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曇りなき正義
【ハヤカワ文庫】
ジョージ・ペレケーノス
本体 940円
2001/11
ISBN-4151706577
内山 沙貴
評価:B
まだ好きなのに、どうしても別れなくてはならない恋人を、引き止められないと諦めた瞬間の、あの胸の当たりを締めつけ引き千切るような物悲しさに似ていた。どうしてももっとよい結果に導くことができた気がしてならない。でももうどうしようもなく遅い…。話は初め、2つの話に別れている。片方は本題でもう一方は後々絡んでくる伏線だとわかるのだが、中盤かなり進むまで全く接点が出てこないから、それぞれ別の話を読んでいるような気がした。そこだけが少し難点だ。しかし物語は一貫して、優しい眼差しに包まれた、哀愁の中を漂う、暖かいハードボイルドであり、読み終えたときに少しだけ、ちくりと胸の痛みを感じた。
大場 義行
評価:B
ダメな小悪党親子コンビなんて出てきたり、そいつらの事をバカにしつづける悪党が出てきたりと、軽い感じがちょっとする。ところが、最初から最後まで、人種差別問題が丹念に、というかここまでくると執念のように編み込まれていた。これがまた強烈で、主人公のデレク(黒人)とのちにコンビを組むクイン(白人)、その彼女たち、テーマである殺された警官と殺した警官。主人公クラスはすべて黒人と白人という組み合わせ。この為かどうしても頭に残る物語だった。ベースが耳に残るというか。こういうやり方は卑怯な気もするのだけれど。まあ、細部は軽やかで、ベースが重いという不思議な物語だった。
操上 恭子
評価:B+
ハードボイルドや探偵小説はシリーズ物が好きだ。主人公である探偵役が様々な状況や事件に対応できるしっかりした人物造形になっていることが確実だからだ。もちろん最初からシリーズとして書かれるとは限らないわけだが、主人公や舞台設定にかなり魅力がなければシリーズになどなり得ないだろう。本書もそんなシリーズ物の第1作だ。探偵は黒人の中年独身男。長年この街の正義に尽くしてきた主人公ストレンジはそれなりにクセがあって、特に斬新な所はないけれどまあ読者として安心できる探偵役だ。それに準主役の白人の元警官クイン。前半はただの乱暴者に見えるのだが、これが後半になってなかなかいい味を出していて、彼の成長物語にもなっているようだ。舞台となるワシントンDCは言わずと知れたアメリカの首都だが、東京と違って首都しかない小さな街だ。あるのはホワイトハウスと連邦議会、各省庁と博物館だけで、住人はすべて公務員というイメージがある。そんな街の人々の生活も本書の魅力の一つだと思う。
佐久間 素子
評価:B
立ち小便をしていた白人、に銃をつきつけた黒人警官、を射殺した白人警官テリー、の事件を調査する黒人探偵デレク。おわかりのように、人種問題というテーマが最初から最後まで鳴っているのである。差別意識をかくさないバカは問題外として、わかってるんだけど差別しちゃう心をもつ「普通」の人のやばさが、じわじわきいてくる。だから、テリーにはらはらさせられる。だって、彼を笑えるほど正しい人なんている?皮肉なタイトルが胸に痛い一冊。主人公デレクが50代ということもあってか、大人なのが自然体で、ハードボイルドくささはあまりない。訳も読みやすい。アンチ・ハードボイルドファンは、裏表紙のトホホな解題にだまされぬよう。
山田 岳
評価:A
ワシントンDCの模範黒人警官クリスが同僚に射殺された。彼は非番の日に路上で白人男性に銃を突きつけているところを、パトカーに見つかり、警告を無視したどころか、警官に銃を向けさえしたのだった。クリスの母、レオナは、息子の名誉回復のために、事件の真相を明らかにするよう、黒人の私立探偵、ストレンジに調査を依頼した。ストレンジはまず、事件ののちに退職した白人警官テリーをたずねた。彼には、若者にありがちな粗暴さと、無意識のうちに黒人を差別する傾向があった。それにかかわらず、ストレンジはテリーとともに調査をすすめていくことになった。やがてクリスの妹、サンドラが行方不明になっていて、それには麻薬シンジケートが関係していることがわかった。ストレンジとテリーはサンドラの救出へとむかう。そして明らかになったのは、麻薬シンジケートと汚職警官との癒着だった。サンドラの命は? ストレンジとテリーは和解できるのか?
「百姓ってのはこれだからな」(186ページ)、なんちゅう訳文をつけるねん、佐藤耕士! 本書のテーマに<差別問題>があるのをわかってへんのか! そないな使い方をする奴がいてるさかい、「百姓」が放送禁止用語になるんや! 二重に犯罪的な訳文やで、ほんまに。(ちなみに「百姓」を農家の意味に使うのは日本だけで、中国も韓国も「たくさんの姓」つまり<庶民>の意味でつかっているそうだ)
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