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鉄鼠の檻
【講談社文庫 】
京極夏彦
本体 1295円
2001/9
ISBN-4062732475
石井 千湖
評価:A
課題図書の包みを開けたときにびっくりした。なんか文庫とは思えない異様な厚さ。電車じゃ読めない。見かけもすごいのだが中身もすごい。仏教を元ネタにここまで面白い話が作れるなんて。とても不思議で想像力をかきたてられる「十牛図」や禅の考案が物語のなかでうまく使われている。キリスト教より仏教のほうが馴染みがあるせいかもしれないが、エーコの『薔薇の名前』よりも蘊蓄がわかりやすい。寺院という異界、不可思議な見立て殺人、前代未聞の動機とミステリーとしての読みごたえもじゅうぶん。ものすごくとんでもない本だけど私の京極夏彦ベスト1はこれだ。
大場 義行
評価:E
ぶあつ。なにこれ。これは新書のままでいいのではないだろうか。だいたいにして、電車の中で持って読む事が不可能というのはどういうつもりなのだろうか。まあ、そういう怒りはおいておいて、個人的には京極夏彦は蘊蓄を楽しむ本として見ている。今回は禅関係の蘊蓄満載で、しかも新書にはない濃い蘊蓄解説までついているのでひじょうにお得。禅の始まり、禅師の話、公案、「十牛図」までついている。まあ、他にいい点というのはいつものように雰囲気が良いと言うところ。これは禅寺=檻という雰囲気がまたなにか横溝正史の映画のようでいい。とこれくらいだろうか。ほんとうに申しわけないのだが、この辺り以外に京極夏彦は読むべきものは無いと思っている(「魍魎の匣」は別)。
小久保 哲也
評価:A
誰にも知られることのない山奥の禅寺で巻き起こる連続殺人事件。読み終わったあと、しばらくは舞台となった昭和初期から気持ちが戻ってこれない。私は以前からこの京極堂シリーズはミステリーではないと思っている。このシリーズは、謎があって、それが解決されることが問題ではなく、事件の全体を伝えようとしている作品なのだ。事件そのものに読者を引きずり込もうとしている、そうした作品なのだ。だから、これほどまでに作品が、読み手の気持ちに影響を及ぼすのだろうと思う。この作品は、そう 『---- 檻だ。そう感じた。』
佐久間 素子
評価:A
私は京極堂シリーズの熱心な読者なので、今更という感じなのだが、それでも呆れるこのボリューム。この採点文を書くために、ばらばらめくっていたのだが、結局ひきこまれて丁寧に再読してしまった。そんな自分にも呆れる。それだけ面白いってことだ。独特の雰囲気、クセも愛嬌もある登場人物たち、妖怪というモチーフ、謎のとっちらかり具合のものすごさ、ありえない真相とおさまるはずのない事件に収集をつけてしまう拝み屋・京極堂の手腕、なぜかさわやかな読後感、どれをとっても魅力たっぷりなのである。このシリーズは毎回、途中で泣きそうになるくらい怖いのだが、本作のオカルト色は薄い。禅寺が舞台とあって、蘊蓄がいつもに増して難解だが、シリーズ中最もスマートともいえる構造を堪能するためにも、読み飛ばさずがんばってほしい。もちろん、本作だけでも楽しめるが、どうせ読むなら腹をくくって、シリーズのはじめから挑戦することをおすすめする。はまるよ。
山田 岳
評価:A
編集部から届いた包みをあけた瞬間、ぎゃあああ〜と、悲鳴が。事件か?否、評者の口から発せられた<叫び>であった。なんやのん? この分厚さは! ふつうの文庫本4冊分はあるやん! これをたった1ヶ月で読めってか? 評者の右眼球がピクピクとケイレンをおこす。その日は見なかったことにして済ませる。次の日も見ない。翌々日、恐る恐るページをめくる。毎日少しずつ読めば、ひょっとしたら〆切までに読めるかもしれへん、などと思う。初日、2日目50ページずつ、3日目100ページ、4日目200ページと、日を追うごとに読む量は増え、ついには300ページを突破する日も。1ページあたりの字数が少ないのと違ゃう? などと不遜なことを考えながら約1週間で読破したのであった。戦後まもない箱根の山奥で「発見」された謎の寺。幽霊のように現れる振袖姿の少女。彼女が口ずさむ呪文のような唄。そして次々と起こる殺人事件。著者は横溝正史の伝統を受け継いではります。けど、<名探偵>は古本屋の京極堂と迷(惑)探偵の榎木津に分裂してはる。この2人が陽と陰にわかれて登場し、物語をかきまわす。最後は2人がそろって<解決>へ。冒頭にいきなり太平記の原文が出てきたり、禅宗の系統やら、宗派による<悟り>方のちがいの説明があって、興味のない人は、そこでつまずいてしまうかも。評者にはとてもおもしろく<勉強>できたけど。
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