃさぞ面白かろう」と期待した分だけ少々肩透かしでした。
で、実際の感想はというと、面白くはあるんだけども……何ていうかねえ。著者は博士論文を読んだ女性達から「男の視点」「マッチョ」とか批判されて、でも本人は何故そういわれたのかよく判らなかったそうなんですが、私もやっぱり思いましたよ。男、なんだよなあ、この人……。差別者だっていうんじゃないよ。でも、幻想の愛にとらわれる女・とらわれない男、って簡単に断言するあたりとか、ストーカーという語に対する認識とかね。細かいことばっかりなんだけど、山と積もったときの「男らしさ」加減は、ちょっと気持ちが萎えちゃいますなあ。
中川 大一
評価:C
うまいぞ、そして、ずるいぞ、新潮社。理由その1、タイトル。「片思い」という語は同じ著者のベストセラー『もてない男』を自然と思い起こさせる。「続編か!」と高まる期待。だが本書には片思いについての考察は確かに出てくるが、書名にするほどのメインテーマとは思えない。理由その2、編成。本書は200頁弱の本だが、そのうち150頁は「恋、倫理、文学」という一遍が占めている。この文章、もともと「三田文学」に連載された論文であって、「もてない」のノリと比するとえらく読みづらい。しかし、この硬い論考の前後に柔らかい短めのエッセイを2、3本ずつ配することで、立ち読み程度では論文調の文章が読者の目に触れないようになっている。ともかく、『もてない男』とは全く別の心構えでのぞみましょう。
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