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老人力
【ちくま文庫】
赤瀬川源平
本体 680円
2001/9
ISBN-4480036717
石井 千湖
評価:A
飄々とした人間になりたいと常々思っているのだがなかなかままならない。まず「なりたい」と言っている時点で駄目なのだが。赤瀬川原平がうらやましい。老人力とはぼーっと生きていても達せない境地ではないか。そもそも「老い」を肯定的にとらえる発想というのが常人にはなかなかでてこない。赤瀬川原平は超芸術トマソンを見てもわかるとおり、自由自在の視点を持っている。千円札を模写するのも、路上の何気ないものをアートとしてとらえるのも、ありきたりの方向からものごとを見ないからできることだ。だからこの本を他の老人エッセイと一緒にしてはいけない。枯れたふりしてけっこう過激なことも言っているし、挿みこまれた写真とコメントも必見。特に「デジタルで流れる優雅な気持」という写真が私は好きだ。
大場 義行
評価:B
凄まじい力技。惚けと言わずに「老人力」がついたという、その事だけでよくこの本を書いたものだ。これを力業といわずしてなんと言えばいいのか。まま強引過ぎる所や、また同じ事書いてるよ、なんていうのも、やっぱり「老人力」という言葉の前には無力なんだろうな。でも面白い事には間違いなく、電車の中で笑いを堪えながら、必死で読むハメになるでしょう。実際にホームの人から変な目でみられたし。ほんと赤瀬川原平は面白い。この人はいつもいつも新しいマイナーな遊びを、よくもまあいつも考えつくモノだと感心してしまうばかりである。
操上 恭子
評価:C
「老人力」という言葉を赤瀬川原平が最初に提唱したのは知っていたけれど、なるほどこういう経緯があったのね。実にうまく力が抜けていて、いい発想だよね「老人力」って。とは思う。だけど、本書の始めの方は妙に力が入ってしまっていて、いつもの赤瀬川エッセイの軽快な感じがない。妙に無理矢理な感じがしたり、言っていることが空回りしたり。どうも「老人力」を世に送りだそうと力んで、気張ってしまっているようだ。途中から、うまく力が抜けていい感じになってくる。「老人力」「老人力」と言わない方が、「老人力」らしくなっていくって変な感じ。章ごとに掲載されている路上観察学会の写真と、それにつけられている一言コメントがとてもいい。
小久保 哲也
評価:C
一時期評判になった作品で、ついつい読みそびれていたのだけど、「老人力」。いいですねぇ。この言葉は、実にPositiveで気持ち良い。だけど、著者自身が本文で反省されているように、どうにも理屈っぽい文章が多い。というか、理屈の通った事柄を説明しているなら、理屈っぽくてもいいんだけど、もともと「老人力」に理屈なんてないんである。笑いながら「老人力が付いてきてね」と言うのが気持ち良いのだ。しかし、本の帯に書かれている「ますますパワーダウン。」というのは、笑えました。
佐久間 素子
評価:D
何といっても流行語大賞。「老人力」という言葉自体は、新鮮でキャッチーでおもしろいなって思ってた。帯の「ますますパワーダウン。」も、かなりポイントが高い。どうでもいいことを、ひたすら真面目に考察するという姿勢も好きだ。で、何でDかっていうと、本体が全然おもしろくなかったのだ、これが。トマソンのときも路上観察学会のときも似たような思いを抱いたっけ。結局、半分くらい(単行本にして1冊目)で、読むのをやめた。若気のいたりということで許して下さい。挿し絵代わりの写真は楽しかった、念のため。
山田 岳
評価:C
同時多発テロからアフガン爆撃へとつづく現在、この本が出ることはめっちゃ意味のあることと思いますのんや。一連の事件報道で燃え尽きて、がっくりと老人力におそわれる記者・特派員がきっと、ぎょうさん出てきはります。かく言う評者も、阪神大震災と地下鉄サリン事件の両方の報道に従事して以来、急激に老人力が増して、あわてふためいてますねん。そんな人らにこの本は「ええねん、ええねん」と笑いかけてくれる、ありがたーい聖典でおま。おまけで路上観察学会の成果(写真)もついてます’。そのキャプションが秀逸。平凡な風景を「ああ、こないにしておもしろがってはんのや」と、わかります。ということは、キャプションがなかったら、なんやの?という写真(笑)。単行本2冊分が文庫で1冊とお買い得ですけ’ど、続編のところに入るとだんだん飽きがきますねん(笑)。単行本同様、1冊ずつ、別々に読んだ方が両方とも楽しめたんと違ゃうかな。ついでに。マスコミとかのタテマエ言葉に「老人力」がつかわれると、本来のニュアンスとかユーモアがうしなわれるってのは卓見。コンサートとかのチケットをなくすのは、評者は20代からだから、老人力には入れてほしくないな(笑)。えっと、スペースシャトルに乗った高齢の米上院議員に、どこかの新聞記者が老人力を質問したってのは、どのページやったかいな?
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