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>> Amazon.co.jp
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オロロ畑でつかまえて
【集英社文庫】
荻原浩
本体 457円
2001/10
ISBN-4087473732
内山 沙貴
評価:C
ほのぼのした座談会の中にドーンと鉄槌が下された。網戸は破られ、たたみは荒らされ、人々の間には怒号が走り、一座は騒然となって一人一人が別のことを始める。そんな、パニックがテンションを下げないままお話は暴走する。多分、私の読み方の拙さからくるのだろうが、全体を通して読むとそれほどの勢いもなく、たらたら徐行する電車のように話は続くのだが、パラパラとめくった1ページ、適当に開いたページから飛び込んできた文章が、話の流れには関係なくめちゃくちゃでおもしろい。結局最後まで怒号は飛び交ったまま終わる。なかなかの暴走ぶりであった。
大場 義行
評価:C
軽すぎやしませんか。酒を飲むと裸になるヤツ、パンキッシュなデザイナー、怪しげな大阪弁を繰り出す広告代理店社長。オロロ豆、ヘラチョンペ、ウッシー、ゴンベ鳥。みーんな軽すぎませんかね。ユーモア小説だからそんな事いうなと言われそうだけれど。といいながら、確かに中盤村おこしにかける村人の熱い思いと広告代理店の裏話にひっぱられて、オモシロイオモシロイとがむしゃらに読んだけれども、ラストがやはり軽すぎて、というか昔の愉快なドラマの最終回のようで、目が覚めました。ちょっとこの存在の耐えられない軽さが嫌。気軽に楽しむという点ではいいのだろうけど。
操上 恭子
評価:B
まあ、一種のおとぎ話なんだけど、寓話性はない。というか、寓話としては読みたくない。ど田舎を笑い、村おこしを笑い、広告業界を笑い飛ばしているんだけど、笑い者にはしていないところが、いい。主人公はふた組。日本の秘境で「村おこし」を企てる「青年」たちと、広告業界の片隅になんとか生息しているオヤジたち。この対極に位置する二者が出会った時に生まれるのは……ドタバタ大喜劇だ。随所に爆笑シーンがちりばめられている。まあ、少し悪ノリしすぎの気はあるが。大笑いしながらも、読んでいてなんとなく物悲しいのはなぜだろう。秘境は秘境のままに残しておいてほしいと思うのは、やはり都会に生まれ育った人間のエゴなのだろうか。エンディングは、少々いそぎ過ぎた気がした。何もかもを、強引に無理矢理まとめてしまった感じ。もう少しページをさいて、じっくり書き込んでもよかったのではないか。
小久保 哲也
評価:B
読み終わった瞬間「あー面白かった」と言うのは、なかなかに久しぶり。もう、単純に読んで楽しめる作品だ。日本の秘境・牛穴村の村おこしの一大顛末記、というだけで、なにやらわくわくする。アクのある作品や、毒のある小説ばかり読んでいるあなた。たまには、こういうスカっと爽やか、痛快ユーモア作品を手に取ってみてはいかが?
佐久間 素子
評価:C
小説すばる新人賞受賞の痛快ユーモア小説というふれこみ。けっこうおもしろかったけれど、痛快という感じではないな。戯画化した人物がどたばたしたあげく到達した意外な高みにカタルシス、というスタイルに関していえば、私が笑いたいのは「戯画化」以上に「どたばた」部分なのだ。「戯画化」にしても、村おこしをたくらむ青年団を笑えないのは痛かった。ユニバーサル広告社の面々はバカだなあと笑って愛せるのになあ。彼らの物語だという続編は好きになれるかも。本作の受賞にあたって、井上ひさし氏が絶賛したという。なるほどー。数を読んでいるわけではないので、大きなことはいえないが、たしかに共通点はあるような。
山田 岳
評価:B
井上ひさしの『吉里吉里人』を思いだしたなや。評者は学生生活を仙台ですごしたべ。だからや『吉里吉里人』もや、この本もや、身近に感じるんだっちゃ。「牛穴村は、奥羽山脈の一角、日本の最後の秘境といわれる大牛山(略)の山麓に、サルノコシカケのようにはりついた寒村である」このオロロ豆以外、とりたてて何もねえ村の青年会がや、東京のあやしい広告代理店さ力借りて、とんでもねえ村おこしさしようってのがや、この本のドタバタの始まりなんだっちゃ。ネス湖のネッシーさ真似て、恐竜のウッシーさ牛穴湖にでっちあげるなんて、とんでもねえべ? 評者はや、うかつにもバスの中さこの本読んでいてや、何回も吹きだしてしまったんだっちゃ。だどもな、各地で町おこし村おこしに苦労している人はや、まんず、涙なしには読めねえべ。「クライアント」「プロダクション」「エージェンシー」等々、目次読んでプロットさわかる小説も珍しいっちゃあ。各章のはじめにはや、これら業界用語の解説もついているっちゃ。ウッシーの正体がばれてからや、マスコミの袋叩きさあってや、何も残らねえのがふつうだべ?だどもな、著者はや、心温まる(笑)エンディングを用意しているんだっちゃ。だからや、<B>におまけしとくっちゃ。
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