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神は銃弾
【文春文庫】
ボストン・テラン
本体 829円
2001/9
ISBN-4167527855
大場 義行
評価:AAA
カルト教団にさらわれた娘を取り戻すため、カルトから抜け出した女と真面目一徹の刑事が奮闘するという話。というだけではありがちっぽいかもしれないが、この本だけは全く別もの。文体も個人的につぼだし、主人公であるケイス&ボブの闘魂もとにかくつぼ。二人の奮戦ぶりはほんと凄まじかった。いままでに無い闘魂と言ってもいい。しかしそれにもまして凄いのが、教祖であるサイラスの悪のカリスマっぷり。台詞や行動は、なにもかもが桁外れで、今までの悪役を簡単に超えたという感じすらあった。確かにエグイので、やりすぎという声も聞こえてくるようだけれども、この本のパワーは半端じゃない。最近はやりのノワールものの中ではダントツの面白さだと思う。
操上 恭子
評価:B
この作品をノワールとする向きもあるようだが、私には冒険小説として読めた。舞台設定、人物造形、ストーリー、テーマ、どれをとっても申し分ない。充分に傑作の条件をそなえているはずだ。現に高い評価を受けている。それなのに、この読みにくさは何だろう。一つには強い文学臭だ。それがこの作者の特徴だということだが、やはりかなり抵抗がある。そしてもう一つは、これは最近の傾向なのだろうけれど、感情移入がしにくい造りになっているということ。具体的には、主人公が共感しにくいコンサバオヤジであること、ヒロインはとても魅力的なのだけれど今一つ何を考えているのかわからないこと、様々な登場人物・場面の断片の寄せ集めでモザイクのように全体像があらわれる仕掛けになっていることなどだ。せっかくこんなに面白いのに、読んでいてどうしても楽しむことができない、という不満が残った。
佐久間 素子
評価:B
カルト教団に娘を誘拐された警官ボブが、元メンバーのケイスを相棒に追跡するという、シンプルなストーリーなのだが、ストーリーをおさえたところで、本書の雰囲気が伝えられるわけではない。想像以上にヘビーな小説。覚悟せよ。誰も都合よく救われたりしない。情けも容赦もない。徹底的に荒らされて、泣いて苦しんで、体も心も傷ついて、それでも走る。ひりひりするほど痛いのは、ボブの苦しみが、教団に与えられたものばかりではないからだ。やむをえず自らとった行動にも苦しむボブの姿にこそ、リアルを感じる。そして、それを見守るケイスの優しさとあきらめに、怒りと哀しみがわきおこる。読了後、ぐったり疲れた。読むにはエネルギーが必要である。
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