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恋を数えて
【角川文庫】
佐藤正午
本体 419円
2001/11
ISBN-4043593023
大場 義行
評価:C
最後の一文の良さ。これは凄い。来年30になる自分は思わずハッとしました。詩など所々に入れてちとクサイとか、これは太宰でしょうかという文体、この辺りが嫌で嫌でしかたがないのだけれども、この最後の一文はいいなあ。全部帳消しにするくらいの力が、自分だけかもしれないけれどもあったと思う。まあ、最後の一文で評価を高くするわけにもいかないので、Cとさせて戴きました。スナック・バーのホステスで生活し続ける秋子がダメ男とわかっていながらも、くっついたり離れたり。こう書くとしょうもない話のようだが、どうしても、最後の一文と、「うそを数えて ほんまどす」「恋をかぞえて……(秘密)」この数え歌が今でもたまに頭をぐるぐる回ります。
小久保 哲也
評価:A
「それが母の遺言でした」。出だしのこの文章で、簡単にノックアウトされた。この文体に痺れてしまった。映画のシーンにかぶさる主人公のナレーション。そんなイメージが一瞬にして頭に浮かび、あとは、ひたすら頭の中に広がる画面と目から入ってくるナレーションで、時間を忘れた。よくもこんな文章が書ける。素直にすごいと感激した。彼の2000年のベストセラー『ジャンプ』を未だ読んでいないことを、真剣に後悔している最近である。
佐久間 素子
評価:D
「幸せになりたい!」気持ちの「幸せ」には、他人との比較を前提とした浅ましさがある気がして、口に出すのに躊躇する。他人をうらやむことのない精神に、幸せという概念は必要ないとも思う。そんな私でも、ヒロイン秋子の幸せに対する無頓着ぶりにはちょっと違和感がある。どうもうさんくさいんだよね。そして、女おんなした一人称のせいか、どんなにドライな感情をえがいても湿度たっぷりなのが気に障る。薄幸のヒロインといえば、4コマ漫画『自虐の詩』(←超名作)の幸江さんにつきるが、彼女が到達する「幸や不幸はもういい」という境地を、秋子は理解するだろうか。寂しさには鈍感な方が楽だけれど、そこからはどこにも進めないって。
山田 岳
評価:D
語り口のうまさは<B>評価。でも、あかんねん。ヒロインは、どうみても男のつくったしろもの。あるいは、小説の舞台となった20年前ならいたかもしれへん。け’ど、今はリアリティがないねん。「賭け事をする男とだけは一緒になるな」母の遺言にそむいてるつもりはないねんけど、賭け事をする男ばかり好きになる秋子。はじめはバクチ好きで甲斐性のない父親を持ったがゆえの、ファザコン克服物語かと思うたんですけど、違ごた。物語は読者をどこにも連れて行ってくれまへん。港のある地方都市の中をぐるぐる回っているばかり。じぶんの夢が何かもわからず、都会に出てみようかと思うこともなく、お祭りとかで<爆発する>こともない「まったいらな」日常。日常にあきあきしている女性読者の興味をひくような魅力は、なーんもありまへん。け’ど、片岡義男のファンにだけは、うけるかもしれへんなあ。
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